ビデオ中で説明されている操作に加え、以下の点にも留意してください:
フォーミュラーを適用することにより、フィールド中のデータを大文字にしたり小文字に変換したり、文字列の結合/分割を行うことができます。
フォーミュラエディターではすべての4Dランゲージコマンドを使用できます (標準ユーザーの場合は機能制限されます)。
フォーミュラを使用することで高レベルな検索/置換と同等の処理を行えます。4Dランゲージコマンドを使用するため、4D開発者であればすぐ使用方法に慣れることができるでしょう。
例えば:
- USERSテーブルに読み込むファイルには、先頭が大文字で始まっていない名前がいくつか含まれています。
- さらに電話番号はさまざまなフォーマットで記述されています。スプレッドシートから書き出された電話番号は、正しくフォーマットされていない場合、先頭の0が抜けているかもしれません。
正しくない、あるいは正しくフォーマットされていないデータを訂正する必要があります。
4Dはカレントセレクションコンセプトに基づき、処理を適用します。つまり処理対象のレコードをカレントセレクションとして選択しなければなりません。また複数プロセスやユーザーをサポートするアプリケーションの場合、レコードがロックされている可能性についても考慮する必要があります (この場合当該レコードにはフォーミュラが適用されません)。
Tip: フォーミュラを適用する際にはまず少数のレコードを使用して、動作が期待通りかどうかテストすることを推奨します。
フォーミュラによる並び替えの例題:
並び替えの最も明快な例題は辞書です。辞書はその目的の通り、すでに文字順に並び替えられていて、フォーミュラを適用する必要がありません。
しかしスクラブル辞書の場合はどうでしょう。以下の条件が必要です:
- 名前の長さでソートします (1文字の単語、2文字の単語、3文字...)
- そしてそのグループの中で、文字順に並び替えます。
このようなケースでは最初の条件を満たすために、フォーミュラを使用した並び替えが必要となります。
さらに:
セレクションに対しメソッドを適用できます。つまり複数行のコードによる演算が可能です。
実際同じセレクションに対し複数のフォーミュラを適用する必要がある場合、以下の選択肢があります:
- ひとつのメソッド中に、適用したいフォーミュラを記述する。
- そしてフォーミュラ指定欄にそのメソッド名を指定します。
クイックレポートエディターのカラムでフォーミュラーを使用することもできます (その機能については前の章で説明しました)。これにより事実上レポート、書き出し、データ処理の幅の制限がなくなります。