4D v16.3

Document to text

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4D v16.3
Document to text

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Document to text ( fileName {; charSet {; breakMode}} ) -> 戻り値 
引数   説明
fileName  文字 in ドキュメント名またはドキュメントへのパス名
charSet  テキスト, 倍長整数 in 文字コード名の名前または数字
breakMode  倍長整数 in 改行の処理モード
戻り値  テキスト in ドキュメントから取得したテキスト

説明   

Document to textコマンドは、ディスク上のファイルの中身を、4Dのテキスト変数またはテキストフィールドへと直接取り出すことができます。

fileName 引数には、読みだしたいファイル名またはパス名を渡します。ファイルはディスク上に存在している必要があり、そうでない場合にはエラーが生成されます。渡せるものは以下の通りです:

  • ファイル名のみ。例えば "myFile.txt" など。この場合、ファイルはアプリケーションのストラクチャーファイルの隣にある必要があります。
  • アプリケーションのストラクチャファイルからの相対パス。例えばWindowsでは "\\docs\\myFile.txt" またはOS Xでは ":docs:myFile.txt"
  • 絶対パス。例えばWindowsでは "c:\\app\\docs\\myFile.txt" またはOS Xでは "MacHD:docs:myFile.txt"

charSet 引数には、ファイルの中身を読みだす際の文字コードを渡します。標準の文字コード名(例えば“ISO-8859-1” や “UTF-8”)を渡す事もできますし、文字コードの MIBEnum ID (倍長整数)を渡す事もできます。4Dによってサポートされている文字コードの一覧の詳細な情報に関しては、CONVERT FROM TEXT コマンドの詳細を参照して下さい。

ドキュメントがバイトオーダーマーク(BOM)を含んでいる場合、4DはcharSet 引数で指定された文字コードのかわりにバイトオーダーマークが指定した文字コードを使用します(つまり、この引数は無視されます)。

ドキュメントがBOMを含まず、 charSet set引数が省略されていた場合、4Dはデフォルトで以下の文字コードを使用します。

  • Windows: ANSI
  • OS X: MacRoman

breakMode 引数には、ドキュメントの改行文字の処理を指示する倍長整数を渡します。 "System Documents"テーマ内にある、以下の定数のどれかを渡すことが出きます。

定数 コメント
Document unchanged 倍長整数 0 何も処理をしません。
Document with CR 倍長整数 3 改行は Mac OSフォーマット(CR、キャリッジリターン)へと変換されます。
Document with CRLF 倍長整数 2 改行はWindowsフォーマット(CRLF、キャリッジリターン+ラインフィード)へと変換されます。
Document with LF 倍長整数 4 改行はUnixフォーマット(LF、ラインフィード)へと変換されます。
Document with native format 倍長整数 1 改行はOSのネイティブフォーマットに変換されます。Mac OS環境ではCR(キャリッジリターン)に、Windows環境ではCRLF(キャリッジリターン+ラインフィード)に変換されます。(デフォルトの動作)

デフォルトでは、 breakMode 引数を省略した場合、改行はネイティブモード(1)にて処理されます。

Note: このコマンドはOK変数を変更しません。失敗した場合には ON ERR CALL コマンドによって実装されたメソッドを使用することによって割り込み可能なエラーが生成されます。

例題  

以下のテキストドキュメントが与えられている場合を考えます(フィールドはtabによって分けられています)。

id    name    price    vat
3    4D Tags    99    19.6

以下のコードを実行すると、

 $Text:=Document to text("products.txt")

... 次のような結果が得られます。

  // $Text = "id\tname\tprice\tvat\r\n3\t4D Tags\t99 \t19.6"
  // \t = tab
  // \r = CR



参照 

System Documents
TEXT TO DOCUMENT

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: システムドキュメント
番号: 1236

This command can be run in preemptive processes

 
履歴 

初出: 4D v14

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v16)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.1)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.2)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.3)