4D v14.3

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Select folder ( {message }{;}{ defaultPath {; options}} ) -> 戻り値 
引数   説明
message  文字 in ウィンドウのタイトル
defaultPath  文字, 倍長整数 in デフォルトのパス名、 または、デフォルトのユーザフォルダを表示する空の文字列 (Windowsでは"My documents"、 Mac OSでは"Documents")、 または記憶されたパス名の番号
options  倍長整数 in Mac OS上での選択オプション
戻り値  文字 in 選択されたフォルダへのアクセスパス

説明   

Select folderコマンドは、フォルダを選択するダイアログボックスを表示し、フォルダへの完全なアクセスパスを検索します。オプションの引数defaultPathを使用して、フォルダの場所を指定します。そのフォルダは最初にフォルダ選択ダイアログボックスに表示されます。

Note: このコマンドは、4Dのカレントフォルダを変更しません。

Select folderコマンドはワークステーションのボリュームおよびフォルダ内をナビゲートするための標準のダイアログボックスを表示します。
オプションの引数messageを指定すると、ダイアログボックス内に表示されます。以下の例では "Select a destination folder" を表示しています。

Windows

Mac OS

引数defaultPathを使用して、フォルダ選択ダイアログボックスにあるデフォルトフォルダの場所を表示します。3タイプの値をこの引数に渡します:
  • カレントプラットフォームのシンタックスを使用している有効なフォルダのパス名。
  • システムのデフォルトユーザフォルダを表示する空の文字列(“”) (“WindowsではMy documents” 、 Mac OSでは“Documents”) 。
  • 記憶されたパス名の番号 (1から32,000) 。それに結び付いているフォルダを表示します。これは、選択ボタンをクリックすると開いているフォルダのパス名が記憶されることを意味します。つまり、 ユーザによって選択されたフォルダを指します。このコマンドの最初の呼び出し時に任意の数字 (例えば5) を渡すと、コマンドはシステムのデフォルトユーザフォルダを表示します(空の文字列を渡すことに対応する) 。ユーザはハードディスク上の複数のフォルダをブラウズし、選択ボタンをクリックすると、パス名が番号5に結び付けられます。次に数値の5を渡してこのコ マンドを呼び出すと、記録されたパス名がデフォルトで使用されます。新しい場所が選択されると、5に対応するパスが更新されます。

    このメカニズムを利用して、32,000までのパス名を記憶できます。Windowsではセッションの間のみパスが保持ます。Mac OSでは、一つのセッションから次のセッションまで、パスが保持されています。パス名が正しくないと、引数defaultPathは無視されます。

Note: このメカニズムは、Select documentコマンドで使用しているメカニズムと同じです。記憶されたパス名の数は、この二つのコマンド間で共有されます。

options引数はMac OSにおいて追加の機能を使用できるようにします。この引数に、テーマ中、以下のいずれかの定数を渡すことができます: 

定数 コメント
Package open 倍長整数 2 (Mac OSのみ): パッケージをフォルダとして開きその内容を閲覧できます。この定数が使用されないと、コマンドはパッケージの開封を許可しません。
Use sheet window 倍長整数 16 (Mac OSのみ): 選択ダイアログボックスをシートウィンドウで表示します(Windowsでは、このオプションは無効です)。シートウィンドウはMac OS Xインタフェースに特有なもので、グラフィックアニメーションを伴います (詳細については、DISPLAY SELECTIONを参照してください) 。この定数が使用されないと、コマンドは標準なダイアログボックスを表示します。

1つあるいは両方を合計した値を渡すことができます。このオプションはMac OSでのみ使用できます。Windowsではoptions引数は渡されても無視されます。

ユーザがフォルダを選択してOK ボタン (Windows) または選択 ボタン (Mac OS) をクリックすると、フォルダへのアクセスパスが返されます。

  • Windowsでは、アクセスパスは、次のフォーマットで返されます:
    “C:\Folder1\Folder2\SelectedFolder\”
  • Mac OSでは、アクセスパスは、次のフォーマットで返されます:
    “Hard Disk:Folder1:Folder2:SelectedFolder:”

Note: Mac OSでは、ダイアログボックス内でフォルダの名前を選択しているかどうかで、返ってくるパスは違うものになる場合があります。

4D Server: この関数は、クライアントワークステーションに接続されているボリュームを見ることができるようにするものです。ストアードプロシージャからこの関数を呼び出すことはできません。

ユーザがダイアログボックスを受け入れるとシステム変数OKは1になります。Cancel ボタンをクリックすると、システム変数OKは0になり、関数は空文字を返します。

Note: Windowsでは、ユーザが"ワークステーション" や "ごみ箱" のような何らかの誤った要素を選択すると、ユーザがダイアログボックスを受け入れてもシステム変数OKは0になります。

例題  

次の例ではフォルダを選択し、ピクチャライブラリ内のピクチャを保存します。

 $PictFolder:=Select folder("Select a folder for your pictures.")
 PICTURE LIBRARY LIST(pictRefs;pictNames)
 For($n;1;Size of array(pictNames))
    $vRef:=Create document($PictFolder+pictNames{$n};"PICT")
    If(OK=1)
       GET PICTURE FROM LIBRARY(pictRefs{$n};$vStoredPict)
       SAVE PICTURE TO FILE($vRef;$vStoredPict)
       CLOSE DOCUMENT($vRef)
    End if
 End for

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: システムドキュメント
番号: 670

このコマンドはOKシステム変数を更新しますErrorシステム変数が更新されることがあります。リモートモードでは動作が異なります。Mac OS用です。

 
履歴 

変更: 4D v11 SQL
変更: 4D v12

 
参照 

CREATE FOLDER
FOLDER LIST
Select document

 
タグ 

Chemin accès, Folder

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v12.4)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R3)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R2)
ランゲージリファレンス ( 4D v13.5)
ランゲージリファレンス ( 4D v14.3)
ランゲージリファレンス ( 4D v14 R4)

Inherited from : Select folder ( 4D v11 SQL Release 6)