v14の4Dまたは4D Serverで作成されたデータベース(v11、v12、v13で作成されたものも含む)は4D v15と互換性があります(ストラクチャーおよびデータファイル)。一度変換してしまうと、そのデータベースのデータファイルは元のバージョンの4Dでは開けなくなります。
ただし、v14 R5またはv14.4から4D v15へと変換されたデータファイルは、変換後も元のバージョンで開く事ができます。
注:インタープリターストラクチャーファイルであればどのようなものでも変換する事ができます。ただしファイルにはコンパイル済みのコードが含まれている場合があり、この場合には変換後にデータベースを再コンパイルする必要があります。
v14以前のバージョンのデータベースでプライマリーキー(主キー)がないものを変換しようとした場合、警告ダイアログボックスが表示されます。この点については以下の「プライマリーキーエラーウィンドウ」の章にて詳細な説明があります。
v13またはv14のデータベースを4D v15で開けようとすると直接変換されます。警告ダイアログボックスが二つ連続して表示され、ストラクチャーファイルとデータファイルが変換され、v14.4またはv14R5以前のバージョンでは開けなくなる旨が表示されます。


v13より前のバージョンのデータベースを変換する際の情報については、4D v13のドキュメント内のConverting databases from previous versionsを参照してください。
4D v14以降、ログファイルの使用には、ログファイルを使用するためにはログを取るテーブルが全て有効なプライマリーキーを持っている必要があります(ログファイルの管理 を参照して下さい)。
データベース内に、有効なプライマリーキーをないテーブルが少なくとも一つある場合にはエラーダイアログボックスが表示されます。

このダイアログボックスは以下のタイミングで現れます:
- v15のデータベースへと変換した後。
- v15のデータベース内でログファイルを使用のオプションにチェックを入れた後。
注: データログがデータベース内で有効化されていないとき、エラーダイアログボックスはプライマリーキーエラーに関わらずデータベースを開くというオプションを提供します。
データベースストラクチャーにアクセスできる場合、ダイアログボックスはいくつかの選択肢を表示します。またボックス下部を展開すると、プライマリーキーを持っていないテーブルの一覧が表示されます:

その後選択できるオプションは以下の通りです:
- コピー: ウィンドウからの情報を解析のためにクリップボードへコピーします。
- データベースを閉じる: データベースには何も触れずに閉じます。
- 続ける: エラーを処理せずにデータベースを開きます。この場合、データベースのログは無効になり(ログファイルを使用のオプションのチェックが外れます)、データベースは正常に使用できます。データベースにてログファイルを使用したくない場合に有用です(ただし推奨されません)。
- アシスタントを起動: プライマリーキー管理ウィンドウを表示し、データベース内の全テーブルを更新します。データベースを更新する場合にはこのオプションの仕様が推奨されます。アシスタントについては プライマリーキー管理 のセクションで詳細な説明があります。
データベースストラクチャーへのアクセスがない場合、データログを有効化することはできません。データベース管理者へと連絡を取ることを勧めるメッセージが表示されます。
4D v15はv14のコンポーネント(あるいはv13やv12やv11のものでも可)を、コンパイル済みのものもインタープリタのもの、変換や確認ダイアログボックスなしに直接開くことができます。コンポーネントは常に読み込みのみモードで開かれる点に留意してください。
コンポーネントの再コンパイルは不要ですが、v15への変換は.4DBファイルのみ可能です。.4DCファイルはアップグレードできません。