4D v17.4

64-bitアプリケーションのアーキテクチャー

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64-bitアプリケーションのアーキテクチャー

64-bitアプリケーションのアーキテクチャー  


 

4Dの全プロダクトレンジが64-bit版で利用可能になりました:

  • 4D Developer Edition 64-bit (macOS および Windows)
  • 4D Volume Desktop 64-bit (macOS および Windows)
  • 4D Server 64-bit (macOS および Windows)

これらのバージョンでは4Dスタンドアロンアプリケーションと4Dリモートアプリケーションにおいて64-bitオペレーションシステムの利点を最大限引き出せるようになります。4Dのwebサイトからダウンロード可能な対応早見表に、4D 64-bit版が対応済みのOSの一覧が提供されています。

64-bit版アーキテクチャーの主な利点はより多くのRAMを割り当てることができることです。それに加え、このアーキテクチャーを実装することにより、プリエンプティブ4Dプロセスを管理する機能、モダンな印刷やクイックレポートエディターを実現する機能、あるいはアプリケーションがネイティブオブジェクトアニメーション(OS X用64-bit版4D)の機能を最大限引き出せるようになる、などといった強力な機能をサポートすることができるようになりました。

以下のプラグインとコンポーネントは4D Server、4D Developer Editionあるいは4D Volume Desktopの64-bit版によって読込と実行が可能です: 

  • 4D for OCI
  • 4D Internet Commands
  • 4D ODBC Pro and the 4D ODBC Driver
  • 4D Progress
  • 4D SVG
  • 4D Widgets
  • 4D Write Pro Interface

4D View および 4D Write
旧式の4D View および 4D Write は32-bitのプラグインであり、32-bit版の4Dにおいてのみ使用可能です。4Dではこれらのプラグインの、実行不可能な64-bit版を提供しており、デベロッパーはこれらを64-bit版で (macOSあるいはWindowsに) 読み込んで作業し、その後32-bit版にコンパイル/配布することができます。
32-bitプラグインは64-bit版の4D Serverでは読み込まれません。しかしながら、サーバーのPluginフォルダーに保存し、初期化することなくリモートマシンに配布することが可能です。

サードパーティプラグイン
Altura Mac2Winコンポーネントは完全に4Dの64-bit版からは削除されてしまっているため、お使いのプラグインが64-bit版4Dの互換性があるかどうかは、その作成者に問い合わせる必要があるかもしれません。

64-bit版アーキテクチャー用の4Dアプリケーションは、その環境に特化した専用バージョンです (32-bit版のOSでは動作しません)。クライアント/サーバー環境においては、データベースコードの適切なバージョンがサーバー上で提供されてさえいれば、いずれの4Dリモートアプリケーション (32-bit版 / 64-bit版、macOS / Windowsを問わず) でも 64-bit版4D Serverに接続可能です (以下の図を参照してください)。

インタープリターモードでは、同じ4Dデータベースを64-bit版あるいは32-bit版の4Dアプリケーションで実行可能です(サーバー・ローカルともに)。使用しているアプリケーションに関係なく、開発は完全に同じです(ただし64-bit版アプリケーション特定の機能 の章にある制約を除く)

コンパイル済みモードでは、データベースは適切なプロセッサーに対してコンパイルされている必要があります。つまり64-bit版4Dで実行されるためには64-bit用に、32-bit版4Dで実行されるためには32-bit用にコンパイルされている必要があります。32-bit用にコンパイルされていて、インタープリターコードを含んでいないデータベースは64-bit版4Dでは実行できず、その逆もまた然りです。データベースを特定のアーキテクチャーに対してのみコンパイルすることもできますし、両方に対してコンパイルすることもできます。コンパイルについてのより詳細な情報は、64-bit 用コンパイルの段落を参照してください。

64-bit アーキテクチャーの概観:

以下の表は、様々な4Dの実行環境とデータベースとの互換性をまとめたものです:

利用可能コード4D 32-bit4D 64-bit
4D Server 64-bitインタープリタOKOK(*)
64-bit版コンパイルモードのみ-OK(*)
64-bitおよび32-bitのコンパイルモードOKOK(*)
4D Server 32-bitインタープリタOKOK(*)
32-bitコンパイルモードのみOK-
32-bitおよび64-bitのコンパイルモード compiledOKOK(*)
ローカルデータベースインタープリタOKOK
32-bitコンパイルモードのみOK-
64-bitコンパイルモードのみ-OK
32-bit および 64-bit コンパイルモードOKOK

(*) 32-bit版4D Server(両プラットフォーム)およびWindows用64-bit版4D Serverにおいては、必ずサーバー側ではServerNetネットワークレイヤーが有効化されていることを確認してください(旧式ネットワークレイヤーが64-bit版4Dでは使用できないため)。詳細な情報については、新しい ServerNet ネットワークレイヤー(互換性)の章を参照してください。

4Dアプリケーションは、32ビット用と64ビット用とにコンパイルすることができます。これをするためには、データベース設定の「コンパイラー」ページにある、マルチターゲットコンパイル(32-bit用と64-bit用)オプションをチェックする必要があります: 

このオプションがチェックされているとき、コンパイラーは64ビット用のコードと32ビット用のコードを.4DC と .4DBファイルに含めます。それにより、これらのファイルは32ビット版・64ビット版、両方の4D Serverで実行することが出来るようになります。デフォルトでは、このオプションはチェックされていません。

OS X 64-bit アーキテクチャーをサポートするために、4D内蔵のコンパイラーが変更されました。その結果、4D v15(またはそれ以降のバージョン)でコンパイルされたデータベースのみが OS X 64-bitで実行可能となります(: コンパイラーは4D v14 R3以降変更されています)。つまり:

  • 既存の4DデータベースをOS X 64-bitにおいてコンパイルモードで使用したい場合、そのデータベースを4D v15(またそれ以降のバージョン)で再コンパイルする必要があります。
  • データベースがコンパイルされたのコンポーネントを使用する場合、そのコンポーネントを4D v15(またそれ以降のバージョン)で再コンパイルする必要があります。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 64-bit版4Dの使用

 
ページの目次 
 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v17)
デザインリファレンス ( 4D v17.1)
デザインリファレンス ( 4D v17.2)
デザインリファレンス ( 4D v17.3)
デザインリファレンス ( 4D v17.4)