4D v16.3

ウィンドウタイプ(互換性)

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4D v16.3
ウィンドウタイプ(互換性)

ウィンドウタイプ(互換性)  


 

この章で説明のある一部のウィンドウタイプは、古いバージョンの4DおよびOSに関連しているものです。このテーマと、Open window コマンド自身は互換性のためにのみ残されています。ウィンドウを管理するために新規にコードを書く場合は、より現在のインターフェースに適合しているOpen form window コマンドの使用が強く推奨されます。

Open windowコマンドで開くウィンドウのタイプを指定するために、以下の定義済み定数を使用できます:

定数 コメント
Plain no zoom box window 倍長整数 0
Modal dialog box 倍長整数 1
Plain dialog box 倍長整数 2 フローティング可
Alternate dialog box 倍長整数 3 フローティング可
Plain fixed size window 倍長整数 4
Movable dialog box 倍長整数 5 フローティング可
Plain window 倍長整数 8
Round corner window 倍長整数 16
Pop up window 倍長整数 32
Sheet window 倍長整数 33
Resizable sheet window 倍長整数 34
Palette window 倍長整数 1984 フローティング可

これらの定数の一つをOpen windowに渡すと、通常のウィンドウが開かれます。フローティングウィンドウを開くには負数のウィンドウタイプをOpen windowに渡します。
フローティングウィンドウの主な特徴は、ユーザが他のウィンドウをクリックしても常に最前面に居続けるということです。フローティングウィンドウは一般に恒久的な情報やツールバーを表示するために使用されます。

モーダルウィンドウは、ユーザーのアクションをそのウィンドウに限定したい場合に使用します。モーダルウィンドウが表示されている間、メニューコマンドや他 のアプリケーションウィンドウはアクセスできなくなります。モーダルウィンドウを閉じるには、ユーザーはウィンドウを受け入れるか、キャンセルするか、提供 される選択肢を選択しなければなりません。警告ダイアログは典型的なモーダルウィンドウの例です。
4Dにおいて、タイプ1と5がモーダルウィンドウです。

Note: モーダルウィンドウは常に最前面に居続けます。結果としてモーダルウィンドウが非モーダルウィンドウを呼び出すと、後者のウィンドウはモーダルウィンドウの後ろに開かれます。このような処理は避けなければなりません。
他方、モーダルウィンドウが他のモーダルウィンドウを呼び出す際は、後者のウィンドウが最前面に開かれます。

説明  

以下に、Windows (左) およびMacintosh (右) のウィンドウタイプを示します。

  • タイトルを持てる: はい
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: はい
  • リサイズ可能: Macintosh上でいいえ
  • 最小化/最大化、またはズーム可: いいえ
  • スクロールバー: はい and いいえ
  • 利用シーン: ADD RECORD(...;...*) または同等のデータ入力

  • タイトルを持てる: いいえ
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: いいえ
  • リサイズ可能: いいえ
  • 最小化/最大化、またはズーム可: いいえ
  • スクロールバー: いいえ
  • 利用シーン: DIALOG, ADD RECORD(...;...;*) または同等機能
  • このタイプのウィンドウはモーダルです

  • タイトルを持てる: はい
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: はい
  • リサイズ可能: はい
  • 最小化/最大化、またはズーム可: Macintosh上でいいえ
  • スクロールバー: はい
  • 利用シーン: スクロールバーを持つデータ入力, DISPLAY SELECTION, MODIFY SELECTION, 他.

  • タイトルを持てる: はい
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: はい
  • リサイズ可能: はい
  • 最小化/最大化、またはズーム可: はい
  • スクロールバー: はい
  • 利用シーン: スクロールバーを持つデータ入力, DISPLAY SELECTION, MODIFY SELECTION, 他.

  • タイトルを持てる: はい
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: いいえ
  • リサイズ可能: いいえ
  • 最小化/最大化、またはズーム可: いいえ
  • スクロールバー: いいえ
  • 利用シーン: DIALOG, ADD RECORD(...;...;*) または同等機能
  • このタイプのウィンドウはモーダルですが、移動でき、フローティングのように使用できます

  • タイトルを持てる: いいえ
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: いいえ
  • リサイズ可能: いいえ
  • 最小化/最大化、またはズーム可: いいえ
  • スクロールバー: いいえ
  • 利用シーン: DIALOG, ADD RECORD(...;...;*) または同等機能
  • フローティングウィンドウとして使用されない場合、このタイプはモーダルです

  • タイトルを持てる: いいえ
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: いいえ
  • リサイズ可能: いいえ
  • 最小化/最大化、またはズーム可: いいえ
  • スクロールバー: いいえ
  • 利用シーン: DIALOG, ADD RECORD(...;...;*) または同等機能, スプラッシュスクリーン
  • フローティングウィンドウとして使用されない場合、このタイプはモーダルです

このタイプのウィンドウは、フローティングウィンドウを生成することができ、これはリサイズ可能かどうかを定義することができます。以下のオプションのみがサポートされています:

オプションWindows環境下で渡す値macOS環境下で渡す値
Not resizable-(Palette window+2)-Palette window
Resizable-(Palette window+6)-(Palette window+6)
  • タイトルを持てる: 渡されていれば可能
  • リサイズ可能: 可能、適切な値を渡す必要あり
  • 利用シーン: DIALOG あるいは DISPLAY SELECTION でのフローティングウィンドウ(データ入力なし)。

注: このタイプのウィンドウは、値のセット(定数+オプション)は常に負の値として渡されなければなりません。渡す際に、-(Palette window+6)を渡すという点に注意してください。(-Palette window+6)ではありません。

  • タイトルを持てる: はい
  • クローズボックスまたは同等の機能を持てる: はい
  • リサイズ可能: Macintosh上でいいえ
  • 最小化/最大化、またはズーム可: いいえ
  • スクロールバー: Macintosh上でいいえ
  • 利用シーン: まれ (廃止)

シートウィンドウはMac OS X特有のものです。これらのウィンドウはタイトルバーからドロップダウンし、メインウィンドウの上、自動的に中央に表示されます。プロパティはモーダルダ イアログと互換があります。一般的にこのタイプのウィンドウは、主たるウィンドウ中で発生するアクションに直接関連するアクションを行うために使用されま す。

  • Mac OS X上で、最後に開かれたウィンドウが表示されていてまたフォームを表示しているときにのみ、シートウィンドウを作成できます。
  • このコマンドは以下の場合、タイプ33の代わりにタイプ 1 (Modal dialog box) のウィンドウを、タイプ34の代わりにタイプ8 (Plain) のウィンドウを開きます:
    • 最後に開いたウィンドウが非表示またはフォームを表示していない、
    • Windows上。
  • シートウィンドウはフォームの上に表示されなければならないため、その表示は、ウィンドウにロードされた最初のフォームのOn Loadイベントまで遅延されます (Open window コマンドの例題4参照)。
  • 利用シーン: Mac OS Xで、DIALOG, ADD RECORD(...;...*) または同等機能, (Windowsでは非標準)。

このタイプのウィンドウは基本的に Plain dialog box (2) のウィンドウと同じ特徴と機能を持ちますが以下の長所があります:

  • 以下の場合ウィンドウは自動で閉じられ、キャンセルイベントがウィンドウに渡されます:
    • ウィンドウの外でクリックされた;
    • 後ろにあるウィンドウまたはMDI (Multiple Document Interface) ウィンドウが移動された;
    • ユーザがEscキーを押した。
  • このウィンドウは親ウィンドウの前に表示されます (プロセスのメインウィンドウとして使用してはいけません)。後ろのウィンドウは無効にされていませんが、イベントは受け取りません。
  • マウスを使用してウィンドウをリサイズしたり移動したりはできません。しかしこれらのアクションをプログラムで行うと、背景項目の再描画が最適化されます。
  • 利用シーン: このタイプのウィンドウの主に3Dべベルやツールバータイプのボタンに関連したポップアップメニューを生成するために使用されます。
  • 制約:
    • このタイプのウィンドウ内ではポップアップメニューオブジェクトを表示する事はできません。
    • 4Dのv13以降、この型のウィンドウはMac OSにおいてヘルプTipsの表示ができなくなりました。


Mac OS上で、ウィンドウにテクスチャアピアランスを適用することができます。このタイプのルックはMacintoshのあらゆるインターフェースで見ることができます。Windows上ではこのプロパティの効果はありません。

Open window コマンドで作成されたウィンドウにテクスチャアピアランスを適用するには、type 引数に設定するウィンドウタイプにTexture appearance定数を加算します。例えば以下のようにします:

 $win:=Open window(10;80;-1;-1;Plain window+Texture appearance;"")

このルックは以下のタイプのウィンドウに割り当てることができます:

Plain window
Plain no zoom box window
Plain fixed size window
Movable dialog box
Round corner window

OS X 環境下の4D v14 では、ドキュメントタイプのウィンドウにおいて新しいオプション「フルスクリーンモード」 が追加されています。これを使用すると、ウィンドウの右上隅に「全画面ボタン」が追加されます:

ユーザーがこのアイコンをクリックすると、ウィンドウはフルスクリーンモードになり、メインツールバーが自動的に隠されます。

このオプションを使用するには Has full screen mode Mac という定数を Open window コマンド、 Open form window コマンド、 _o_Open external window コマンドにて type 引数に渡します。例えば以下のコードは、OS X環境下でフルスクリーンボタンを持ったフォームウィンドウを作成します:

 $win:=Open form window([Interface];"User_Choice";Plain form window+Form has full screen mode Mac)
 DIALOG([Interface];"User_Choice")

注: Windows 環境下ではこのオプションは何もしません。



参照 

_o_Open external window
Open form window
Open window

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: ウィンドウ

 
履歴 

New
名称変更: 4D v16

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v16)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.1)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.2)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.3)