ウィンドウはユーザに情報を表示するために使用されます。主たる用途は3つ: データの入力、データの表示、そしてメッセージとダイアログによるユーザへの通知です。
ウィンドウは常に少なくとも1つ開かれています。必要に応じてスクロールバーが追加され、ユーザはウィンドウより大きなフォームをスクロールでき ます。デザインモードでは、このウィンドウはレコードリスト (出力フォーム)、またはデータ入力画面 (入力フォーム) を表示します。アプリケーションモードでは、このウィンドウはスプラッシュスクリーン (カスタマイズされた画像)を表示します。
アプリケーションプロセスでメニューコマンドを実行すると、フォームを表示するコマンドによりスプラッシュスクリーンがデータに置き換えられることがあります。コマンドが実行を終了すると、デフォルトでスプラッシュスクリーンが再び表示されます。
さまざまなタイプのカスタムウィンドウを Open window や Open form window コマンドで開くことができます ( ウィンドウタイプ の節参照)。これらのコマンドで開かれるすべてのウィンドウはWinRef 式で参照されます。WinRef は開かれたウィンドウの倍長整数タイプのユニークIDです。カスタムウィンドウに対して動作するコマンドはWinRef 引数を受け取ります。
カスタムウィンドウが必要なくなったら、 CLOSE WINDOW コマンドを使用、またはコントロールメニューボックス (Windows) やクローズボックス(Mac)があればそれをクリックして、ウィンドウを閉じます。
いくつかのコマンドは独自のウィンドウを開きます。 QR REPORT 、 PRINT LABEL などはウィンドウを開き、それが最前面のウィンドウになります。
新しく開始されたプロセスの中で実行されるプロセスメソッドでウィンドウを開いていない場合、4Dはフォームが表示されるときにデフォルトのウィンドウを開きます。
ウィンドウの右端および下端はデフォルトでプッシャースプリッタになっています。つまりウィンドウ端の右や下にあるオブジェクトは、ウィンドウのサイズ変更に伴い自動で右方向や下方向に移動させられます:
![](../../picture/39145/pict39145.ja.png)
このメカニズムを使用して、エクスプローラのような伸縮ウィンドウを管理できます (FORM SET SIZE コマンドの例題参照)。
Note: これはスクロールバーを持つウィンドウでは動作しません。
ウィンドウ管理コマンドで、ウィンドウの座標はウィンドウ/スクリーンの左上を起点に表されます。
しかし"right-to-left"モードが有効になっているアプリケーションでは、座標は反転し、起点はウィンドウ/スクリーンの右上となります。したがって、このモードでは以下のコマンドで使用される水平座標も反転させなければなりません。
Open window
Open form window
Open external window
GET WINDOW RECT
SET WINDOW RECT
Find window
Note: "right-to-left"モードに関する詳細は、Design Referenceマニュアルと SET DATABASE PARAMETER コマンドの説明を参照してください。