4D v16.3

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このページのオプションを使用して、データベースのバックアップや自動復旧の一般的な設定を行うことができます。

このエリアでは実際にバックアップが行われる際に実行される様々なメカニズムの設定を行います。

  • 最新のバックアップのみ保存 X バックアップファイル: このパラメーターを有効にすると、指定された数の最新バックアップファイルだけが保持され、古いバックアップファイルは削除されます。これによりディスクドライブの容量が不足することを避けることができます。
    この機能は以下のように動作します: バックアップ処理が完了したら、アーカイブが作成されたのと同じ場所、同じ名前のもっとも古いアーカイブを削除します。削除のタイミングを変更することもできます。
    例えば3世代のファイルを保持するよう設定している場合、最初の3回のバックアップでMyBase-0001、MyBase-0002、MyBase-0003が作成され、四回目のバックアップでMyBase-0004が作成されたのちにMyBase-0001が削除されます。デフォルトでこの設定は有効になっていて、4Dは3世代のバックアップを保持します。
    このメカニズムを無効にするには、チェックボックスの選択を外します。
    注: このパラメーターはデータベースバックアップセットとログファイルバックアップセット両方に関連します。
  • データファイルが更新された場合のみバックアップを行う: このオプションが選択された場合、前回のバックアップ以降にデータが追加、変更、削除された場合のみ4Dは定期的なバックアップを開始します。そうでない場合定期的なバックアップはキャンセルされ、次回のスケジュールまで遅延されます。エラーは生成されませんが、バックアップジャーナルにはバックアップが遅延された旨記録されます。
    このオプションを使用すれば、原則的に参照目的で使用されているデータベースのバックアップに消費されるマシン時間を節約できます。ストラクチャーや添付ファイルに対して行われても、データファイルの更新としては扱われない旨注意してください。
    : このパラメーターはデータベースおよびログファイル両方のバックアップに影響します。
  • 最も古いバックアップファイルを削除: このオプションは"最新のバックアップのみ保存 X バックアップファイル"が有効になっている場合のみ考慮されます。このオプションを使用して、最も古いバックアップファイルを削除するタイミングを設定します。選択肢はバックアップの開始前、あるいは完了後です。このオプションが有効に働くためには、バックアップファイルが名称変更されたり、移動されたりしていてはなりません。
  • バックアップ失敗時: このオプションを使用してバックアップ失敗時の処理を設定できます。
    : 定期的なバックアップが実行される予定時刻にデータベースが起動されていなかった場合、4Dはバックアップが失敗したものとして扱います。
    • 次回の予定された日付と時刻に再試行する: このオプションは定期的な自動バックアップを設定されている場合にのみ意味があります。
    • 指定時間経過後に再試行: このオプションが選択されていると、設定された待ち時間経過後にバックアップを再試行します。このメカニズムを使用すると、バックアップをブロックするような特定の状況に対応することが可能となります。秒、分、あるいは時間単位で待ち時間を設定できます。次のバックアップ試みにも失敗するとエラーが生成され、ステータスエリアに失敗状況が表示され、バックアップジャーナルに記録されます。
    • 操作をキャンセル X 試行後: このパラメーターを使用して、バックアップ試行の失敗最大数を設定できます。
      この最大数に達してもバックアップが正しく実行できなかった場合、バックアップはキャンセルされエラー1401 ("バックアップ試行の最大数に達しました。自動バックアップは無効になります") が生成されます。この場合、データベースを再起動するか、手動バックアップが成功するまで自動バックアップは行われません。
      このパラメーターは、人による介入が必要となるような問題があり、バックアップ試行が自動的に繰り返されることにより全体的なパフォーマンスに影響するようなケースで使用できます。デフォルトでこのオプションは選択されていません。

このエリアではアーカイブ生成オプションを設定します。これらのオプションはメインのバックアップファイルとログバックアップファイルに適用されます。

  • セグメントサイズ (MB)
    4Dではアーカイブをセグメントに分割できます。この振る舞いにより例えばバックアップファイルを複数の異なるディスク (DVDやZIP等) に格納できます。復元時、4Dは自動でセグメントを統合します。各セグメントにはMyDatabase[xxxx-yyyy].4BKといった名称がつけられます (xxxxはバックアップ番号、yyyyはセグメント番号)。例えばMyDatabaseデータベースのバックアップが3つのセグメントに分割されると、以下のような名前になります:
    MyDatabase[0006-0001].4BK、MyDatabase[0006-0002].4BK、MyDatabase[0006-0003].4BK
    セグメントサイズはコンボボックスであり、各セグメントのサイズをMB単位で設定できます。メニューから定義済み値を選択するか、0~2048の値を入力できます。0を指定するとセグメント化はされません (なしを指定したのと同じ)。
  • 圧縮率
    デフォルトで4Dはバックアップファイルを圧縮し、ディスクスペースを節約します。しかし大量のデータがある場合、ファイルの圧縮処理はバックアップにかかる時間を長くします。
    圧縮率オプションを使用してファイルの圧縮モードを調整できます:
    • なし: ファイルの圧縮は行われません。バックアップは早く行われますが、ファイルサイズは大きくなります。
    • 速度 (デフォルト): このオプションはバックアップの速度とアーカイブサイズのバランスが考慮されたものです。
    • 圧縮率: アーカイブに最大の圧縮率が適用されます。アーカイブファイルはディスク上で最小のサイズとなりますが、バックアップの速度は低下します。
  • インターレース率冗長率
    4Dは最適化 (インターレース) とセキュリティ (冗長) メカニズムに基づく特定のアルゴリズムを使用してアーカイブを生成します。これらのメカニズムを必要に応じて設定できます。これらのオプションのメニューには、およびなし (デフォルト) の選択肢があります。
    • インターレース率: インターレースとはデータを連続しない領域に書き込むことにより、セクター損傷の際のリスクを低減させるものです。率を上げることでリスクがより低減されますが、データの処理により多くのメモリが必要となります。
    • 冗長率: 冗長は同じ情報を複数回繰り返すことで、ファイル中のデータを保護するものです。冗長率を高くするとよりファイルが保護されます。しかし書き込みは遅くなり、ファイルサイズも増大します。

ここでは損傷したデータベースを開く際の自動メカニズムを設定します。

  • データベースが壊れていたら、最新のバックアップから復元する: このオプションが選択されていると、異常が検知された場合、4Dは起動時に自動でデータベースの有効な最新のバックアップからのデータの復旧を開始します。ユーザーによる介入は必要ありませんが、処理はバックアップジャーナルに記録されます。
    注: 自動復元が行われた場合、データファイルのみが復元されます。添付ファイルやストラクチャーファイルを取得したい場合、手動の復元を行う必要があります。
  • データベースが完全でない場合、最新のログを統合する: このオプションがチェックされると、プログラムはデータベースを開く際や復旧時に、自動でログファイルを統合します。
    • データベースを開く際に、データファイルに保存されていない処理がログファイル中に見つかった場合、4Dは自動でカレントログファイルを統合します。このようなケースはディスクに書き込まれていないデータがまだキャッシュ中に存在する状態で、電力の切断が起きた場合に発生します。
    • データベースの復元時、カレントログファイルや、バックアップファイルと同じ番号を持つログバックアップファイルが同じフォルダーに存在する場合、4Dはその内容を検証します。そしてデータファイルに書き込まれていない処理が見つかれば、自動で統合が行われます。

ユーザーにダイアログボックスが提示されることはありません。処理は完全に自動です。処理はバックアップジャーナルに記録されます。

4Dのバックアップメカニズムについてはデータベースのバックアップと復元を参照してください。

クライアント/サーバーモードでは、バックアップパラメターは4D Serverマシンでのみ設定できます。

すべてのデータベースバックアップおよび復旧の設定はXMLファイルに書き出されます。4Dはデータベース設定ダイアログボックスにオプションを表示するためと各バックアップが開始される際に、このファイル内のデータを使用します。

4DのXMLコマンドやXMLエディターを使用して設定内容を取得したり変更したりできます。これにより開発者は、特に4D Volume Desktopでビルドされたアプリケーションにおいて、バックアップ設定をプログラムで管理できます。

XML形式のバックアップおよび復旧設定ファイルはBackup.XMLという名前で、自動で以下の場所に作成されます:
            DatabaseFolder/Preferences/Backup/Backup.XML
... DatabaseFolder はストラクチャーファイルが格納されているフォルダーです。サブフォルダーPreferences/Backup/ はなければ自動で作成されます。バックアップの環境設定に使用されるXMLキーはXML Keys-Backupマニュアルで説明されています。



参照 

バックアップ/スケジューラーページ
バックアップ/設定ページ

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: データベース設定

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v16)
デザインリファレンス ( 4D v16.1)
デザインリファレンス ( 4D v16.3)