v15 の 4D または 4D Server (v11、v12、v13、v14 も同様) を使用して作成されたデータベースは 4D v16 において互換性があります (ストラクチャーとデータファイル)。どんなインタープリター版のストラクチャーファイルも変換することができます。変換するためには、4D v16 を起動し、そのストラクチャーファイル (xxx.4DB ファイル) をインタープリターモードで開くだけです。
ストラクチャーファイルが変換されることを警告するダイアログが表示されます:
![](../../picture/3102117/pict3102117.en.png)
ストラクチャーファイルが 4D v16 に変換されたあとは、その前のバージョンで開くことはできなくなります。
4D v15 および 4D v15 Rx のデータベースの変換を行う場合、データファイルは変換されません。
しかし、4D v14 およびそれ以前のデータベースを変換する場合はデータファイルも変換されるため、二つ目のダイアログが表示されます:
![](../../picture/3103387/pict3103387.en.png)
4D v16 用に変換されたデータファイルは、v14.4 以降 または 4D v15 (4D v14 R5) を使用すれば引き続き開くことができます。
Maintenance and Security Center(MSC) を再度使用してストラクチャーとデータの検査と修復を行ってください。
ストラクチャーに関する留意点:
- オーファンメソッド (__Orphan__xxxxx) は MSC のログファイルに警告として記録されます。オーファンメソッドのコードが不要であることを確認したあと、これらはエクスプローラーを使って削除することができます。
- フォーム上のオブジェクト名は重複してはいけません。これらは MSC のログファイルに警告として記録されます。データベースの修復を行うとこれらの名称を変更することができます (コードにオブジェクト名を使っている場合は確認が必要です)
ストラクチャーに関する新機能:
- ストラクチャーで PICT フォーマットを使用しているピクチャーを検知します。MSC のドキュメントの アプリケーションの検証 を参照ください。
データに関する新機能: 重複不可フィールド内の重複を検知します。次の情報が追加で得られます:
- MSC や VERIFY DATA FILE などのコマンドを使用した場合、生成されるログファイルにはテーブル名、フィールド名、そして重複している値が記録されます。
注: データの入力中に重複する値を検知すると表示されるエラーダイアログボックスにも、テーブル名・フィールド名・重複値が表示されます。また、GET LAST ERROR STACK コマンドでも重複に関する詳細情報が得られます。
4D がデータファイルを開く際にインデックスを構築 (あるいは再構築) する必要がある場合、重複不可に設定されている関連フィールドでの重複が自動で検知されます。この場合、データベースを開く前に特別な警告ダイアログボックスが表示され、重複した値を特定・削除するために必要な情報をユーザーに提供します:
![](../../picture/2683465/pict2683465.en.png)
Unicode ライブラリ (ICU - International Components for Unicode) のアップデートへの対応のため、4D v16 へのアップグレードの際にすべてのテキストおよびキーワードインデックスの再構築が必要です。変換されたデータベースを初めて起動させたときにこの処理は自動で行われます (注意: この処理にはかなりの時間を要する場合があります)。
同様に、v16 データベースを 4D v15 R5以前のバージョンで開こうとすると、すべてのテキストおよびキーワードインデックスの再構築がトリガーされます。
注: 4D v16 ではデータベース全体の再インデックスのアルゴリズムが大幅に最適化されました。プロセス全体が劇的に速くなり、最大で2倍の速さを達成しました。全体再インデックスは、例えばデータベース修復後や.4dindxファイルが削除された後では必須です。