4D v15では、互換性タブに二つの新しいオプションが追加されました。
このダイアログに行くためには、まずメインのツールバーの"設定"をクリックします:

その後"互換性"のタブをクリックします:

新しいオプションとは、以下の二つです:
1 - メソッドをUnicodeとして保存
4D v15でデータベースを作成すると、その中ではメソッドは自動的にUnicodeモードで保存されます。変換されたデータベースでもUnicodeで保存するためには、データベース設定の"互換性"ページのメソッドをUnicodeとして保存オプションをチェックする必要があります。
メソッドをUnicode対応にするためには、ポインター表現の仕組みが拡張される必要がありました。ポインターは最適化され、二次元配列要素等の更なる要素をサポートするようになりました。以前コンパイルされたコンポーネントとプラグインとの互換性を保つために、4Dによって透過的に管理される新しいポインターデータ型がランゲージに追加されました。
これにより二つのコマンドが影響を受けます:
- RESOLVE POINTER コマンドは、変数または一次元配列へのポインターに対しての第四引数には0ではなく-1を返すようになりました。
- Get pointer コマンドは、振る舞いが変わりました:
 - 式を使用しているものを含め、2次元配列へのポインターが可能になりました。
- 変数の無効な名前はエラー77("不正な変数名です")を返すようになりました。以前のバージョンでは、これは受け入れられていました。
- 余分な空白はエラーではなくなりました。
 
2 - 旧式ネットワークレイヤーを使用
以前の"旧式"のネットワークレイヤーは廃止予定となりましたが、既存のデータベースとの互換性を確保するために残されています。4D v14 R5以降、4Dアプリケーションは4D Serverとリモートの4Dマシンとの間での通信を管理するために、ServerNet という新しいネットワークレイヤーを含めるようになりました。ServerNet レイヤーは、現代的で堅牢なAPIに基づいています。
ServerNet は新規に作成されたデータベースでは自動的に採用されます。
デフォルトでは、このオプションは以下のようになっています:
- 4D v14 R5以降で新規に作成されたデータベースではチェックされていません。これらのデータベースは新しいServerNet レイヤーを使用します。以前のネットワークレイヤーに戻すためには、このオプションをチェックして下さい。
- 変換されたデータベースではチェックが入れられています(以前のネットワークレイヤーを使用します)。
 このオプションはOS X 64-bitでは効力を持たないことに注意して下さい。
互換性に関するオプションはこのダイアログに含まれています。これらはバージョンごとに徐々に増えて行くので、データベースを作成したバージョンが古ければ古いほど、よりたくさんのオプションが追加されているはずです:

これらのオプションに対してのより詳細な情報については、互換性ページを参照して下さい。