4Dでは、ODBC データソースからのデータ読み込みや、データソースへのデータ書き出しを行うことができます。
ODBC プロトコル (Open DataBase Connectivity) は、さまざまなアプリケーションが SQL ランゲージを用いて互いに通信を行うためのインタフェースです。ODBC データソースは、アプリケーションが開かれていない場合でも、そのアプリケーションに属すドキュメントに対して常に開かれた“窓”のようなものです。多くのアプリケーション (データベース、スプレッドシート、データマネージャなど) では、特定の ODBC ドライバを使用して、データをODBC ソースとして公開することができます。
ODBC プロトコルをサポートするあらゆるアプリケーションは、ODBC ソースのデータの読み込みや書き出しを行えます。4Dの読み込み機能を使用すると、ODBCソースのデータを取得することができます。また、4Dの書き出し機能により、データを ODBC ソースへ挿入することができます。
Windows において、ODBC ソースの定義は管理用ツールを使用して、データソース (ODBC) 設定パネルで行います。
Mac OS X において、ODBC ソースの定義はユーティリティフォルダ内にある ODBC アドミニストレータプログラムを使用して行います。
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これらのダイアログボックスに関する詳細は、OS のドキュメントを参照してください。
ODBC ソースからのデータ読み込みに関する概念は、他のタイプのデータを読み込む場合と同じです (ファイルからデータを読み込む参照)。ただし、ODBC ソースを選択するために中間的なダイアログボックスを使用する点が異なります。
アプリケーションモードにおいて読み込みを行う場合は、IMPORT ODBCコマンドを使います。デザインモードにおいては、4Dのファイルメニューを使います。
ODBC ソースからデータを読み込むには、次の手順に従ってください:
- 4Dのファイルメニューから読み込み > ODBC ソース選択...コマンドを選択します。
ODBC ソースを選択するダイアログボックスが表示されます:
![](../../picture/499121/pict499121.en.png)
- 使用するデータソースと (必要であれば) アクセスID を選択し、接続をクリックします。
4D標準のデータ読み込み用ダイアログボックスが表示されます。 - ダイアログボックスの右側で、データを読み込む元となるSQL テーブルを設定します (テーブル選択メニューを使用):
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- データの読み込み先となるテーブルと4Dフィールドを選択するか、またはテーブル作成オプションをチェックします (コンパイル済データベースには、このオプションを使用できません)。
他のすべてのタイプの読み込みと同様に、プレビューエリアには読み込まれるデータをフィールドに割り当てた状態が表示されます。また、フォームタブをクリックし、フォームを用いてデータを読み込むこともできます。これらの機能に関する詳細は、ファイルからデータを読み込むを参照してください。 - ダイアログボックスの右側にある読み込みオプションを選択します。
- データソース: このエリアには、データベースが接続されるデータソースの記述が表示されます。参照...ボタンをクリックすると、データソースを選択するダイアログボックスを再び表示することができます。
- レコード: ソースから読み込むデータを読み込み先テーブルのレコードに追加したり、または置き換えることができます。
- 読み込みボタンをクリックしてデータを読み込みます。
データの読み込み後、4Dとデータソースとの接続は自動的にクローズされます。