このテーマには4Dの汎用XMLユーティリティコマンドがまとめられています。XMLオプション、エラー管理およびXSLに特化したコマンドがあります。
XMLに関する一般的な情報やDOMとSAXの違いなどはXML DOMコマンドの概要を参照してください。
4DはXSL スタイルシート (eXtended Stylesheet Language) のアプリケーションをサポートしています。XSLランゲージを使用してXMLドキュメントのタグを変更することができます。
XSLランゲージの機能には2つの異なる側面があります:
- 整形: HTMLのCSSのように、XML要素にスタイルや表示ルールを指定できます。
- 変換: XMLタグをHTMLなどの異なるタグシステムに変更できます。この機能はXSLTとして知られています。XSLスタイルシートはドキュメントのXML要素を選択することで全体的に認識し、それらを他の要素に変換します。この機能は例えば異なる種類のドキュメントを同期させる場合に便利です。

Note: 4DはXSL変換を行うためにXalan-C_1_6_0.dllライブラリを使用します。XalanはフリーウェアのXSLTプロセッサです。詳細はhttp://xml.apache.org/xalan-c/index.htmlを参照してください。
XSLスタイルシートはマニュアルまたは特別なアプリケーションを使用して生成されたテキストドキュメントで、.xsl拡張子が与えられます。XSLランゲージはさまざまな要素や機能を持っていて、動的な変換を行うことができます。このランゲージ関する詳細は例えばhttp://xmlfr.orgを参照してください。
4Dでは既存のXSLスタイルシートを使用してXMLドキュメントを変換できます (XSLT APPLY TRANSFORMATION コマンド)。また4DではXSLT SET PARAMETERコマンドを使用してXSLスタイルシートのパラメタをオンザフライで変更することもできます。
Note: 書き出しダイアログボックスのオプションを使用してXML書き出し時にXDLスタイルシートを使用し、変換されたXMLドキュメントを生成することができます。
SVG (Scalable Vector Graphics) はファイルフォーマットで、ベクタグラフィックをXMLで定義するために使用されます (拡張子は.svg)。SVGのもっとも一般的な利用シーンは統計や地図データの公開です。
これらのファイルはWebブラウザでネイティブに、あるいはプラグインを使用して表示させることができます。4D v11にはSVG描画エンジンが含まれていて、SVGファイルをピクチャフィールドや変数に表示させることができます。DOM EXPORT TO PICTUREコマンドを使用して4DでSVG定義に基づくピクチャを生成できます。またGRAPH コマンドを使用して4Dに統合されたSVGエンジンを利用することもできます。
このフォーマットに関する詳細は以下のWebサイトを参照してください: http://www.w3.org/Graphics/SVG/.