4D v16.3

SET CHANNEL

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SET CHANNEL

SET CHANNEL 


 

SET CHANNEL ( port ; settings ) 
引数   説明
port  倍長整数 in シリアルポート番号
settings  倍長整数 in シリアルポート設定
SET CHANNEL ( operation ; document ) 
引数   説明
operation  倍長整数 in 行うドキュメント処理
document  文字 in ドキュメント名

説明   

SET CHANNEL コマンドはシリアルポートまたはドキュメントを開きます。このコマンドでは、同時に1つのポートまたは1つのドキュメントファイルしか開くことができません。開いたシリアルポートを閉じるにはSET CHANNEL(11)を用います。

Historical Note: このコマンドはもともと、シリアルポートやディスク上のドキュメントを用いて作業を実行するために使用された最初の4Dコマンドです。以来、新しいコマンドが追加されています。現在では、ディスク上のドキュメントを使った作業を実行する際には、Open document, Create document そして Append documentといったコマンドを使用します。これらのコマンドを利用し、SEND PACKETRECEIVE PACKETを使用してドキュメントに文字を書き込んだり、読み込むことができます(この2つのコマンドもSET CHANNELとともに使用できます)。しかし、SEND VARIABLE, RECEIVE VARIABLE, SEND RECORD そして RECEIVE RECORDコマンドを使用したい場合には、ディスクのドキュメントにアクセスする際にSET CHANNELを使用しなくてはなりません。

SET CHANNELの説明は、2つの部分からなります:

  • シリアルポートに使用
  • ドキュメントに使用

SET CHANNEL コマンドの第一の形式はシリアルポートを開き、プロトコルや他のポート情報を設定します。データの送信は、SEND PACKET, SEND RECORD または SEND VARIABLEで行えます。データの受信は、RECEIVE BUFFER, RECEIVE PACKET, RECEIVE RECORD または RECEIVE VARIABLEで行います。

ポート引数

最初の引数portで、ポートとプロトコルを指定します。

シリアルポートは99まで使用できます(一度に1つ)。以下の表はポートの値を示します。

ポートの値説明
0プリンタポート (Macintosh) または 無手順のCOM2 (PC)
1モデムポート (Macintosh) または 無手順のCOM1 (PC)
20プリンタポート (Macintosh) または XON/XOFFのようなソフトウェアフローのCOM2 (PC)
21モデムポート (Macintosh) または XON/XOFFのようなソフトウェアフローのCOM1 (PC)
30プリンタポート (Macintosh) または RTS/CTSのようなハードウェアフローのCOM2 (PC)
31モデムポート (Macintosh) または RTS/CTSのようなハードウェアフローのCOM1 (PC)
101 to 199無手順のシリアル通信
201 to 299ソフトウェアフロー制御(XON/XOFF)のシリアルポート通信
301 to 399ハードウェアフロー制御(RTS/CTS)のシリアルポート通信

重要: portに渡す値は、オペレーションシステムで認識される既存のシリアルCOMポートを示すものでなくてはなりません。例えば、101、103、125という値を使用できるようにするには、シリアルポートCOM1、COM3、COM25が必ず設定されている必要があります。

標準の設定で、Mac OSとWindowsでは2つのシリアルポートが提供されています。Mac OSではモデムポートとプリンタポート、WindowsではCOM1とCOM2ポートです。しかしながら、シリアルポートはエクステンションボードを使用 して追加することができます。もともと4Dは2つの標準のシリアルポートのみサポートし、のちに追加されたポートをサポートしました。互換性のため、両方 をサポートするシステムとなっています。

  • 標準のシリアルポート(プリンター/COM2またはモデム/COM1)にアクセスするには、port引数に0、1、20、21、30、31のいずれかを指定(以前の使用法に相当)するか、100以上の値にします(以下の説明を参照)。
  • 追加したシリアルポートにアクセスするには、値をN+100にする必要があります(Nはポート番号)。ソフトウェアフローまたはハードウェアフローを選択するために、先の値(N+100)に100または200を加えることも考慮します。

無手順のプリンタ/COM2ポートを使用する場合は、以下のシンタックスの1つを使用します:

 SET CHANNEL(0;param)

または

 SET CHANNEL(102;param)

ソフトウェアフロー制御(XON/XOFF)のモデム/COM1ポートを使用する場合は、以下のシンタックスを使う必要があります:

 SET CHANNEL(21;param)

または

 SET CHANNEL(201;param)

ハードウェアフロー制御(RTS/CTS等)のCOM25を使用する場合は、以下のシンタックスを使用する必要があります:

 SET CHANNEL(325;param)

settings 引数

settings引数は転送速度、データビット、ストップビット、パリティを指定します。以下の表に示した転送速度、データビット、ストップビット、パリティの値を加算してsettingsの値を指定します。例えば、転送速度を1200ボー、データビットを8ビット、ストップビットを1、パリティをなし、と設定する場合には、94 + 3072 + 16384 + 0 = 19550と計算します。引数settingsの値として19550を指定します。

settings 引数に説明
加算する値
転送速度 380 300
(ボー単位) 189 600
941200
62 1800
46 2400
30 3600
22 4800
14 7200
10 9600
4 19200
2 28800
1 38400
0 57600
1022115200
1021230400
データビット 0 5
2048 6
1024 7
3072 8
ストップビット 16384 1
-32768 1.5
-16384 2
パリティ 0 なし
4096 奇数
12288偶数

Tip: portsettings に計算され渡されるさまざまな数値は、COM1...COM99の値を除き、テーマの定義済み変数で提供されています。COM1...COM99はリテラル数値を使用してください。

SET CHANNELコマンドの第2の形式は、ドキュメントファイルの作成やオープンおよび、クローズを行います。コマンドと異なり、同時に1つのドキュメントファイルしか開くことができません。ドキュメントファイルは、読み込みと書き込みの両方が可能です。

operation引数で、document引数で指定したドキュメントに対する処理を指定します。以下の表に、operation の値と、その結果としてdocumentに対して行われる処理を示します。一番目の列はoperationで利用可能な値、二番目の列はdocumentで利用可能な値、三番目の列は処理を示します。

例えば、ファイルを開くダイアログボックスを表示して、テキストファイルを開く場合には、以下のように記述します:

 SET CHANNEL(13;"")
Operation Document 結果
10 文字列文字列で指定されたドキュメントを開く。ドキュメントが存在しない場合、作成されます。
10 "" (空の文字列) ファイルを開くダイアログを表示しファイルを開く。すべてのファイルタイプが表示されます。
11 なし 開かれたファイルを閉じる。
12 "" (空の文字列) ファイルを保存ダイアログを表示し新しいファイルを作成。
13 "" (空の文字列) ファイルを開くダイアログを表示しファイルを開く。テキストファイルのみが表示されます。

この表に示した処理はすべて、適切な場合、システム変数Documentに値を設定します。また、処理が正常に行われると、システム変数OKに1が代入されます。それ以外の場合には0が代入されます。

RECEIVE BUFFER, SET TIMEOUT そして RECEIVE RECORDの例題を参照。



参照 

Append document
Communications
Create document
GET SERIAL PORT MAPPING
Open document
RECEIVE BUFFER
RECEIVE PACKET
RECEIVE RECORD
RECEIVE VARIABLE
SEND PACKET
SEND RECORD
SEND VARIABLE
SET TIMEOUT

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 通信
番号: 77

このコマンドはOKシステム変数を更新しますこのコマンドはDocumentシステム変数を更新しますThis command can be run in preemptive processes

 
履歴 

初出: < 4D v6

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v16)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.1)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.2)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.3)