このセクションでは、ステップバイステップ形式で一つずつ手順を追って Wakanda / 4D コネクターの機能を紹介していきます。具体的には以下ような手順を解説します:
- 4D データベースの作成と設定
- 単一のページのWakandaアプリケーションの作成
- 4D データベースからのデータをWakandaのページに表示する
解説を簡単にするために、ここでは4D アプリケーションとWakanda アプリケーションが同じマシン上にある場合を考えていきます。もちろん、リモート構造を使用することも可能です。
- 4D アプリケーションまたは4D Server アプリケーションを起動して新規にデータベースを作成します。
ここでは"Emp4D"という名前をつけたという仮定で解説を進めます。 - ストラクチャーエディターの中で、[Employees]というテーブルを作成して以下のフィールドを追加します:
- Lastname (文字列)
- Firstname (文字列)
- Salary (倍長整数)

"4D Mobileサービスで公開"の属性は、全てのテーブルにおいて最初からチェックがされてあります。この設定は変更しないで下さい。
- Tables のボタンをクリックして4Dにデフォルトフォームを作成させたのち、実際のデータを数レコード分作成します:

- データベース設定ダイアログボックスの中から"Web"のページの中を表示させ、"4D Mobile"タブをクリックします。
- "4D Mobile サービスを有効化"のオプションをクリックしてオンにし、OKをクリックします:

- 実行のメニューの中からWeb サーバー開始を選択します:

これで4DデータベースはWakanda からの4D Mobile リクエストに応答する準備が出来ました。なお、ここでは簡略化のために4D Mobile 接続の管理まではしていないという点に注意して下さい。実際の製品やオープンアーキテクチャの場合は4D Mobile 接続を安全に管理することが必要不可欠となります(詳細な情報に関しては4D Mobileのセキュリティについて を参照して下さい)。
この段階でリストにテーブルが表示されていないのであれば、以下の点をチェックして下さい:
- サードパーティサービスやソフトウェア(例えばインスタントメッセンジャーなど)が4D HTTP サーバーの公開ポートと競合していないか(初期設定値では80)。
4D側で、4D Webサーバーが開始され、4D Mobile サービスが有効化されていて、テーブルが公開されているか。
- "Hostname"へ渡されたアドレスが有効であるか。
4D Serverが実際に4D Mobileリクエストに反応しているかどうかを調べるためには、以下のURLをブラウザに入力して下さい:
<address>/rest/$catalog/$all
(4D Mobile に公開されている全てのテーブルを返します。)
<address>/rest/my_table/my_method
(メソッドが結果を返すならば、その結果を全て返します。)