まずは、以前のバージョンのドキュメントでは廃止予定と宣言されていたものの、v15で評価しなおされたのち、廃止予定ではないと見直されたコマンドまたは機能の一覧から始めましょう。これらのコマンドは使用することはできますが、一般的により新しいコマンドで置き換えることが推奨されるものです:
Before
After
In break
In footer
In header
Activated
Deactivated
Document type
Modified
Outside call
SHOW TOOL BAR
HIDE TOOL BAR
これらのうち最後の二つのコマンドはカスタムのツールバーを管理する為に再有効化されたものであり、"ユーザーインターフェース"テーマから"ウィンドウ"テーマへと移動されました。それに加え、Open form window コマンドは新しいToolbar form window 型を受け取るようになりました。
4D v15以降、廃止予定のコマンドはシステム的に"_o_"の接頭辞がつけられ、4Dコマンド一覧に表示されないようになりました。およそ50ほどの4Dコマンドがこのように改名されました。
4D v15で改名された廃止予定コマンドの完全な一覧については、廃止予定のコマンドの改名 の章を参照して下さい。
XSLT処理コマンドは廃止予定と宣言され、それに伴い廃止予定の接頭辞が付けられました。互換性の観点から、XSL変換は4Dではまだサポートされますが、その使用は推奨されません。XSLT処理のサポートは将来の4Dのリリースにおいて削除されます。
OS X 用4D Server 64-bit に関する注意: XSLT はOS X用4D Server 64 bit版では使用できません。その結果、このアプリケーションからこれらのコマンドのどれかを呼び出した場合、エラー33”実装されていないコマンドまたはファンクションです”が生成されます。
4Dでは、データベース内のXSLT テクノロジーを置き換えるソリューションを二つ用意しています:
Get database parameter と SET DATABASE PARAMETER コマンドに対して新しいセレクターが使用可能になりました: Use legacy network layer (倍長整数、87)
この新しいセレクターはクライアント/サーバー接続のための旧式ネットワークレイヤーのカレントの状態を設定・取得します。以前のネットワークレイヤーはアプリケーションの中において徐々にServerNet ネットワークへと置き換えられていきます。ServerNet は未来のバージョンの4Dで将来のネットワークの進化の恩恵を享受するために必須となります。互換性上の理由から、旧式ネットワークレイヤーは既存のアプリケーションの移行を容易にするために引き続きサポートはされています(v15より前のヴァージョンから変換されたアプリケーションにおいてはデフォルトで使用されています)。ServerNet ネットワークレイヤーを有効化することができます。
- 旧式ネットワークレイヤーを使用するためにはこの引数に1を渡します(これによりServerNet は無効化されます)。
- 旧式ネットワークレイヤーを無効化するためにはこの引数に0を渡します(これによりServerNet を使用します)。
このプロパティは互換性ダイアログ新しい互換性オプションの"旧式ネットワークレイヤーを使用"オプションを使用することによって設定することもできます(新しいServerNetネットワークレイヤー の章も参照して下さい)。
実装についての注記: ServerNet ネットワークレイヤーは 4D v15の "プレビュー" リリースで提供されています。
4D Write と4D Viewプラグインは引き続きサポートはされますが、将来の4Dにおいてこれ以上開発が進むことはありません。4Dは現在それに代わるソリューションとして"4D Write Pro" と "4D View Pro"を開発中であり、それらの機能は徐々に取り入れられていく予定です。これらの新しいツールの初期バージョンは既に4D v15でご利用いただけます。