プラグインエリアは4Dプラグインによりすべてが制御されるフォーム上のエリアです。データベースを開く際、4Dはデータベースにインストールされたプラグインのリストを内部的に作成します。フォームにプラグインエリアを挿入すると、4Dは利用可能なプラグインをプロパティリスト上に一覧表示します。デフォルトでOLE tools(Windows のみ)、Reportを使用できます。
注: 一部のプラグインはフォームやプラグインウインドウで使用することができません。プラグインがフォームで使用できない場合、そのプラグインはプロパティリストのプラグインリストに表示されません。
エリアで使用するプラグインを指定するには、"オブジェクト"テーマの"タイプ"リストからその名前を選択します:
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注: 選択されたオブジェクトタイプが"プラグインエリア"である場合、そのプラグインの作成者が詳細オプションを提供していると、詳細設定ボタンが使用可能になることがあります。この場合ボタンをクリックして、そのオプションを設定することができます。この詳細設定オプションのダイアログボックスはプラグインの制作元が制御するため、詳細設定オプションに関する情報はそのプラグインの製作者から提供されます。
作成したプラグインエリアが小さすぎる場合、4Dはエリアをボタンとして表示し、タイトルにはエリアに割り当てられた変数名が使用されます。実行時ユーザーはこのボタンをクリックしてプラグインを表示するためのウィンドウを開くことができます。
プラグインを4D環境にインストールするには、まず4Dを終了する必要があります。4Dは起動時にプラグインをロードします。プラグインのインストールに関する詳細はプラグインやコンポーネントのインストールを参照してください。
フォームにプラグインエリアを追加できることで、カスタムアプリケーションを作成する際の可能性が限りなく広がります。プラグインではフォーム上にデジタル時計を表示するような単純な処理や、完全に機能するワープロ、スプレッドシート、グラフィック機能などを提供するなどの複雑な処理を実行できます。
これらの機能の大半は、4Dプラグインの形で4D開発環境から既に利用することができます。例えば次のようなプラグインがあります:
- 4D Internet Commands: 低レベルのネットワーク通信をサポートするためのツール
- 4D Write: ワープロアプリケーション
- 4D View: スプレッドシートおよびリスト管理アプリケーション
これらのプラグインに関する情報はそれぞれのドキュメントを参照してください。4D Doc Centerではこれらのプラグインのランゲージリファレンスを提供しています: 4D Internet Commands, 4D Write および 4D View
注: グラフを作成、表示するために使用される4D Chartプラグインも利用できます。しかしこのプラグインは4D v13において廃止予定ステータスになっています (4D Chart参照)。
独自にプラグインを作成したい場合、オープンソースのプラグイン制作キットを使用することができます。このキットの入手およびプラグイン作成に関する情報はhttp://sources.4d.com/trac/4d_4dpluginapi/ を参照してください。
デフォルトで4Dは次のタイプの組み込みプラグインを提供しています:
- グラフ: グラフエリアはGRAPHと_o_GRAPH TABLEコマンドを使用してプログラムで管理できます。
- OLE tools (Windowsのみ): Windowsにおいて、OLEエリアを使用して、データベース内に他のアプリケーションのドキュメントを含むウィンドウを表示できます。この点についてはOLE Toolsマニュアルで説明しています。
注: オブジェクトメニューのOLEオブジェクト挿入コマンドを使用して直接OLEエリアを作成することもできます。 - Report: Reportエリアを使用すると、フォーム中にクイックレポートを挿入できます。クイックレポートには表形式でデータが表示され、サマリーの計算等が行えます。このエリアは独自のメニューバーや4Dランゲージコマンドを使用して制御できます。詳細はクイックレポートを参照してください。