4D v14.3

QUERY BY FORMULA

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4D v14.3
QUERY BY FORMULA

QUERY BY FORMULA 


 

QUERY BY FORMULA ( aTable {; queryFormula} ) 
引数   説明
aTable  テーブル in レコードセレクションを求めるテーブル
queryFormula  ブール in 検索フォーミュラ

説明   

QUERY BY FORMULAaTableからレコードを検索します。QUERY BY FORMULAは、カレントプロセスのaTableのカレントセレクションを変更し、セレクションの先頭のレコ-ドをカレントレコ-ドにします。

QUERY BY FORMULAQUERY SELECTION BY FORMULAは、全く同じように機能しますが、QUERY BY FORMULAがテーブルのすべてのレコードを検索対象とするのに対して、QUERY SELECTION BY FORMULAコマンドはカレントセレクションのレコードのみを検索対象とします。

両方のコマンドは、テーブルまたはセレクションの各レコードに対してqueryFormulaを適用します。queryFormulaはTRUEかFALSEのいずれかの状態に評価されるブール式です。queryFormulaでTRUEに評価されたレコードを新しいセレクションに追加します。

queryFormulaは、フィールドと値とを比較するだけの単純なものから、計算、またはリレート先テーブルの情報を評価するような複雑なものまで処理します。queryFormulaには4Dの関数 (コマンド) や開発者が作成した関数 (メソッド) や式 (フォーミュラ) を使用することができます。文字フィールドやテキストフィールドに対して作業を実行する場合は、queryFormulaにワイルドカード (@) を使用することもできます。詳しい情報はQUERYコマンドの例を参照してください。

queryFormulaが省略されると、4Dはフォーミュラでクエリダイアログボックスを表示します。

検索が完了すると、新しいセレクションの最初のレコードがディスクからロードされカレントレコードになります。

これらのコマンドは最適化され、特にインデックスを利用します。クエリのタイプが許す場合、これらのコマンドはQUERYコマンドと同じのクエリを実行します。例えば

QUERY BY FORMULA([mytable]; [mytable]myfield=value)

は可能であればインデックスを使用し、

QUERY([mytable]; [mytable]myfield=value)

と同じに実行されます。4Dは最適化可能な部分を先に検索し、他の残りのクエリと合算することで、部分的に最適化できないクエリも最適化します。例えば、

QUERY BY FORMULA([mytable];Length(myfield)=value)

は最適化されません。他方、

QUERY BY FORMULA([mytable];Length(myfield)=value1 | myfield=value2)

は部分的に最適化されます。

これらのコマンドはデフォルトでSQLのような"JOIN"を行います。これは

QUERY BY FORMULA([Table_A];[Table_A]field_X = [Table_B]field_Y)

のようなステートメントを実行する際にも、Table_AとTable_Bの間に自動リレーションが必要ないことを意味します (例題 3参照)。ストラクチャーエディター中でリレーションが存在しても、ルールとしては使用されません。しかし以下のケースでは、これらのコマンドは自動リレーションを使用します:

  • フォーミュラが { フィールド ; 比較演算子; 値} の形式の要素に分解できない場合
  • 同じテーブルの2つのフィールドが比較されている場合

Note: 互換性のためJOINメカニズムを無効にできます。これはデータベース環境設定でグローバルに (変換されたデータベースのみ)、またはSET DATABASE PARAMETERコマンドコマンドを使用してプロセスごとに行うことができます。

4D Server: 4D Serverのバージョン11より、このコマンドはサーバ上で実行され、実行が最適化されるようになりました。queryFormula内で直接変数が呼ばれているとき、クライアントマシンの変数値を使用してクエリを計算します。例えばQUERY BY FORMULA([mytable];[mytable]myfield=myvariable)というステートメントはサーバ上で実行されますが、myvariable変数の内容はクライアントマシンのものが使用されます。
他方、フォーミュラにメソッドを使用し、メソッドから変数を参照する場合にはこの原則は適用されません (サーバ上の変数値を使用して評価が行われます)。このコンテキストでは、変数を引数として渡つつサーバ上でメソッドの時移行を可能にする、"サーバ上で実行"メソッド属性を使用することをお勧めします (Design Referenceマニュアルを参照)。
以前のバージョンの4D Serverでは、このコマンドはクライアントマシンで実行されていました。互換性のため、バージョン11に変換されたデータベースでは古い動作が保持されています。互換性の環境設定やSET DATABASE PARAMETERコマンドのセレクタを使用して、サーバ上で実行させるバージョン11の動作を適用できます。

以下の例は、すべての年の12月に作成された請求書のレコードを検索します。これはMonth of関数を各レコードに適用して検索します。このような検索は月の情報を別のフィールドとして持たない限り、他の方法では実現できません:

 QUERY BY FORMULA([Invoice];Month of([Invoice]Entered)=12) ` Find the invoices entered in December

以下の例は、名前が10文字を超える人のレコードを検索します:

 QUERY BY FORMULA([People];Length([People]Name)>10) ` Find names longer than ten characters

以下の例は特定のフォーミュラを使用したクエリに対しSQL JOINを有効にします:

 $currentVal:=Get database parameter(QUERY BY FORMULA Joins)
 SET DATABASE PARAMETER(QUERY BY FORMULA Joins;2) `Activate SQL joins
  `Query all the lines of "ACME" client invoices even though the tables are not related
 QUERY BY FORMULA([invoice_line];([invoice_line]invoice_id=[invoice]id&[invoice]client="ACME"))
 SET DATABASE PARAMETER(QUERY BY FORMULA Joins;$currentVal`We re-establish the current settings

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: クエリ
番号: 48

このコマンドはカレントレコードを変更しますこのコマンドはカレントセレクションを変更しますリモートモードでは動作が異なります。

 
履歴 

変更: 4D v11 SQL Release 2

 
参照 

QUERY
QUERY BY SQL
QUERY SELECTION
QUERY SELECTION BY FORMULA

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v12.4)
ランゲージリファレンス ( 4D v11 SQL Release 6)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R3)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R2)
ランゲージリファレンス ( 4D v13.5)
ランゲージリファレンス ( 4D v14.3)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R4)