4D v14.3

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このページではデータベースのキャッシュメモリに関する設定を行います。

  • 起動時にキャッシュサイズを計算: このオプションが選択されている場合、キャッシュメモリの管理は、設定された制限に基づき、4D起動時にキャッシュサイズが計算されます。これによりほとんどのケースで高パフォーマンスのメモリ設定が行われます。キャッシュメモリのサイズは設定されたパラメターに基づき動的に計算されます。デフォルトで提案される値は標準の4Dの使用状況に対応します。

    • 他のアプリケーションとシステムのために予約するメモリ: システムや他のアプリケーションが使用するために取り置くRAMメモリ量。4Dが実行されるマシン上で他のアプリケーションも実行する場合、必要に応じてこの値を増やします。
    • 利用可能なメモリからキャッシュに使用する率: 残りのメモリからキャッシュに割り当てる量の率。
      デフォルトでキャッシュに割り当てるサイズを取得するためには、以下の計算式を適用します: (物理メモリ – 予約したメモリ) X キャッシュに使用するメモリのパーセンテージ。動的に計算するモードの場合、キャッシュメモリのサイズはアプリケーションやシステムのニーズに応じて動的に変化します。以下のオプションを使用して上限と下限を設定できます:
    • 最小サイズ: キャッシュ用に予約するメモリの最小量。この値は4MB以上でなければなりません。
    • 最大サイズ: キャッシュが使用することのできるメモリの最大量。32 bitバージョンの4Dおよび4D Serverでは、パフォーマンスの理由で、内部的にこの値は 2000 MB (2 GB) に制限されています。64 bitバージョンの4D Serverでは制限はありません。
    制限の設定は、メモリ搭載量が不明であるマシン用にアプリケーションを配布する際に便利です。この場合、制限を設定することで最低限のパフォーマンスを保証できます。この動作を図示すると以下のようになります:
    キャッシュメモリの計算例:
    予約するメモリ量 = 256 MB
    キャッシュに利用するパーセンテージ = 50%
    最大サイズ = 1 GB 最小サイズ = 128 MB



    動的計算モードの設定例

    ここではいくつかの例を使用して、さまざまなソフトウェアとメモリ量に基づき動的な計算がどのように行われるか見ていきます。
    • 768 MBのRAMが搭載され4D Serverが1つだけ実行されるマシン。この場合、最大限キャッシュメモリを割り当てることを考慮できます:
      • 予約するメモリ量 = 256 MB.
      • キャッシュに利用するパーセンテージ = 100% 1つしか4D Serverアプリケーションがないため
      • 最小サイズ = 10 MB、最大サイズ = 1GB (この例ではこれらの値は意味を持ちません)
      --> デフォルトキャッシュサイズ: (768 - 256) x 100% = 512 MB
    • 同様のマシンで3つの4D Serverを動作させる場合。それぞれのアプリケーションに同じキャッシュサイズを割り当てるにはそれぞれのアプリケーションに33%づつキャッシュを割り当てます。
      --> 各アプリケーションのデフォルトキャッシュサイズ: (768 - 256) x 33% = 170 MB
    • アプリケーションを広く配布する場合、メモリがどのように実装されているかは不明です。テストの結果キャッシュサイズが20~100 MBのときにベストなパフォーマンスが出ることを確認しました。
      • 予約するメモリ量 = 256 MB.
      • キャッシュに利用するパーセンテージ = 50% (他のアプリケーションのために利用可能なメモリを残しておきます)
      • 最小サイズ = 20 MB、最大サイズ = 100 MB. 
      --> 256 MBのRAMを実装したマシンの場合、4Dは最小 = 20 MBのキャッシュサイズを使用します。
      --> 1 GBのRAMを実装したマシンの場合、4Dは最大 = 100 MBのキャッシュサイズを使用します。
      --> 384 MBのRAMを実装したマシンの場合、4Dは (384 - 256) x 50% = 64 MBのキャッシュサイズを使用します。
  • 動的キャッシュの計算がチェックされていない場合: このモードではデータベースのキャッシュメモリサイズを開発者が決定します。4Dはキャッシュメモリを設定する入力エリアと、物理メモリに関する情報 (マシンに実装されたRAM)、現在のキャッシュ、そして再起動後のキャッシュサイズを表示します。

    入力されたキャッシュサイズは、マシンのリソース状況にかかわらず、4Dデータベース用に予約されます。この設定はメモリ搭載量が分かっているなど特別な状況で使用できます。ほとんどのケースで動的計算モードのキャッシュで良いパフォーマンスを提供します。
  • 4D Serverと4D Volume Desktopでキャッシュを物理メモリに保持する
    この上級オプションは、キャッシュをマシンの物理メモリ (RAM) に強制的に保持させるために使用します。これはデータベースが4D Volume Desktopまたは4D Serverで実行されている場合に有効です。
    デフォルトでは必要に応じて、キャッシュの一部または全体はマシンの仮想メモリにフラッシュされることがあります (仮想メモリはハードディスク上に確保されるエリアです)。特定のケースでは、このメカニズムにより、4D Serverや4D  Volume Desktopで配布されたアプリケーションにパフォーマンスの低下が見られるかもしれません。その場合、このオプションを選択してキャッシュが物理メモリ上に保持されるよう設定できます。もちろんマシン設定 (RAMのサイズ、同時に実行されるアプリケーションの数等) がこの原則に適応しなくてはなりません。
    注: このオプションは4Dで実行されるアプリケーションでは効果がありません。
  • データをディスクに保存 … 秒/分: キャッシュ中のデータを自動的に保存する間隔を設定します。
    4Dはキャッシュ中のデータを定期的に保存します。この間隔を1秒から500分の範囲で設定できます。デフォルトの設定値は20秒です。この保存はキャッシュがいっぱいになった場合やアプリケーションを終了する際にも行われます。
    大量のデータ入力が予期される場合は、この間隔を短くすることを検討してください。停電などの理由でマシンが停止すると、前回の保存以降に入力されたデータが失われてしまいます (データログファイルをとっていればそれから復旧させることは可能です)。
    キャッシュがフラッシュされるたびにデータベースの動作が遅くなる場合、周期を調整する必要があります。動作が遅くなるのは、大量のレコードがディスクにフラッシュされるためです。フラッシュ周期を短くすることで各フラッシュ時に保存されるレコード数を減らすことができ、動作も速くなります。
    デフォルトで4Dはキャッシュがフラッシュされていることを示す小さなウィンドウを表示します。このウィンドウを表示したくない場合、インターフェースページページのフラッシュの進捗状況オプションの選択を解除します。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: データベース設定

 
参照 

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ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v14 R2)
デザインリファレンス ( 4D v13.4)
デザインリファレンス ( 4D v14 R3)
デザインリファレンス ( 4D v14.3)
デザインリファレンス ( 4D v14 R4)

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