4D v16.3

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メニューコマンドがその機能を実行するためには、プロジェクトメソッドや標準アクションを割り当てなければなりません。

メニューコマンドにより表わされる各機能は、これらのメソッドや標準アクションにより実行されます。例えば、“月次報告書”メニューコマンドは、財務データを格納したテーブルをもとに月次報告書を作成するプロジェクトメソッドを呼び出します。“カット”メニューコマンドはカット標準アクションを呼び出して、選択項目をクリップボードへ移動し、それを前面にあるウインドウから消去します。メニューコマンドが選択されると、4D は割り当てられたプロジェクトメソッドを実行します。

求める結果の種類によって、標準アクションまたはプロジェクトメソッドのいずれを割り当てるかを選択します。原則として、標準アクションは最適化された方法で実行される (特にコンテキストに応じてメニューの有効/無効が自動で切り替えられる) ため、できるだけこちらを選ぶ方が良いでしょう。

さらに、標準アクションとプロジェクトメソッドの双方をメニューコマンドに割り当てることも可能です。この場合、標準アクションが実行されることはありません。しかし、4D はこのアクションを使用し、状況に合わせてメニューコマンドを使用可/使用不可に設定します。メニューコマンドが使用不可の場合、割り当てられたプロジェクトメソッドは実行されません。

プロジェクトメソッドはメソッドエディターで作成します。これらのメソッドの作成は、メニューコマンドへの割り当て前または後のいずれでも行えます。メニューバーエディターでメニューコマンドにメソッドを割り当てたら、このメソッドを[...]ボタンで開くことができます。

メニューコマンドに標準アクションやメソッドが割り当てられていない場合、カスタムモードでそのメニューコマンドを選択すると、4D は自動的にユーザーモードへ戻ります (許可されていれば)。

メニューコマンドにプロジェクトメソッドを割り当てるには:

  1. メニューコマンドを作成するか、または選択する。
    プロパティエリアが変更されて、選択したメニューコマンドのプロパティが表示されます。
  2. データベースにプロジェクトメソッドが既に存在する場合、メソッド名コンボボックスからそのメソッドを選択します。
    または
    プロジェクトメソッドがまだ存在しない場合、メソッド名コンボボックスにメソッド名を入力し、[...]ボタンをクリックします。
    後者の場合、4Dはメソッド作成ダイアログボックスを表示します。
    注: メニューで使用されているメソッドの名前を変更した場合、メニューバーエディターで、添付されているメソッド名も編集する必要があります。
  3. 新規プロセス開始チェックボックスを選択する(任意)。
    新規プロセス開始チェックボックスを選択した場合は、このメニューコマンドを選択すると新規プロセスが作成されます。
    通常、メニューコマンドに割り当てたメソッドは、明示的にプログラムから新規プロセスを作成しない限り、カレントプロセスで実行されます。新規プロセス開始チェックボックスを選択すると、新規プロセスを簡単に開始することができます。
    新規プロセス開始チェックボックスを選択した場合、4D はそのメニューコマンドが選択されると新しいプロセスを作成します。プロセスリストにおいて、4D は“ML_ プロセス番号”というフォーマットでデフォルト名を新規プロセスに割り当てます。このように、メニューから開始されたプロセスの名前は、接頭辞“ML_”とプロセス番号を組み合わせて設定されます。プロセスに関する詳細は4Dランゲージリファレンスマニュアルのプロセスを参照してください。

メニューコマンドに標準アクションを割り当てるには:

  1. メニューコマンドを作成するか、または選択する。
    プロパティエリアが変わり、選択したメニューコマンドのプロパティが表示されます。
  2. 割り当てたいアクションを標準アクションメニューから選択する。
    メニューとして提供される標準アクションのリストは、ボタン用のものとほぼ同じです(4D のフォームエディターでボタンのフォームエディターから利用できます)。実際、大半のアクションは両方の場合で使用可能です。自動スプリッターアクションのみメニューコマンドに割り当てることができません。なのでこれはポップアップメニューに表示されません。各標準アクションについては標準アクションを参照してください。
    Mac OSに関する注記: Mac OS の場合、プラットフォームインタフェース標準に合わせるために、環境設定終了アクションが割り当てられたカスタムメニューコマンドは自動的にアプリケーションメニュー内に置かれます。
  3. (オプション) イベントを発生させないオプションを選択する。
    このオプションを選択すると、4D は関連アクションを実行する前に、カーソルが置かれているフィールドの“確認(バリデート)”を行いません。このオプションは主として編集メニューコマンドに使用されます。デフォルトとして、4D はフィールド内容を処理し、“確認”を行ってから、標準アクションを実行します(メニューコマンドやショートカットを使用)。これにより、On Data Changeフォームイベントが生成されます。しかし、コピー&ペーストタイプのコマンドの場合、コマンドが呼び出されるとOn Data Changeフォームイベントが予想外に生成されてしまうため、その処理に差し支える可能性があります。その場合は、イベントを発生させないオプションを選択すると有効です。



参照 

標準アクション

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: メニューとメニューバー

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v16)
デザインリファレンス ( 4D v16.1)
デザインリファレンス ( 4D v16.3)