4Dでオブジェクトライブラリーを作成し、使用することができます。オブジェクトライブラリーは4Dが作成する外部ファイルで、(ボタン、テキスト、ピクチャー、階層リスト等の) すべてのタイプのオブジェクトを格納することができます。そしてこれらのオブジェクトを他のフォームで再利用できます。オブジェクトはプロパティとともに格納されます。ライブラリーはドラッグ&ドロップやコピー/ペースト操作で利用できます。
ライブラリーを使用すると、グラフィックファミリーや振る舞いごとにグループ化したフォームオブジェクトを作成できます。ライブラリーは外部ファイルに格納されるので、他のデータベースからも簡単に利用できます。
さらにカスタマイズされたデータベースで、ユーザーが編集できるユーザーフォームにオブジェクトライブラリーを提供することができます。この点についてはユーザーフォームで説明しています。
オブジェクトライブラリーを作成するには、ファイルメニューまたはツールバーから新規>オブジェクトライブラリー...を選択します。
標準のファイルを保存ダイアログボックスが表示され、オブジェクトライブラリーの名前と保存先を指定できます。
ダイアログボックスを受け入れると、4Dはディスク上に新しいオブジェクトライブラリーを作成し、ウィンドウに表示します (デフォルトで空です)。
![](../../picture/377750/pict377750.en.png)
データベースごとに必要なだけライブラリーを作成できます。Mac OS上で作成されたライブラリーをWindowsで使用すること、あるいはその逆もできます。
ドラッグ&ドロップやコピー/ペースト操作で、オブジェクトをオブジェクトライブラリーに配置できます。フォームあるいは他のオブジェクトライブラリーからコピーできます (設定済みライブラリを使用するを含む)。元のオブジェクトとのリンクは保持されません。オリジナルが編集されてもライブラリー内のオブジェクトには影響しません。
注: フォームからオブジェクトライブラリーにドラッグ&ドロップ操作を行うためには、4D環境設定で"ドラッグ&ドロップを開始"を選択しなければなりません (フォームページ参照)。
追加、削除、名称変更などの基本操作はコンテキストメニューあるいはウィンドウのオプションメニューから行えます:
![](../../picture/380567/pict380567.en.png)
オブジェクトライブラリーには個々のオブジェクトやオブジェクトグループを格納できます。それぞれのオブジェクトは1つのアイテムとしてグループ化されます:
![](../../picture/377771/pict377771.en.png)
1つのオブジェクトライブラリーには32,000項目まで含めることができます。
オブジェクトはグラフィックおよび動作両方すべてのプロパティとともにコピーされます。これらのプロパティはオブジェクトがフォームや他のライブラリーにコピーされる際にも保持されます。
新規項目には“Object”にランダムな番号を追加した名前が付けられます (例えばObject2012)。この名前は必要に応じて変更できます。名前を変更するには:
- 項目をダブルクリックする。
- 項目のコンテキストメニューから名称変更を選択する。
名称を変更するためのダイアログボックスが表示さっれます:
![](../../picture/380563/pict380563.en.png)
複数の項目に同じ名前を付けることもできます。
コピー/ペーストやドラッグ&ドロップで特定のライブラリーオブジェクトを使用すると、依存オブジェクトもコピーされます。例えばボタンをコピーするとそのオブジェクトに割り当てられていたオブジェクトメソッドもコピーされます。これらの依存オブジェクトはそれのみを直接コピーしたりドラッグ&ドロップしたりすることはできません。
メインのオブジェクトが使用されるのと同時にライブラリーにペーストされる依存オブジェクトは以下の通りです:
- リスト
- スタイルシート
- フォーマット/フィルター
- ピクチャー
- ヘルプTips (フィールドにリンク)
- STR# リソース
- オブジェクトメソッド
オブジェクトに使用されている文字列だけでなく、STR#リソース全体がコピーされます。
既存のオブジェクトライブラリーを開くには、ファイルメニューまたはツールバーから開く>オブジェクトライブラリー...コマンドを選択します。
標準のファイルを開くダイアログボックスが表示され、オブジェクトライブラリーファイルを選択できます。オブジェクトライブラリーを複数のデータベースで同時に開くことはできません。他方1つのデータベースで複数のオブジェクトライブラリーを開くことは可能です。ライブラリーの拡張子は“.4il”です。
オブジェクトライブラリーには4Dデザインモードおよび (デベロッパーが許可していれば) アプリケーションモードのユーザーフォームエディター (ユーザーフォーム参照) からアクセスできます。すべてのライブラリー項目がデザインモードで表示可能です。しかしユーザーフォームエディターではオブジェクトメソッドが割り当てられていない項目のみが表示されます。
ひとつでもオブジェクトメソッドが割り当てられたオブジェクトがある項目にはバッジ (オブジェクトメソッド月のオブジェクトに表示されるものと同じ、バッジを使用する参照) が表示され、名前は青になります。これによりデザインモードでデベロッパーに表示されるが、アプリケーションモードでユーザーに表示されないものを見分けることができます。
すべてのクライアントからオブジェクトライブラリーにアクセスできるようにするには、ライブラリーファイルをデータベースのResourcesフォルダーに置かなければなりません (4Dファイルの説明参照)。このフォルダーはサーバーとクライアントマシン間で (ピクチャーやXLIFFなど) カスタム要素を共有するために使用されます。詳細は4D Serverリファレンスマニュアルのリソースフォルダの管理を参照してください。
Resourcesフォルダーの内容はリソースエクスプローラーで確認、管理できます。