4D v15

ツールバーフォームウィンドウ

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4D v15
ツールバーフォームウィンドウ

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4D v14 R5から導入

4D v15 にはデベロッパがカスタムのツールバーをデザインし、管理するのを手助けするための様々な新機能が実装されています。ツールバーとは、自身の位置とサイズを管理する特定のプロパティを持ったウィンドウの事です。

以下のコマンドはツールバーの作成と管理をサポートします:

  • Open form window: 新しい定数タイプをToolbar form window 受け付けます。
  • Tool bar height: カスタムのツールバーの高さを返します。
  • HIDE TOOL BARSHOW TOOL BAR: 以前は廃止予定でしたが、これらのコマンドはカスタムのツールバーを管理するために再度有効化されました。

テーマ: ウィンドウ

 

Open form window ( {aTable ;} formName {; type {; hPos {; vPos {; *}}}} ) -> 戻り値

 

Open form window コマンドは、Toolbar タイプのフォームウィンドウを作成できるようになりました。

"Open Form Window" テーマに新しい定数が追加され、type 引数に対して使用できるようになりました:

定数
Toolbar form window倍長整数35

Toolbar form window 定数が渡された場合、ウィンドウはツールバーの位置、サイズ、グラフィカルプロパティで作成されます。具体的には以下の様な特性を持ちます:

  • ウィンドウはメニューバー直下に常に表示されます。
  • ウィンドウの横幅(水平方向の幅)は、デスクトップ上(OS X)または4Dのメインウィンドウ内(Windows)で使用可能な横幅を全て埋めるように調整されます。ウィンドウの縦方向(垂直方向の幅)は、他の全てのフォームウィンドウタイプ同様、フォームプロパティに基づいて決められます。
  • ウィンドウには境界線はなく、手動で移動・リサイズはできません。表示されている間はhPosvPos そして * 引数は無視されます。

二つの異なるツールバーウィンドウを同時に作成することはできません。ツールバー型のウィンドウが既に存在している状態で、Open form window コマンドを type 引数にToolbar form window 定数を渡して呼び出した場合、エラー -10613 ("ツールバー型のフォームウィンドウを二つ作成することはできません")が生成されます。

OS Xのフルスクリーンモードとツールバーフォームウィンドウに関する注意: アプリケーションがツールバーウィンドウと、フルスクリーンモードをサポート(Has full screen mode Mac オプション)する標準のウィンドウの両方を表示しているとき、インターフェースのルールに基づき、標準のウィンドウがフルスクリーンモードになった際にはツールバーが非表示にならなければなりません。ウィンドウがフルスクリーンモードになったかどうかを調べるためには、縦幅(垂直方向のサイズ)がスクリーンの高さと完全に一致するかどうかをテストします(以下参照)。

テーマ: ウィンドウズ(このコマンドは"ユーザーインターフェース"から移動になりました)

 

Tool bar height -> 戻り値

引数詳細
戻り値倍長整数<-ツールバーの高さ(ピクセル単位)、またはツールバーが非表示の場合には0

 

このコマンドは、Open form window コマンドに Toolbar form window 型の定数を使用して作成されたツールバーに対しても使用できるようになりました。

このコマンドはカレントの表示されているツールバーの高さを、ピクセル単位で返します。ツールバーは4D デザインモードツールバーでもOpen form window コマンドで作成されたツールバーでも、コンテキストに応じてどちらでも可能です(デザインモードのツールバーはOpen form window コマンドで作成されたカスタムのツールバーが表示された際には自動的に非表示になります)。

ツールバーが非表示の場合、コマンドは0を返します。

テーマ: ウィンドウ(このコマンドは"ユーザーインターフェース"から移動になりました)

 

SHOW TOOL BAR
このコマンドは引数を必要としません。


HIDE TOOL BAR
このコマンドは引数を必要としません。

 

これらのコマンドは4Dでの廃止予定が取り消されます。これらのコマンドはカレントプロセスにおいて Open form window を使用して作成されたカスタムのツールバーフォームウィンドウを管理するために使用されます。

  • SHOW TOOL BAR: ツールバーウィンドウが(Open form window コマンドの Toolbar form window オプションを使用して)開かれている場合、このコマンドはそのウィンドウを表示状態にします。ツールバーウィンドウが既に表示状態になっている、または存在しない場合には、このコマンドは何もしません。
  • HIDE TOOL BAR: ツールバーウィンドウが(Open form window コマンドの Toolbar form window オプションを使用して)開かれている場合、このコマンドはそのウィンドウを非表示にします。ツールバーウィンドウが既に非表示になっている、または存在しない場合には、このコマンドは何もしません。
例題  

OS Xにおいて、カスタムのツールバーフォームウィンドウとHas full screen mode Mac オプションを持った標準のウィンドウを定義したとします。ツールバーウィンドウが表示されているときに標準のウィンドウがユーザーによって最大化された場合、最大化されたウィンドウにツールバーがかぶさるのは避けたいところです。

これを避けるために、標準ウィンドウの"On Resize"フォームイベントにおいてウィンドウがフルスクリーンモードに切り替わったことを検知し、HIDE TOOL BAR コマンドを呼び出す必要があります:

 Case of
    :(Form event=On Resize)
       GET WINDOW RECT($left;$top;$right;$bottom)
       If(Screen height=($bottom-$top))
          HIDE TOOL BAR
       Else
          SHOW TOOL BAR
       End if
 End case

Mac OS ツールバーボタンのサポートに関連した以下の定数は、今後"_O_"の接頭辞がつけられます。これは、対応するオプションがOS X 10.6以降廃止予定となっているからです:

  • Has toolbar button Mac ("Open Form Window" テーマおよび"Open Window" テーマ) は _O_Has toolbar button Mac と改名されました。
  • On Mac Toolbar Button ("Form Events" テーマ)は _O_On Mac Toolbar Button と改名されました。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: ランゲージ

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

4D v15 - アップグレードリファレンス(標準版) ( 4D v15)