4D v16.3Select document |
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4D v16.3
Select document
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Select document ( directory ; fileTypes ; title ; options {; selected} ) -> 戻り値 | ||||||||
引数 | 型 | 説明 | ||||||
directory | テキスト, 倍長整数 |
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ドキュメント選択ダイアログボックスで ディレクトリのアクセスパスをデフォルトで表示する、または デフォルトユーザフォルダを表示する空の文字列 (Windowsでは"My documents"、 Mac OSでは"Documents")、または メモリーされたアクセスパスの番号 | |||||
fileTypes | テキスト |
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フィルタするドキュメントタイプのリスト、または ドキュメントをフィルタしない"*" | |||||
title | テキスト |
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選択ダイアログボックスのタイトル | |||||
options | 倍長整数 |
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任意の選択 | |||||
selected | テキスト配列 |
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アクセスパスのリストを含む配列 + 選択されたファイルの名前 | |||||
戻り値 | 文字 |
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選択されたファイルの名前(複数の選択がある場合、 リストの最初のファイル) | |||||
Select documentコマンドは、標準のドキュメントを開くことのできるダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスでは、1つ以上のファイルを選択できます。そしてこのコマンドは選択されたファイルの名前または完全なアクセスパスを返します。
引数directoryは、フォルダの内容がドキュメントを開くダイアログボックスで冒頭に表示されるフォルダを示します。3タイプの値を渡すことができます。
このメカニズムを利用して、32,000までのパス名を記憶できます。Windowsではセッションの間だけそれぞれのパスが保持されます。Mac OSでは一つのセッションから次のセッションまで、パスが保持されています。パス名が正しくないと、引数defaultPathは無視されます。
Note: このメカニズムは、Select folderコマンドで使用しているメカニズムと同じです。記憶されたパス名の数値は、この二つのコマンド間で共有されます。
引数fileTypeには、開くダイアログボックスで選択するファイルのタイプを渡し、; (セミコロン) で区切られた幾つかのタイプのリストを渡します。それぞれの指定されたタイプに対して、ダイアログボックスの選択メニューに行が追加されます。
表示されているファイルを1つ以上のタイプに限定したくない場合は、文字列"*" (アスタリスク) または".*" をfileTypeに渡します。
ダイアログボックスに表示されるラベルを引数titleに渡します。デフォルトで、空の文字列を渡すと、ラベル"開く" が表示されます。
引数optionsはファイルを開くダイアログボックスで使用できる詳細機能を指定します。4D には下記の定数がSystem DocumentsSystem Documentsテーマで定義されています。
定数 | 型 | 値 | コメント |
Alias selection | 倍長整数 | 8 | ドキュメントとしてショートカット(Windows) やエイリアス(Mac OS) を選択できます。この定数が使用されずにエイリアスやショートカットが選択されると、コマンドはターゲット要素のアクセスパスを返します。定数を渡すと、 コマンドはエイリアスまたはショートカット自体のパスを返します。 |
File name entry | 倍長整数 | 32 | ユーザーに"別名で保存 (新規保存)"ダイアログへのファイル名の入力を許可する。4Dはファイルを作成しません。ファイルの作成は開発者が行わなくてはなりません。Documentシステム変数が更新されます。このコンテキストではdirectory引数にディレクトリではなくファイルへのパスが格納されているかもしれません。そのファイル名は別名で保存テキストフィールドのデフォルトファイル名として使用されます。親ディレクトリはデフォルトパスとして使用されます。 |
Multiple files | 倍長整数 | 1 | キーの組み合わせShift+click (隣接するファイルの選択) とCtrl+click (Windows) 、またはCommand+click (Mac OS) を使用すると、複数のファイルを同時に選択できます。この場合引数selectedを渡し、選択されたファイルをすべてリストにして受け取ります。この定数が使用されないと、コマンドは複数ファイルの選択を許可しません。 |
Package open | 倍長整数 | 2 | (Mac OSのみ): パッケージをフォルダとして開きその内容を閲覧できます。この定数が使用されないと、コマンドはパッケージの開封を許可しません。 |
Package selection | 倍長整数 | 4 | (Mac OSのみ): パッケージの選択を許可します。この定数が使用されないと、コマンドはソフトウェアパッケージの選択を許可しません。 |
Use sheet window | 倍長整数 | 16 | (Mac OSのみ): 選択ダイアログボックスをシートウィンドウで表示します(Windowsでは、このオプションは無効です)。シートウィンドウはMac OS Xインタフェースに特有なもので、グラフィックアニメーションを伴います (詳細については、ウィンドウタイプ(互換性)を参照してください) 。この定数が使用されないと、コマンドは標準なダイアログボックスを表示します。 |
任意の引数selectedで、ユーザが選択したすべてのファイルの完全なアクセスパス (アクセスパス+名前) を取得します。コマンドはユーザの選択に従って、配列を作成、サイズ決定して、埋めたりします。オプションMultiple filesを使用する場合や選択したファイルのアクセスパスを探したい時に、この引数を使用すると便利です (配列の値からコマンドによって返されたファイルの名前を取り出します) 。ファイルが選択されていない場合、空の配列が返されます。
注: Mac OS上では、選択したパッケージはフォルダとして扱われます。selected 配列に返されるパス名は最後に":"を含みます。例: Disk:Applications:4D:4D v11.4:US:4D Volume Desktop.app:
コマンドは選択されたファイルの名前(Windowsでは名前+拡張子) を返します。複数のファイルが選択されている場合、コマンドは選択されたファイルのリストにある最初のファイル名を返します。ファイルのリストは引数selectedで取得されます。ファイルが何も選択されていない場合、コマンドは空の文字列を返します。
次の例を使用して、4Dのデータファイルを特定します。
C_LONGINT($platform)
PLATFORM PROPERTIES($platform)
If($platform=Windows)
$DocType:=".4DD"
Else
$DocType:="com.4d.4d.data-file" `UTIタイプ
End if
$Options:=Alias selection+Package open+Use sheet window
$Doc:=Select document("";$DocType;"Select the data file";$Options)
ユーザーが指定したカスタムドキュメントを作成する:
$doc:=Select document(System folder(Documents folder)+"Report.pdf";"pdf";"Report name:";File name entry)
If(OK=1)
BLOB TO DOCUMENT(Document;$blob) // $blob には作成するドキュメントの内容が格納されている
End if
コマンドが正しく実行され、有効なドキュメントが選択されると、システム変数OKに1が代入されます。システム変数Documentは選択されたファイルの完全なアクセスパスを格納します。
ファイルが何も選択されていない場合(例えば、ファイルを開くダイアログボックスでCancelボタンをクリックした場合) 、システム変数OKに0が代入され、システム変数Documentは空になります。
プロダクト: 4D
テーマ: システムドキュメント
番号:
905
変更: 4D v11 SQL
変更: 4D v13
ランゲージリファレンス ( 4D v16)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.1)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.2)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.3)