4D v16.3

64-bit版4D Developer Editionの使用

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4D v16.3
64-bit版4D Developer Editionの使用

64-bit版4D Developer Editionの使用  


 

 

4D v16では、4DからOS X用4D Developer Edition およびOS X用64-bit版4D Volume Desktopが提供されます。また、Windows 用の 4D Developer Edition 64-bit および 4D Volume Desktop 64-bit のプレビュー版も提供されます。

注:

  • Windows用の64-bit 版の4D Developer および4D Volume Desktopは、4D v16 R2以降利用可能となります。
    Windowsにおいては、64-bit版の4D Developer および4D Volume Desktopはプレビュー版にて提供されています。
  • 4DではWindows用4D Server 64bit版の使用 および OS X用64bit版4D Serverの使用が可能である点も忘れないで下さい。

これらの新しい製品によって 4D スタンドアロンアプリケーションと 4D リモートアプリケーションは 64-bit版 OSの利点を最大限活用することができます。64-bit テクノロジーの主な利点は、より多くのRAMメモリを割り当てられることです。

大幅な改定内容にもかかわらず、4D 64-bit版アプリケーションは今までの 4D データベースと高い互換性を持ちます。しかしながら、最新技術を利用するにあたり、いくつかの機能を更新し、またいくつかの機能についてはサポートを終了する必要が生じました。変更点についての詳細は64-bit版のみの機能にまとめてあります。

OS X用64-bit版4D Developerを動かすには、以下のスペックが必要です:

バージョンOS X バージョン 10.10 (Yosemite) またはそれ以上
RAM8 GB

お使いのバージョンの4DがどのOSと対応しているのかを探すためには、4D Web サイトにある対応早見表を参照して下さい。

64-bit アーキテクチャーを想定した 4Dアプリケーションは、この環境専用のバージョンとなります。言い換えるとそれらは 32-bit版OSでは実行できません。

インタープリタモードでは、64-bit版・32-bit版のどちらのアプリケーションでも同じ4Dデータベースを開くことができます (サーバー・ローカルを問いません)。どちらのアプリケーションを使おうと、開発の段階では一切違いはありません (ただし以下の制限を除く)。

コンパイルモードでは、データベースは適切なプロセッサー向けにコンパイルされている必要があります。つまり、64-bit版アプリケーションで開くためには64-bitの、32-bit版アプリケーションで開くためには32-bitのプロセッサー向けにでコンパイルしなければなりません。32-bit用にコンパイルされた、インタープリタコードを含んでいないデータベースを 64-bitの4Dアプリケーションで開くことはできず、その逆もまたしかりです。データベースはどちらか特定のアーキテクチャーだけにコンパイルすることもできますし、両方にコンパイルすることもできます。コンパイルについての詳細は、次の章を参照してください。

以下の一覧は様々な4D実行環境と、そのデータベースのコードとの互換性をまとめたものです:

利用可能コード32-bit 4D64-bit 4D
32-bit 4D ServerインタープリタOKOK(*)
32-bit コンパイル済みのみOK-
32-bit と 64-bit コンパイル済みOKOK(*)
64-bit 4D ServerインタープリタOKOK(*)
64-bit コンパイル済みのみ-OK(*)
64-bit と 32-bit コンパイル済みOKOK(*)
Local databaseインタープリタOKOK
32-bit コンパイル済みのみOK-
64-bit コンパイル済みのみ-OK
32-bit と 64-bit コンパイル済みOKOK

(*) 64-bit版 4D は旧式ネットワークレイヤーを利用できないため、64-bit版 4D から 32-bit版 4D Server (Windows・OS X ともに) および Windows用 64-bit版 4D Serverに接続する場合においては、サーバー側においてServerNet ネットワークレイヤーが有効化されていることを確認する必要があります。なお、Mac OS用 64-bit版 4D Server はそもそも旧式ネットワークレイヤーをサポートしていないため、この確認は不要です。より詳細な情報については、新しい ServerNet ネットワークレイヤー(互換性) の章を参照してください。

以下のプラグインおよびコンポーネントは、32-bit版および 64-bit版の 4D Server、4D Developer Edition、そして 4D Volume Desktop によってロード・実行することが可能です:

  • 4D for OCI
  • 4D Internet Commands
  • 4D ODBC Pro
  • 4D Pack
  • 4D Progress
  • 4D SVG
  • 4D Widgets
  • 4D Write Pro Interface

4D View と 4D Write
4D View と 4D Write は 32-bit プラグインのため、これらを使用できるのは 32-bit 版の 4D のみとなりますが、64-bit版でも次のことが可能です:

  • 4D 64-bit版で開発を行って 32-bit版用にコンパイル / 運用するのを可能にするため、64-bit版 (OS X と Windows)でもプレースホルダーが提供されています。
  • 4D Server 64-bit Windows では、これらのプラグインはオフスクリーンエリアに限り実行することができます。

この章では現在のOS X 用の 64-bit版 4D Developer Edition および4D Volume desktopの実装についての詳細と進化を記載しています。

64-bit アーキテクチャーをサポートするために多くの4D機能とダイアログが更新、あるいは書き換えられました。ほとんどの変更は見えないところで行われており、 32-bit版と同じように動作します。しかし、一部のエディターについては 32-bit版とは異なる形に更新され、印刷などの基礎的な機能についても変更がありました。

機能コメント
クイックレポートエディター完全に書き換えられました。クイックレポート(64-bit版) 参照。
ラベルエディター完全に書き換えられました。ラベルエディター (64-bit) 参照。
グラフGRAPH コマンドにグラフ設定を指定する Object 型の引数を渡せます。
フォームエディタープロパティリスト新デザイン + 新機能。プロパティリスト (新デザイン) 参照。
印刷"印刷"ダイアログボックスの更新(標準のシステムダイアログボックスを使用)。"印刷設定"ダイアログボックスは今後は自動的には表示されません(PRINT SETTINGSコマンドを参照して下さい)。SET CURRENT PRINTERSET PRINT OPTIONコマンドの修正。
読み込み / 書き出しダイアログボックス32-bit版と同じに動作しますが、XML書き出のXSLサポート(XSLT はサポートされていません。後述参照)と、ODBCソース経由の場合は除きます(無効化、後述参照)。

64-bit版 4D Developer Edition では一部の機能が無効化されています:

機能/テクノロジー補足
ODBC ソースを介した読み込み / 書き出し無効化
クイックレポートのクロステーブル無効化
クイックレポートエディター:境界線無効化
クイックレポートエディター:インターフェースのプログラムによるコントロール(QR ON COMMANDQR EXECUTE COMMAND) 無効化。"ribbon"インターフェースタイプは新エディターではプログラムでは管理できません。カスタムのインターフェースを作成したい場合には、含まれるボックスか、他の"QR"コマンドを使用してください。
ラベルエディターの標準コード無効化
Webエリア内での統合Web Kit無効化 (オプション使用時にはシステム Web エンジンに自動切替; OS X では 4D $4D メソッドへのアクセスを維持)

以下の機能またはテクノロジーは廃止され、64-bit版 4D Developer Editionではサポートされません:

機能/テクノロジーコメント
XSLT と Xalan_o_XSLT APPLY TRANSFORMATION_o_XSLT SET PARAMETER、そして _o_XSLT GET ERROR は何もしません。代わりに PROCESS 4D TAGS を使用するか、PHP libxslt モジュールを使用してください。
PICT フォーマット'サポートされていない画像フォーマットです' ピクチャ+画像の拡張子が代わりに表示されます。PICT フォーマットは 4D 全体において廃止予定となっています。PICT フォーマットのピクチャー も参照してください。
QuickTimeQuickTime のサポートが廃止されました。QuickTime support データベースパラメーターは無視されます。
cicn アイコンGET ICON RESOURCE はサポートされていません。エラーを返します。
データベース .RSR ファイルデータベース .RSR ファイルは自動的には開かれません。Open resource file を使用する必要があります。
書き込み可能リソースファイル_o_Create resource file はサポートされていません。リソースファイルは読み込みのみモードでしか開けません。
_o_Font numberこのコマンドはサポートされていません。エラーを返します。
_o_Open external windowこのコマンドはサポートされていません。エラーを返します。
旧式ネットワークレイヤーServerNet のみがサポートされています。
ASCII 互換モードUnicode モードのみがサポートされています。
4D Write と 4D View プラグイン4D Write Proリファレンス4D View Proを使用して下さい。
AP Print settings to BLOB / AP BLOB to print settings (4D Pack)Print settings to BLOB / BLOB to print settings コマンドによって置き換えられました。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: はじめに

 
履歴 

New
初出: 4D v16

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v16.1)
デザインリファレンス ( 4D v16.3)

Inherited from : 64-bit版の 4D Developer Edition ( 4D v16)