4D Doc Center : 複数ページのフォームを作成する

4D v14.3

複数ページのフォームを作成する

詳細フォームでは複数のページを作成することができます。一画面に納まりきらない数のフィールドや変数がある場合は、これらのオブジェクトを表示するためにフォームページを追加する必要があります。フォームに複数のページがあると、次の操作を行えるようになります:

もっとも重要な情報を最初のページに配置し、他の情報を後ろのページに配置する。
トピックごとに各ページにまとめる。
データ入力中のスクロール動作を少なくしたり、または不要にする。
フォーム要素の周りの空間を広げ、洗練された画面設計を行う。

複数のページは詳細フォームで使用する場合にのみ役立ちます。印刷やリストフォームには向きません。マルチページフォームを印刷すると、最初のページしか印刷されません。

フォームのページ数には制限がありません。フォーム内の複数ページ上に同じフィールドを何度でも表示することができます。しかしフォームページが多くなるほど、フォームの表示に要する時間が長くなります。

複数ページフォームには、1 つの背景ページと複数の表示ページが存在します。フォームエディターで背景ページ上に置かれたオブジェクトはすべての表示ページに現れますが、それらのオブジェクトの選択や編集は背景ページからしか行えません。複数ページフォームでは、ボタンパレットを背景ページに置くべきです。

またページ移動ツールオブジェクトを背景ページに配置し、ユーザに提供する必要があります。ページ移動ツールの追加に関する詳細はページナビゲーションコントロールを追加するを参照してください。

注: フォームウィザード詳細画面のオプションページには、選択したフィールドが1ページに収まらない場合、自動で複数ページを作成するオプションがあります。このオプションを選択すると複数の表示ページが、作成されるフォームに含まれるかもしれません。フォームウィザードが複数ページを作成する際、ボタンやフォームタイトル、外枠の四角などは背景ページ (0ページ) に置かれます。

フォームに表示ページを追加する

それぞれのフォームには、少なくとも1 つの表示ページと背景ページがあります。カレントページ番号はフォームウィンドウのツールバーに表示されます。このエリアにはポップアップメニューも組み込まれ、このメニューを用いて表示ページを選択することができます。

表示ページを追加するには:

フォームメニューからページ追加を選択する。4Dは新しいページを追加します。
または
フォームの最終ページに移動し、ツールバーの次ページアイコンをクリックします。4Dはページを追加するかどうかを尋ねるダイアログボックスを表示します。OKをクリックして新しいページを作成します。
新しい空の表示ページがフォームエディターウィンドウに表示されます。ウィンドウのページ番号エリアには現在のページ番号が表示されます。これで新しいページにフィールドや他のフォーム要素などを追加することができます。

これでフィールドやその他の要素を新しいページに配置できるようになります。

現在のページの前に新しいページを挿入するには:

フォームメニューからページ挿入を選択する。4Dは現在のページの前に新しいページを挿入し、スクリーンに表示します。

ページ間を移動する

背景ページを表示したり別の表示ページへ移動したりしたい場合は、ツールバーのページ移動ツールを使用するか、またはフォームエディターウィンドウのページポップアップメニューを使用できます。

背景ページ（ページ0）を表示するには:

フォームの最初のページへ移動して、ツールバーの前ページアイコンをクリックする。
または
ページポップアップメニューを使用してページ0 へ移動する。
または
フォームメニューのページ移動サブメニューから0を選択する。
または
Alt キー（Windows）またはOption キー（Mac OS）を押しながらページ0に属すオブジェクトをクリックするか、またはカレントページに属するオブジェクトの外側をクリックする。(カレントページに属するオブジェクト上でAlt+click や Option+clickを行うと、オブジェクトメソッドが作成され、開かれます。)
4Dは背景ページを表示します。背景ページのページ番号は0です。背景ページに配置されたオブジェクトは各ページに表示されます。背景ページにはどのようなオブジェクトでも置くことができます。

注: 表示サブメニューのページ0メニュー項目を使用しても、背景ページはカレント編集ページに設定されないため、この2 つを混同しないようにしてください。表示サブメニューのページ0メニュー項目を選択しても、背景ページにある項目の表示/非表示がフォームエディター上で切り替わるだけです。詳細についてはフォームエディターのフォームエディタ要素の表示と非表示を参照してください。

ページナビゲーションツールを使用するには:

次ページに移動するにはツールバーの次ページアイコンをクリックします。
または
前ページに移動するにはツールバーの前ページアイコンをクリックします。
4Dは即座にカレントページの前後のページを表示します。

1ページを表示中に前ページに移動すると、背景ページに移動します。背景ページを表示中に前ページボタンをクリックしても何も起こりません。最後のページを表示中に次ページボタンをクリックすると、4Dはフォームに新しいページを作成するか尋ねてきます。

任意のページを表示するには:

ページ番号エリアをクリックし、マウスボタンを押したままにする。ポップアップメニューが表示されます。
または
フォームメニューのページ移動サブメニューを表示する
移動先のページ番号を選択する。

ページを削除する

複数ページフォームから不要な表示ページを削除することができます。削除されるページ上のフィールドやオブジェクトも一緒に削除されます。残りのページのページ番号は付け替えられます。1 番目のページと背景ページ（0 ページ）だけで構成されるフォームの場合は、いずれのページを削除することもできません。

フォームからページを削除するには:

ページ移動ツールまたはページポップアップメニューを使用して、削除したいページを表示する。
フォームメニューからページ削除を選択する。
ダイアログボックスが表示され、そのページをフォームから削除するかどうかを確認してきます。
OKをクリックする。
ページおよびそのページ上の全オブジェクトがフォームから削除されます。

ページナビゲーションコントロールを追加する

複数ページフォームを作成する際、ユーザに対し任意のページから別のページに移動するための手段を提供する必要があります。4Dでは3 種類の移動ツールを使用することができます:

タブコントロール：タブコントロールオブジェクトを使用すると、個々のページへランダムにアクセスすることができます。タブコントロールはフォームの背景ページ上に配置し、そのプロパティを使用してページナビゲーションコントロールを提供します。
自動動作ボタン：自動ページ移動ボタン（先頭ページ、最終ページ、前ページ、次ページ）をフォームへ追加することができます。これらのボタンは、背景ページ上に配置してください。
オブジェクトメソッド：ランゲージにはFORM GOTO PAGEコマンドが用意されています。オブジェクトメソッドの一部としてこのコマンドを使用し、適切なオブジェクトタイプを用いて独自の移動制御を設置することができます。例えば、ピクチャボタンやポップアップメニューをページ移動機能として利用することも可能です。

ページ移動ボタンを追加する
フォームウィザードを用いてフォームを生成する際に、ボタンページでページ移動ボタンを組み込むことができます。フォームが生成されてから、そのフォームをフォームエディターで開き、必要なページを追加します。フォームの作成後にページ移動ボタンを追加する必要があれば、オブジェクトバーのボタン作成ツールを使用してボタンを追加します。詳細についてはボタンを参照してください。

タブコントロールを使用する
タブコントロールを使用すると、カレントページと他のページがひと目で分かります。タブコントロールの作成と使用に関する詳細はタブコントロールを参照してください。