4D v14.3

SET DATABASE PARAMETER

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4D v14.3
SET DATABASE PARAMETER

SET DATABASE PARAMETER 


 

SET DATABASE PARAMETER ( {aTable ;} selector ; value ) 
引数   説明
aTable  テーブル in パラメータをセットするテーブル、または 省略時、デフォルトテーブル
selector  倍長整数 in 変更を行うデータベースパラメタのコード
value  実数, 文字 in パラメタの値

説明   

SET DATABASE PARAMETERコマンドを使用して、4Dデータベース内部の様々なパラメーターを変更することができます。

selectorには、変更するデータベースのパラメーターを指定します。4DはDatabase Parametersテーマに定義済の下記のような定数があります。次の表は、各定数とその有効範囲、またその設定が2つの異なるセッションで保持されるかを示しています:

定数 コメント
Direct2D disabled 倍長整数 0 セレクター69 (Direct2D Status) 参照。
Direct2D hardware 倍長整数 1 セレクター69 (Direct2D Status) 参照。
Seq order ratio 倍長整数 1 *** このセレクターは廃止されました ***
Direct2D hardware SVG and editors 倍長整数 2 セレクター69 (Direct2D Status) 参照。
Seq access optimization 倍長整数 2 *** このセレクターは廃止されました ***
Direct2D software 倍長整数 3 セレクター69 (Direct2D Status) 参照。
Seq distinct values ratio 倍長整数 3 *** このセレクターは廃止されました ***
Direct2D software SVG and editors 倍長整数 4 セレクター69 (Direct2D Status) 参照。
Index compacting 倍長整数 4 *** このセレクターは廃止されました ***
Direct2D mixed 倍長整数 5 セレクター69 (Direct2D Status) 参照。
Seq query select ratio 倍長整数 5 *** このセレクターは廃止されました ***
Minimum Web process 倍長整数 6 スコープ: 4D ローカル, 4D Server
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 -> 32 767
説明: ローカルモードの4Dならびに4D Serverを使用した場合に、非コンテキストモードで保持するWebプロセスの最小数。デフォルト値は0(下記参照)。
Maximum Web process 倍長整数 7 スコープ: 4D ローカル, 4D Server
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 -> 32 767
説明: Command SET DATABASE PARAMETERローカルモードの4Dならびに4D Serverを使用した場合に、非コンテキストモードで保持するWebプロセスの最大数。デフォルト値は10。

非コンテキストモードでのWebサーバの反応を良くするため、4Dは5秒間Webプロセスを遅延させ、将来やってくるかもしれないHTTPクエリを処理する際、それを再利用します。パフォーマンスの観点では、クエリごとに新しいプロセスを作成するよりも、再利用したほうが実際に有利です。Webプロセスが再利用されると、さらに5秒間遅延されます。Webプロセスが最大数に達するとプロセスがアボートされます。5秒の遅延以内にWebプロセスがクエリを受け取らない場合、Webプロセスの最小数を下回らなければ、プロセスはアボートされます。最小数未満になる場合、プロセスは再度遅延されます。

これらの引数は、リクエスト数や利用可能なメモリ、その他のパラメタに応じて、Webサーバの動作を調整できるようにするものです。
Web conversion mode 倍長整数 8 スコープ: カレントプロセス
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0, 1, 2 または 3
  • (デフォルトモード) ブラウザが対応する場合、HTML 4.0フォーマットに変換。そうでなければHTML 3.2フォーマットと配列を使用。
  • 1 = 6.0.x変換モード
  • 2 = 6.5変換モード
  • 3 = HTML 4.0フォーマット + CSS-P (バージョン6.5.2より) に変換。
説明: Command SET DATABASE PARAMETER ローカルモードの4Dならびに4D Serverで使用するWeb用の4Dフォーム変換モード。デフォルトで、4D WebサーバはCSS1を使用し、4Dで表示される4Dフォームと同様のHTMLページを生成します。この機能では、バージョン6.7より前の4Dで作成されたデータベースに関しては、フォームが正しく変換されない可能性があります。このため、フォーム変換モードを設定する必要があるかもしれません。

このモードは、SET DATABASE PARAMETERが呼び出されたプロセス(Webコンテキスト)に対してのみ設定されます。このコマンドは、メソッド内で呼び出してデータベースのすべてのフォームを確実に統一したり、あるいは特定のフォームを表示する前にのみ呼び出すこともできます。このコマンドは、コンテストモード、またはWebプロセス以外の場所から呼び出すと、何も行いません。

Database cache size 倍長整数 9 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: -
説明: Command Get database parameterカレントのデータベースメモリキャッシュサイズを取得するために使用します。戻り値はバイト単位です。
最大キャッシュサイズは環境設定の"データベース/データ管理"ページで設定できます。しかしデータベースキャッシュに実際に割り当てられる値は設定とシステムの現在のリソースに基づきます。このセレクタを使用すれば4Dによりデータベースに割り当てられた実際のメモリサイズを取得できます。
警告: ランゲージを使用してデータベースキャッシュメモリサイズを設定することはできません。言い換えればDatabase Cache SizeSET DATABASE PARAMETERコマンドで使用することはできません。
4D Local mode scheduler 倍長整数 10 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: Yes
説明: セレクタ12参照
4D Server scheduler 倍長整数 11 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: Yes
説明: セレクタ12参照
4D Remote mode scheduler 倍長整数 12
スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ10, 11 および 12に対し、value引数は16進数、0x00aabbccの形式で表わされます。詳細は次の通りです:    
aa = システムへのコール毎の最小tick数(0~100)
bb = システムへのコール毎の最大tick数(0~100)
cc = システムへのコール間のtick数(0~20)
これらの値が範囲外のとき、4Dはその値を最大数に設定します。value引数には、次の定義済標準値のうちいずれかを渡すことができます:
  • value = -1: 4Dに最高優先度を割り当てる
  • value = -2: 4Dに平均的な優先度を割り当てる
  • value = -3: 4Dに最低優先度を割り当てる
説明: この引数を使用して、4Dシステム内部コールをダイナミックに設定することができます。selectorに応じて、スケジューラの値は次のアプリケーションのために設定されます。
  • シングルユーザの4Dから呼び出された場合、ローカルモードの4D (selector=10).
  • 4D Serverから呼び出された場合、4D Server (selector=11).
  • 4DServerに接続した4Dから呼び出された場合、リモートモードの4D (selector=12).

Note: セレクタ=12(4D Remote Mode Scheduler)は、SET DATABASE PARAMETERコマンドがサーバーマシン上で実行されるか、クライアントマシン上で実行されるかにより異なります:

  • コマンドがサーバーマシン上で実行される場合、新しい値はコマンド実行後にサーバに接続する全てのクライアントマシンに適用されます。
  • コマンドがクライアントマシン上で実行される場合、新しい値はそのクライアントマシンで直ちに有効となり、またコマンド実行後にサーバに接続するすべてのクライアントマシンに対し適用されます。

この動作を使用することで、クライアントマシン毎に異なる特性をダイナミックに扱うことが可能です。これはコマンドの実行がまず、ぞのクライアントマシンの設定に影響し、その後にサーバに接続するすべてのクライアントマシンへの設定値として使用されるという動作に基づきます。
この動作は、4Dの6.8.6, 2003.3と4D2004以降のバージョンで効果があります。

警告: これらのセレクタを不適切に使用すると、アプリケーションパフォーマンスが深刻に低下する原因となります。これらの要素に対する完全な知識がある場合のみ変更を行うことをお勧めします。

4D Server timeout 倍長整数 13 スコープ: value が正数なら4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: value が正数ならYes
とりうる値: 0 -> 32 767
説明: この引数を使用して、4D Serverのタイムアウトの値を変更することができます。4D Serverのタイムアウトのデフォルト値は、サーバ側の「環境設定」ダイアログボックスの「クライアント-サーバ/接続設定」ページで定義します。
セレクタ4D Server Timeoutにより、対応する引数valueの新しいタイムアウト(分単位で指定)を設定できます。この機能は、クライアント側でCPUを占有する、時間がかかる処理を実行する前に、タイムアウト設定を長くしたい場合は特に便利です。例えば、膨大なページの印刷などは、予期しないタイムアウトになる可能性があります。
2種類のオプションがあります:
  • value引数に正数を渡すと、グローバルかつ永続的なタイムアウトが設定されます。この新しい値はすべてのプロセスに対して適用され、4Dアプリケーションの環境設定に保存されます(環境設定ダイアログボックスで変更した場合と同じ)。
  • value引数に負数を渡すと、ローカルで一時的なタイムアウトが設定されます。この新しい値は呼び出し元のプロセスに対してのみ適用され(他のプロセスではデフォルトの値を維持)、例えば処理の終了時のように、クライアントが動作していることを示す信号をサーバが受信すると即座に、デフォルト値へリセットされます。このオプションは、4Dプラグインにより開始された時間のかかる処理を管理する際に便利です。
“タイムアウトしない”オプションを設定するには、valueに0 を渡します。
4D Remote mode timeout 倍長整数 14 スコープ: value が正数の場合4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: value が正数の場合Yes
説明: この引数を使用して、4D Serverに接続したリモートの4Dマシンが参照するタイムアウト値を設定できます。リモートモードの4Dが使用するデフォルトのタイムアウト値は、リモートマシン上の環境設定の“クライアント-サーバ/設定”ページで設定されます。
このセレクタに関する詳細は4D Server Timeout (13) の説明を参照してください。4D Remote Mode Timeout セレクタは非常に特殊な状況において使用されます。
Port ID 倍長整数 15 スコープ: 4D ローカル, 4D Server
2セッション間で設定を保持: No
説明: Command SET DATABASE     この引数を使用して、ローカルモードの4Dおよび4D Serverによる4D Webサーバが使用するTCPポートをオンザフライで変更することができます。デフォルト値は80で、この値は環境設定ダイアログボックスの“Web/設定”ページで設定できます。TCP Port Numbersテーマの定数をvalue引数に使用できます。

Port IDセレクタは、コンパイルして4D Desktopを組み込んだ4D Webサーバで役立ちます(この場合、デザインモードへのアクセス手段がありません)。TCPポートIDに関する詳細はWebサーバー設定を参照してください。
IP Address to listen 倍長整数 16 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
Character set 倍長整数 17 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
Max concurrent Web processes 倍長整数 18 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
Client minimum Web process 倍長整数 19 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ6参照
説明: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、 Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Client maximum Web process 倍長整数 20 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ7参照
Description: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、 Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Client Max Web requests size 倍長整数 21 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ27参照
説明: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、 Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Client port ID 倍長整数 22 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ15参照
Description: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、 Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Client IP address to listen 倍長整数 23 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ16参照
説明: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、 Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Client character set 倍長整数 24 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ17参照
Description: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、 Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Client max concurrent Web proc 倍長整数 25 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: セレクタ18参照
説明: このセレクタを使用して、Webサーバとして使用する4Dクライアントマシンの動作パラメタを指定できます。これらのセレクタを用いて指定された値は、Webサーバとして使用するすべての4D Clientマシンに対して適用されます。特定の4D Clientマシンに対してのみ値を指定したい場合には、4D Clientの環境設定ダイアログボックスを使用してください。
Cache writing mode 倍長整数 26 *** このセレクターは廃止されました ***
Maximum Web requests size 倍長整数 27 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
4D Server log recording 倍長整数 28 Scope: 4D Server, 4D リモート
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0 または 1 から X (0 = 記録しない, 1 から X = ファイル名に付加するシーケンス値)。
説明: Command SET DATABASE PARAMETER4D Serverが受け取る標準的なリクエスト(Webリクエストを除く)の記録を開始または停止します。デフォルト値は0(リクエストを記録しない)です。
サーバマシンが受信した各リクエストをログファイルに記録するよう、4D Serverに指示することができます。このメカニズムが有効になると、データベースストラクチャと同じ階層にログファイルが作成されます。ファイルには"4DRequestsLogX"(Xはログのシーケンシャル番号)の名前が付けられます。ファイルサイズが10MBに達するとそのファイルは閉じられ、インクリメントしたシーケンス番号を使用して新しいファイルが作成されます。もし同じ名前のファイルが存在する場合は置き換えられます。シーケンシャル番号の開始番号を、value引数を使用して指定できます。
このテキストファイルにはそれぞれのリクエストに関する様々な情報(時間、プロセス番号、ユーザ、リクエストサイズ、処理時間など)がシンプルな表形式のフォーマットで保存されます。この情報はアプリケーションの調整を行う場合や統計の目的で利用する場合に特に役立ちます。この情報を、例えばスプレッドシートソフトウェアに読み込んで処理することもできます。

Note: マニュアル操作により、ログの記録をOn/Offすることが出来ます。WindowsではCtrl+Alt+L、MacOSではCommand+Option+Lのショートカットです。

Web Log recording 倍長整数 29 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
Client Web log recording 倍長整数 30 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 = 記録しない (デフォルト), 1 = CLFフォーマットで記録, 2 = DLFフォーマットで記録, 3 = ELFフォーマットで記録, 4 = WLFフォーマットで記録
説明: Command SET DATABASE PARAMETEすべてのクライアントマシンのWebサーバが受け取るWebリクエストの記録を開始または停止します。デフォルト値は0(リクエストを記録しない)です。

このセレクタの動作はセレクタ29と同じです。しかし対象はWebサーバとして使用されるすべての4Dクライアントマシンです。この場合、"logweb.txt"ファイルは4Dクライアントデータベースフォルダ (キャッシュフォルダ) のLogsサブフォルダに作成されます。特定のクライアントマシンにのみ設定を行いたい場合、4Dクライアントの環境設定を使用します。
Table sequence number 倍長整数 31 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 任意の倍長整数値
説明: Command SET DATABASE PARAMETERこのセレクタは、引数に渡したテーブルのレコードの、カレントのユニーク番号を取得あるいは設定するために使用します。“カレントの数値”とは“最後に使用された数値”を意味します。SET DATABASE PARAMETERコマンドを使用してこの値を変更すると、渡された値+1の番号を使用して次のレコードが作成されます。この新しい番号は、Sequence numberコマンドによって返される、さらにはストラクチャエディタやSQLで自動インクリメントが設定されたフィールドに返される番号です。

デフォルトで、この固有の番号は4Dが設定し、レコードの作成順に対応します。詳細はSequence numberコマンドのドキュメントを参照してください。
_O_Real display precision 倍長整数 32 *** このセレクターは廃止されました ***
TCP_NODELAY 倍長整数 33 *** このセレクターは廃止されました ***
Debug log recording 倍長整数 34 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
説明: 4Dプログラミングレベルで起きているイベントの 4DDebugLog ファイルへのシーケンシャル記録を開始・または停止します。このファイルはデータベースの、ストラクチャファイルの隣のLogsサブフォルダの中に自動的 に記録されます。4D v14以降、イベントログファイル "4DDebugLog[_n].txt" では新しい、よりコンパクトでタブ分けされたテキストフォーマットが使用されています(_n はファイルのセグメント番号です)。
取りうる値: ビットフィールドを含む倍調整数:値 = bit1(1)+bit2(2)+bit3(4)+bit4(8)+…)
- Bit 1 (値 1) ファイルの有効化をリクエスト(nullでない値であればどれでもファイルを有効化します)
- Bit 2 (値 2) メソッドとコマンドに対し、引数の呼び出しをリクエスト
- Bit 3 (値 4) 新しいタブ分けされたフォーマットを有効化
- Bit 4 (値 8) 各オペレーションのディスクへの即時記録を無効化(デフォルトでは有効)。即時記録は遅いですが、例えばクラッシュの原因をさぐる、などと言った場合はよ り効果的です。このモードを無効化すると、ファイルの中身はよりコンパクトになりより早く生成されます。
- Bit 5 (値 16) プラグインの呼び出しの記録を無効化(デフォルトでは有効)。
(以前の)タブ分けされていないフォーマットでは、実行時間はミリ秒単位で表示され、それが1ミリ秒未満のオペレーションに対しては"< ms"の値が表示されます。
新しい、タブ分けされたフォーマットでは、実行時間はマイクロ秒で表現されます。
例:
SET DATABASE PARAMETER (34;1) // v13モードのファイルを有効化、引数は除くがランタイムは有効化
SET DATABASE PARAMETER (34;2) // v13モードのファイルを有効化、引数をリクエスト、ランタイムも有効化
SET DATABASE PARAMETER (34;2+4) // v14フォーマットで有効化、引数をリクエスト、ランタイムも有効化
SET DATABASE PARAMETER (34;0) // ファイルを無効化
ファイルに記録される情報が過多にならないように、セレクター80、Log Command listを使用して記録される4Dコマンドを制限することが出来ます。
このオプションは、どのタイプの4Dアプリケーション(4Dの全モード、4D Server、4D Volume Desktop)でも使用することができ、インタープリタモードでもコンパイルモードでも使用することができます。
注: このオプションはデバッグ目的のためにのみ提供されており、アプリケーションのパフォーマンスを低下させたりハードディスクの要領を圧迫する可能性がある ため、実際の製品の中で使用してはいけません。このフォーマットに関しての詳細と4DDebugLog[_n].txtファイルの使い方に関してのより詳 細な情報は、4Dのテクニカルサポートまでお問い合わせください。
Client Server port ID 倍長整数 35 スコープ: データベース
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0~65535
説明: 4D Server が(4D Client に対して)データベースを公開するために使用されるTCPポート番号をプログラムで変更するために使用します。デフォルト値は19813 です。

この値を変更すれば、TCPプロトコルを使用して、複数の4D クライアント/サーバアプリケーションを同じマシンで同時に使用することができます。その場合、それぞれのアプリケーションごとに異なるポート番号を設定します。

公開ポート番号は、ストラクチャファイルに記録されています。ローカルモードの4Dで設定することもできますが、クライアント/サーバ環境でのみ考慮されます。

値を変更した場合、新しい設定が有効になるためには、アプリケーションを再起動する必要があります。
Invert objects 倍長整数 37 スコープ: データベース
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0, 1 または 2 (0 = モードは無効, 1 = 自動モード, 2 = モードが有効)
説明: Right-to-left 言語のWindowsでデータベースが表示されるとき、アプリケーションモードでフォームやオブジェクト、メニューバーなどを反転させるために使用される、"オブジェクト反転"モードを設定します。このモードはアプリケーション環境設定のデータベース/インターナショナルページで変更できます。
  • 0 に設定した場合、システム設定に関係なく、モードは無効です(環境設定でいいえにするのと同じ)。
  • 1 に設定した場合、システム設定に応じ、モードが有効または無効になります(環境設定を自動にするのと同じ)。
  • 2 に設定した場合、システム設定に関係なく、モードは有効です(環境設定をはいにするのと同じ)。
詳細は4DのDesign Referenceマニュアルを参照してください。
HTTPS Port ID 倍長整数 39 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
Client HTTPS port ID 倍長整数 40 スコープ: すべての4Dリモートマシン
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 ~ 65535
説明: このセレクタは、クライアントマシンのWebサーバがSSLによるセキュアな接続(HTTPSプロトコル)で使用するTCP ポート番号を、プログラムで変更するために使用できます。デフォルトの値は443(標準ポート番号)です。
このセレクタの動作はセレクタ39と同じですが、Web サーバとして使用されるすべてのクライアントマシンに適用されます。特定のクライアントマシンの設定だけを変更するのであれば、4Dリモートの環境設定ダイアログ画面を使用してください。
Unicode mode 倍長整数 41 スコープ: データベース
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 (互換モード) または 1 (Unicodeモード)
説明: カレントデータベースの文字セットに関連する動作モード。4DはUnicode文字セットをサポートしますが、 (Mac ASCII文字セットに基づく)“互換”モードで動作させることができます。デフォルトで、変換されたデータベースは互換モード (0) で、バージョン11以降で作成されたデータベースはUnicodeモードで実行されます。実行モードは環境設定のオプションでコントロールでき、またこのセレクタを使用して読みだしたり、 (テスト目的で) 変更したりできます。このオプションを変更した場合、それを有効にするにはデータベースを再起動しなければなりません。コンポーネント内部ではこの値を変更できないことに留意してください。読み出しのみが可能です。
Temporary memory size 倍長整数 42 *** このセレクターは廃止されました ***
SQL Autocommit 倍長整数 43 スコープ: データベース
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 (無効) または 1 (有効)
説明: SQLの自動コミットモードを有効または無効にするために使用します。デフォルトは 0 (無効モード) です。

自動コミットモードは、データベースの参照整合性を強化するために使用されます。このモードが有効の時、すべてのSELECT, INSERT, UPDATE そして DELETE (SIUD) クエリは、これらがトランザクション内で実行されていない場合、自動でアドホックなトランザクションに含められます。このモードはデータベースの環境設定でも設定できます。
SQL Engine case sensitivity 倍長整数 44 スコープ: データベース
2セッション間で設定を保持: Yes
とりうる値: 0 (大文字小文字を考慮しない) または 1 (考慮する)
説明: SQLエンジンが文字列比較を行う際に、大文字と小文字の違いを考慮させるかどうかを設定します。

デフォルトで値は1 (大文字小文字を考慮する) です。SQLエンジンは文字列比較 (並び替えやクエリ) の際に大文字と小文字を異なる文字として扱います。例えば“ABC”= “ABC”ですが“ABC” # “Abc”です。SQLエンジンと4Dエンジンの動作をそろえたいなど特定の場合では、大文字と小文字を区別しない文字列比較 (“ABC”=“Abc”) を使用できます。

このオプションはアプリケーション環境設定の SQL/設定ページで設定できます。
Client log recording 倍長整数 45 スコープ: リモート4Dマシン
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0 または 1 から X (0 = 記録しない, 1 から X = ファイル名に付加するシーケンス値)。
説明: コマンドを実行した4Dクライアントマシンが実行した標準的なリクエスト(Webリクエストを除く)の記録を開始または停止します。デフォルト値は0(リクエストを記録しない)です。

クライアントマシンが実行したリクエストをログファイルに記録するよう、4Dに指示することができます。このメカニズムが有効になると、クライアントマシンのデータベースのローカルフォルダ内、Logsサブフォルダに2つのログファイルが作成されます。ファイルには"4DRequestsLog_X"と"4DRequestsLog_ProcessInfo_X"(Xはログのシーケンシャル番号)の名前が付けられます。4DRequestsLogファイルサイズが10MBに達するとそのファイルは閉じられ、インクリメントしたシーケンス番号を使用して新しいファイルが作成されます。もし同じ名前のファイルが存在する場合は置き換えられます。シーケンシャル番号の開始番号を、value引数を使用して指定できます。

このテキストファイルにはそれぞれのリクエストに関する様々な情報(時間、プロセス番号、ユーザ、リクエストサイズ、処理時間など)がシンプルな表形式のフォーマットで保存されます。この情報はアプリケーション開発フェーズや統計の目的で利用する場合に特に役立ちます。
Query by formula on server 倍長整数 46 スコープ: カレントテーブルおよびプロセス
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0 (データベース設定を使用), 1 (クライアント上で実行) または 2 (サーバ上で実行)
説明: 引数に渡されたtableに対して実行されるQUERY BY FORMULAQUERY SELECTION BY FORMULAコマンドの実行場所。
クライアント/サーバモードでデータベースを使用するとき、フォーミュラを使用したクエリをサーバ上またはクライアント上で実行させることができます:
  • 4D v11 SQLで作成されたデータベースでは、これらのコマンドはサーバ上で実行されます。
  • 変換されたデータベースでは、これらのコマンドは、以前のバージョンの4Dと同様、クライアントマシン上で実行されます。
  • 変換されたデータベースでは、環境設定のアプリケーション/互換性ページで、これらのコマンドの実行場所をグローバルに変更できます。
この実行場所の違いは、アプリケーションのパフォーマンス (通常サーバ上で実行したほうが早い) だけでなく、プログラミングにも影響します。実際フォーミュラの部品の値 (特にメソッドから呼ばれる変数) は、実行コンテキストにより異なります。このセレクタを使用して開発者は、アプリケーションの動作を適応させられます。
value 引数に0を渡すと、フォーミュラを使用するクエリの実行場所は、データベースの設定に基づきます: 4D v11 SQLで作成されたデータベースでは、これらのコマンドはサーバ上で実行されます。変換されたデータベースでは、データベース環境設定に基づき、クライアントマシンまたはサーバマシンで実行されます。valueに1または2を渡すと、これらのコマンドの実行場所をクライアントマシンまたはサーバマシンに強制できます。
例題4を参照してください。
Note: "SQLタイプ"のJOINを有効にしたい場合 (QUERY BY FORMULA Joins (49) セレクタ参照) は、フォーミュラがレコードにアクセスすることができるよう、常にフォーミュラをサーバ上で実行しなければなりません。このコンテキストでは、フォーミュラはいかなるメソッド呼び出しも含んではいけないことに注意してください。そうでない場合、自動でリモートマシンでの実行に切り替わります。
Order by formula on server 倍長整数 47 スコープ: カレントテーブルおよびプロセス
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0 (データベース設定を使用), 1 (クライアント上で実行) または 2 (サーバ上で実行)
説明: 引数に渡されたtableに対して実行されるORDER BY FORMULAコマンドの実行場所。

クライアント/サーバモードでデータベースを使用するとき、ORDER BY FORMULAコマンドをサーバ上またはクライアント上で実行させることができます。このセレクタを使用して、このコマンドの実行場所 (サーバまたはクライアント) を指定できます。このモードはデータベース環境設定でも設定できます。詳細はセレクタ46、Query By Formula On Serverの説明を参照してください。
Note: "SQLタイプ"のJOINを有効にしたい場合 (QUERY BY FORMULA Joins (49) セレクタ参照) は、フォーミュラがレコードにアクセスすることができるよう、常にフォーミュラをサーバ上で実行しなければなりません。このコンテキストでは、フォーミュ ラはいかなるメソッド呼び出しも含んではいけないことに注意してください。そうでない場合、自動でリモートマシンでの実行に切り替わります。
Auto synchro resources folder 倍長整数 48 スコープ: 4D リモートマシン
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0 (同期しない), 1 (自動同期) または2 (確認する).
説明: このコマンドを実行する4DクライアントマシンのResourcesフォルダの動的な同期モード。
サーバ上のResourcesフォルダの内容が更新されたり、(リソースエクスプローラや SET DATABASE LOCALIZATION コマンドで) ユーザが同期をリクエストすると、サーバは接続されたユーザに通知を行います。
クライアント側では3つの同期モードを選択できます。Auto Synchro Resources Folderセレクタはカレントセッションでクライアントマシンが使用するモードを指定できます:
  • 0 (デフォルト値): 動的な同期を行わない (同期リクエストは無視される)
  • 1: 自動の動的同期
  • 2: クライアントマシンにダイアログを表示し、同期の受け入れ回避を確認する
アプリケーションの環境設定で、同期モードをグローバルに設定できます。
Query by formula joins 倍長整数 49 スコープ: カレントプロセス
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 0 (データベース設定を使用), 1 (常に自動リレーションを使用) または 2 (可能ならSQL JOINを使用)
説明: "SQL JOIN"の利用に関連する、QUERY BY FORMULAQUERY SELECTION BY FORMULAコマンドの動作モード。
4D v11 SQLのバージョン11.2以降で作成されたデータベースでは、これらのコマンドはSQL JOINモデルに基づくJOINを実行します。このメカニズムを使用して、(以前のバージョンでは必要な条件だった) 自動リレーションで接続されていない他のテーブルに対して実行されたクエリに基づき、テーブルのセレクションを変更できます。
QUERY BY FORMULA Joinsセレクタで、カレントプロセスの、フォーミュラによるクエリの動作モードを指定できます:
  • 0: データベースの現在の設定を使用する (デフォルト値)。4D v11 SQLのバージョン11.2以降で作成されたデータベースでは、"SQL JOIN"はフォーミュラによるクエリに対し常に有効です。変換されたデータベースでは、互換性のためデフォルトでこのメカニズムは有効になっていません。しかし環境設定で実装できます。
  • 1: 常に自動リレーションを使用 (= 以前のバージョンの4Dの動作)。このモードでは、他のテーブルに対して行われたクエリに基づきテーブルのセレクションを作成するためには、リレーションが必要です。4Dは"SQL JOIN"を行いません。
  • 2: 可能であればSQL JOINを使用 (= 4D v11 SQLのバージョン11.2以降で作成されたデータベースのデフォルト動作)。このモードでは、フォーミュラが適合する限り、4Dはフォーミュラによるクエリに"SQL JOIN"を使用します (2つの例外があります。QUERY BY FORMULAQUERY SELECTION BY FORMULA コマンドの説明を参照)。
Note: 4Dのリモートモードにおいて、"SQL JOIN"はフォーミュラがサーバ上で実行されているときにのみ使用できます (レコードへのアクセスが必要なため)。フォーミュラの実行場所を設定するには、セレクタ46と47を参照してください。
HTTP compression level 倍長整数 50 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
HTTP compression threshold 倍長整数 51 説明: 廃止 (互換性のために保持)。HTTPサーバー設定を変更するためにはWEB SET OPTIONWEB GET OPTIONコマンドを使用してください。
Server base process stack size 倍長整数 53 スコープ: 4D Server
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値:正の倍長整数
説明: サーバ上のプリエンプティブシステムプロセス毎に割り当てるスタックのサイズ ( バイト単位) です。デフォルトでこの値は1,000,000 (1 MB) です。
プリエンプティブシステムプロセスはメインの4D クライアントプロセスを制御するためにロードされます。デフォルトでそれぞれのプリエンプティブプロセスに割り当てられるサイズはおよその場合最適なサイズですが、何百ものプロセスが作成されるようなケースではこのサイズが適切かどうか検討する必要が出てくるかもしれません。
データベースが実行する処理がそれを許す限り、最適化の目的でこのサイズを大幅に減らすことができます ( 例えばデータベースで大量のレコードの並び替えなどを行わない場合)。512 や256 KB でさえも設定可能です。 スタックサイズを小さくしすぎることは致命的であり、4D Server の動作に害を及ぼすことになるので注意してください。このパラメタの設定は注意を持って行い、データベースの利用状況 ( レコード数や行う処理など) を考慮しながら行わなければなりません。
このパラメタの設定を行うには、On Server Startup データベースメソッドなどを使用してサーバ上でコマンドが実行されなければなりません。
Idle connections timeout 倍長整数 54 スコープ: 値が負数なら4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 持続時間を秒で表す値。値は正数 (新規接続) または負数 (既存の接続)をとることができます。デフォルト値は4D v11 SQLの場合0 (タイムアウトなし) で、4D v12の場合20です。
説明: この引数を使用して、4DデータベースエンジンとSQLエンジン両方への動きのない接続の最大時間 (タイムアウト) を設定できます。この設定は、コマンドが実行されたマシンにより開かれたすべての接続に適用されます。

動作していない接続がこの制限時間に達すると、接続は自動でスタンバイ状態に置かれます。つまりクライアント/サーバセッションがフリーズされ、ネットワークソケットが閉じられます。この動作はユーザに対し完全に透過的です。スタンバイ状態の接続でリクエストが開始されると、ソケットが自動で再び開かれ、クライアント/サーバセッションが再び有効になります。

この設定によりサーバのリソースを節約できます。スタンバイ状態の接続はソケットを閉じ、サーバ上のプロセスを解放します。他方これにより、ファイアウォールがアイドルなソケットを閉じてしまうことに伴い接続が失われることを避けることができます。このためには、アイドル接続のタイムアウト値はファイアウォールのタイムアウト値よりも小さくなくてはなりません。

valueに正数を渡すと、設定はすべてのプロセスのすべての新規接続に適用されます。負数を渡すと、設定はカレントプロセスの開かれた接続に適用されます。0を渡すと、アイドル接続のタイムアウトは行われません。

4D v11 SQLの場合、このパラメターはサーバ上でのみ考慮されます。
4D v12の場合、このパラメターはサーバーおよびクライアント両側で設定できます。2つの異なる間隔を設定すると、短いほうが使用されます。通常この値を変更する必要はありません。
PHP interpreter IP address 倍長整数 55 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
: "nnn.nnn.nnn.nnn" (例 "127.0.0.1") のようなフォーマット文字列
説明:  FastCGI を経由してPHPインタプリタと通信を行うために、4D がローカルで使用するIP アドレス。デフォルトで値は"127.0.0.1" です。このアドレスは4D が配置されているマシンに対応しなければなりません。このパラメタはデータベース設定を使用してすべてのマシン用にグローバルに設定できます
PHPインタプリタに関する詳細はDesign Referenceマニュアルを参照してください。
PHP interpreter port 倍長整数 56 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
: 正の倍長整数値。デフォルト値は8002。
説明: 4DのPHPインタプリタが使用するTCPポート番号。データベース設定でこの値をすべてのマシン用にグローバルに変更できます。PHPインタープリタに関する詳細はDesign Reference マニュアルを参照してください。
PHP number of children 倍長整数 57 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
: 正の倍長整数値。デフォルト値は5。
説明: 4DのPHPインタプリタがローカルで作成し、管理する子プロセスの数。最適化の目的で、スクリプト実行リクエストを処理するために、PHPインタプリタは" 子プロセス" と呼ばれるシステムプロセスのセット (プール) を作成、使用します。アプリケーションのニーズに基づき、子プロセス数の数を変更できます。データベース設定を使用してこの値をすべてのマシン用にグローバルに設定できます。PHPインタプリタに関する詳細はDesign Reference マニュアルを参照してください。
Note: Mac OS では、すべての子プロセスは同じポートを共有します。Windows では、それぞれの子プロセスが個別のポート番号を使用します。最初の番号はPHP インタプリタ用に設定された番号で、他の子プロセスは最初の番号をインクリメントします。例えばデフォルトポート番号が8002で、5個の子プロセスを起動すると、ポート8002から8006が使用されます。
PHP max requests 倍長整数 58 スコープ: 4D application
2セッション間で設定を保持: No
: 正の倍長整数地。デフォルト値は500。
説明: PHP インタプリタが受け入れるリクエストの最大数。この最大値に達すると、インタプリタは"server busy"タイプのエラーを返します。セキュリティおよびパフォーマンスのため、この値を変更できます。データベース設定を使用してすべてのマシン用にグローバルに設定を変更できます。このパラメタに関する詳細はFastCGIPHPのドキュメントを参照してください。
Note: 4D側では、これらの引数は動的に適用されます。設定を有効にするために4Dを終了する必要はありません。他方、PHPインタプリタが既に起動されている場合、これらの設定を有効にするためにはインタプリタを再起動しなければなりません。
PHP use external interpreter 倍長整数 60 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
: 0 = 内部インタプリタを使用, 1 = 外部インタプリタを使用
説明: 4D のPHPリクエストを4Dの内部インタプリタに送信するか、外部インタプリタに送信するかを指定する値。デフォルトで値は0 (4Dのインタプリタを使用) です。独自にインストールしたPHPインタプリタを使用したい場合、例えば追加のモジュールを使用したり特定の設定を使用したい場合は、valueに1を渡します。この場合、4DはPHPリクエストの場合でも内部インタプリタを起動しません。
カスタムPHPインタプリタはFastCGIでコンパイルされ、4Dエンジンと同じマシン上に配置されていなければなりません。この場合、開発者がインタプリタを完全に管理しなければならない点に留意してください。4Dはインタプリタを開始したり停止したりしません。
データベース設定を使用してこの値をすべてのマシン用にグローバルに設定できます。
Maximum temporary memory size 倍長整数 61 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値:正の倍長整数値
説明: 4D がそれぞれのプロセスに割り当てることのできる一時的なメモリの最大サイズ (MB)。デフォルトで値は 0 ( 最大サイズの設定なし) です。
4D はインデックスやソート処理のために特別な一時的メモリを使用します。このメモリは大量の処理を行う間、" 標準" キャッシュメモリの保護を意図したものです。これは必要な時にのみ有効になります。デフォルトで、一時的なメモリのサイズは、( システムメモリ設定に基づく) 利用可能なリソースによってのみ制限されます。
このメカニズムはほとんどのアプリケーションで適しています。しかし特定の特別なコンテキスト、特に同時に多数のシーケンシャルソートを行うようなサーバ/ クライアントアプリケーションでは、一時的なメモリのサイズが、システムが不安定になるほどに致命的に増加するかもしれません。このような場合は、一時的メモリの最大サイズを設定することで、アプリケーションが正しく動作するようにできます。その代わり、実行速度に影響が出ます。プロセスに対する最大サイズに達すると、4D はディスクファイルを使用し、そのために処理が遅くなります。
先のようなケースの場合、だいたい50 MB が一般的なサイズとしてよいと思われます。しかし適切な値はアプリケーションの特性、そして実際の環境でのテスト結果に基づき決定されるべきです。
SSL cipher list 文字列 64 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: コロンで区切られた一連の文字列 (例 "RC4-MD5:RC4-64-MD5:....")
説明: 暗号リストは安全なプロトコルのために4Dが使用します。このリストを使用して4Dによって実装された暗号化アルゴリズムの順位を変更することができます。例えば、以下の文字列を value 引数に渡す事ができます:
"AES:ALL:!aNULL:!eNULL:+RC4:@STRENGTH". 暗号リストのシンタックスの完全な詳細については、ciphers page of the OpenSSL site を参照して下さい。
この設定は4Dアプリケーション全体に適用されます(これはHTTPサーバー、SQLサーバー、C/S接続に加え、HTTPクライアントと安全なプロトコルを使用する全ての4Dコマンドに影響します)が、一時的な物です(つまり異なるセッション間で設定は保持されません)。
暗号リストが変更された場合、新しい設定が使用されるようにするためには関係するサーバーを再起動する必要があります。
暗号リストを (SLIファイルに恒久的に格納された) デフォルト値に再設定するには、value引数に空の文字列 ("") を渡して SET DATABASE PARAMETER コマンドを呼び出します。
: Get database parameter コマンドで暗号リストはオプションの stringValue 引数に返され、戻り値は常に0となります。
Cache unload minimum size 倍長整数 66 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
とりうる値: 1より大きい正の倍長整数
説明: エンジンがオブジェクトをデータベースキャッシュに配置する際に空き空間を作成する必要が出た場合、データベースキャッシュからリリースするメモリの最小サイズ (バイト単位)。
このセレクタの目的はキャッシュからデータをリリースする時間を減らし、よりよりパフォーマンスを得ることにあります。キャッシュのサイズやデータベース中で処理されるデータのブロックサイズに応じてこの値を変更できます。
このセレクタが使用されないとデフォルトで、4Dは空間が必要になった時最低10%のキャッシュをアンロードします。
Direct2D status 倍長整数 69 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
説明: WindowsにおけるDirect2D実装のアクティベーションモード
取りうる値: 以下の定数のいずれか (デフォルトでモード5):
Direct2D Disabled (0): Direct2Dモードは無効であり、データベースは過去のモード (GDI/GDIPlus) で動作する。
Direct2D Hardware (1): 4Dアプリケーション全体でDirect2Dグラフィックハードウェアコンテキストを使用する。このコンテキストが利用できない場合、Direct2Dグラフィックソフトウェアコンテキストを使用 (Vistaを除く。VistaではパフォーマンスのためにGDI/GDIPlusモードが使用されます)。
Direct2D Hardware SVG and Editors (2): SVG、コード、およびストラクチャーエディターでDirect2Dグラフィックハードウェアコンテキストを使用する。このコンテキストが利用できない場合、Direct2Dグラフィックソフトウェアコンテキストを使用 (Vistaを除く。VistaではパフォーマンスのためにGDI/GDIPlusモードが使用されます)。
Direct2D Software (3): Windows 7以降、4Dアプリケーション全体でDirect2Dグラフィックソフトウェアコンテキストを利用。VistaではパフォーマンスのためにGDI/GDIPlusモードが使用されます。
Direct2D Software SVG and Editors (4): Windows 7以降、 SVG、コード、およびストラクチャーエディターのDirect2Dグラフィックソフトウェアコンテキストを使用する。VistaではパフォーマンスのためにGDI/GDI/GDIPlusモードが使用されます。
Direct2D Mixed (5) (デフォルトモード): Windows 7以降、SVG、コード、およびストラクチャーエディターでDirect2Dグラフィックハードウェアコンテキストを使用する。4Dアプリケーションの他の部分ではDirect2Dグラフィックソフトウェアコンテキストを使用する。VistaではパフォーマンスのためGDI/GDIPlusモードを使用します。
Direct2D get active status 倍長整数 74 注: このセレクターはGet database parameterコマンドでのみ使用することができ、設定することはできません。
説明: WindowsにおいてDirect2Dのアクティブな実装を返します。
取りうる値: 0, 1, 2, 3, 4 または 5 (セレクター69の値参照)。返される値はDirect2Dが利用可能かどうか、およびハードウェア、OSによってサポートされるDirec2Dの品質に基づきます。
例えば以下のコードを実行した場合、

 SET DATABASE PARAMETER(Direct2D status;Direct2D Hardware)
 $mode:=Get database parameter(Direct2D get active status)


- Windows 7以降、システムがDirect2D互換のハードウェアを検知すると、$modeに1が設定されます。そうでなければ$modeは3に設定されます (ソフトウェアコンテキスト)。
- Windows Vistaでは、システムがDirect2D互換のハードウェアを検知すると、$modeに1が設定されます。そうでなければ$modeは0に設定されます (Direct2D無効)。
- Windows XPでは、$modeは常に0です (Direct2D非互換)。
Diagnostic log recording 倍長整数 79 スコープ: 4Dアプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
取りうる値: 0 または 1 (0 = 記録しない, 1 = 記録する)
説明: 4D診断ファイルの記録を開始または停止する。デフォルトの値は0で記録を行いません。
4Dは診断ファイルの中に内部的なアプリケーション処理に関連するイベントを継続的に記録することができます。このファイルに含まれる情報は4Dアプリケーション開発のために使用され、4D社の技術サポート担当により解析されます。このセレクターに1を渡すと、DatabaseName.txtという名称のファイルが自動でデータベースのLogsフォルダーに作成されるか、既に存在する場合は開かれます。このファイルのサイズが10MBに達するとそのファイルは閉じられ、DatabaseNameN.txtが生成されます (Nは連番)。
LOG EVENTコマンドを使用してカスタム情報をこのファイルに書き込むこともできます。
Log command list 文字列 80 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: No
取りうる値: 記録する4Dコマンドの番号リスト。型は文字列で各コマンド番号をセミコロンで区切ります。"all"を渡すとすべてのコマンドが記録され、"" (空の文字列) を渡すとなにも記録されません。
説明: デバッグファイルに記録する4Dコマンドのリスト (セレクター 34, Debug Log Recording参照)。デフォルトではすべての4Dコマンドが記録されます。
このセレクターを使用すれば、記録に残したい4Dコマンドを指定することで、デバッグファイルに保存される情報の量を制限することができます。例えば以下のようにコードを記述できます:
 SET DATABASE PARAMETER(Log command list;"277;341")
  // QUERY および QUERY SELECTION コマンドのみを記録する
Spellchecker 倍長整数 81 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持
: No
とりうる値: 0 (default) = OS Xのシステムのスペルチェッカー(ハンスペルは無効化されます), 1 = ハンスペルスペルチェッカー有効化
説明
: OS X環境下においてハンスペルスペルチェッカーを有効化します。デフォルトでは、このプラットフォームではシステムのスペルチェッカーが有効化されています。例えば、クロスプラットフォームアプリケーションのインターフェースを統一するためにハンスペルを使用したいという場面があるかもしれません(Windowsでは、ハンスペルチェッカーのみが動作します)。詳細な情報に関しては、Hunspell辞書のサポートを参照して下さい。
QuickTime support 倍長整数 82 スコープ: 4D アプリケーション
2セッション間で設定を保持: Yes
: 0 (default) = QuickTime無効, 1 = QuickTime有効
説明: v14以降、4DではQuickTimeコーデックはサポートされなくなりました。互換性のために、このセレクターを使用してデータベース内でQuickTimeを再有効化することができます。このオプションの変更にはデータベースの再起動が必要です。なお、将来の4DのバージョンではQuickTimeサポートは恒久的に廃止されることに注意して下さい。
JSON use local time 倍長整数 85 スコープ: カレントプロセス
2セッション間で設定を保持: No
取り得る値: 0 = ローカルタイムゾーンを無視、 1 (デフォルト) = タイムゾーンを考慮に入れる
説明: デフォルトで、JSONフォーマットへと変換された4D日付はローカルのタイムゾーンを考慮に入れます。例えば、!23/08/2013!という日付の変 換を、フランスのサマータイム(GMT+2)にて実行した場合、JSON用のGMTフォーマットの"2013-08-22T22:00:00Z"という結 果が返されます。この原理はJavaScriptの標準のオペレーションに従うものです。
これは異なるタイムゾーンにいる人にJSON日付の値を 送る場合には、エラーの原因となりかねません。例えば、Selection to JSONを使ってフランスでエクスポートされたテーブルを[#cmd id="1235"/]を使用してアメリカで再インポートする、というような場合です。日付の値は、デフォルトではそれぞれのタイムゾーンにおいて再変換 されるため、データベース内に保存された値は異なってしまいます。こういった場合には、このセレクターに0を渡す事によって、タイムゾーンを考慮しないよ うに変換モードを変更することができます。すると、!23/08/2013!という日付を変換した場合に は、"2013-08-23T00:00:00Z"という値を返すようになります。

: table引数はセレクター31, 46, そして47で使用されます。それ以外の場合、この引数は無視されます。

以下の文は予期しないタイムアウトを避けます:

  `カレントプロセスのタイムアウトを3時間にします
 SET DATABASE PARAMETER(4D Server Timeout;-60*3)
  `4Dからコントロールできない時間のかかる処理を行う
 ...
 WR PRINT MERGE(Area;3;0)
 ...

この例題は、一時的にクライアントマシン上でフォーミュラによるクエリを実行するよう強制します:

 curVal:=Get database parameter([table1];Query By Formula On Server`現在の設置を取得
 SET DATABASE PARAMETER([table1];Query By Formula On Server;2) `クライアントマシンでの実行を強制
 QUERY BY FORMULA([table1];myformula)
 SET DATABASE PARAMETER([table1];Query By Formula On Server;curVal) `設定を元に戻す

変換された4D date を含む JSON形式のデータを書き出したい場合を考えます。変換が起きるのは日付がオブジェクトに保存されたときなので、 OB SETコマンドが呼び出される前に SET DATABASE PARAMETERコマンドを使用する必要があることに注意して下さい:

 C_OBJECT($o)
 SET DATABASE PARAMETER(JSON use local time;0)
 OB SET($o ;"myDate";Current date// JSON への変換
 $json:=JSON Stringify($o)
 SET DATABASE PARAMETER(JSON use local time;1)

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 4D環境
番号: 642

 
履歴 

New
変更: 4D v11 SQL Release 4
変更: 4D v11 SQL Release 5
変更: 4D v12
変更: 4D v13
変更: 4D v14

 
参照 

Get database parameter
LOG EVENT
QUERY SELECTION

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v14 R2)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R3)
ランゲージリファレンス ( 4D v14.3)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R4)

Inherited from : SET DATABASE PARAMETER ( 4D v13.5)