2つの4Dデータベース間やデータベースとオブジェクトライブラリー間で一連のオブジェクトを (ドラッグ&ドロップやコピー-ペーストで) 移動するときに、移動されるすべてのオブジェクトと、各オブジェクトに割り当てられた移動先データベースで行われるアクションをリストするダイアログボックスが表示されることがあります。
このダイアログボックスは“移動ダイアログボックス”と呼ばれ、以下のいずれかのケースに当てはまる場合に表示されます:
- 移動設定で“常に”表示が選択されている (WEB SET HOME PAGE参照)。
- 移動されるオブジェクトの少なくとも一つが、移動先データベースのオブジェクトと名前の衝突を起こしている。
- 移動される依存オブジェクトのすくなくとも一つに他のオブジェクトを使用デフォルトアクションが選択されている。
オブジェクトの移動が全く衝突を起こさない場合、移動ダイアログボックスは表示されず、オブジェクトは直接コピーされます。
このダイアログボックスではコンテキストに基づき、移動設定を確認して変更することができます。ダイアログボックスには2つのページ、メインページと詳細ページが含まれます。これらのページ間は次へ> と <戻る ボタンを使用して行き来できます。
メインページには移動されるオブジェクトがリスト表示されます:
![](../../picture/105431/pict105431.en.png)
名前の衝突があるオブジェクトは太字で、依存オブジェクトはイタリックで表示されます。列には各オブジェクトのタイプや名前、そして必要に応じて"新しい"名前 (移動先データベースでのデフォルトの名前) が示されます。詳細ページでこのデフォルトの名前を変更できます (次節参照)。
“コピー”列のチェックボックスは、オブジェクトが移動先データベースにコピーされるかどうかを示します。このオプションは設定可能です。このチェックを外すことで、特定のオブジェクトに関わる衝突の問題を素早く回避することができます。衝突が依存オブジェクトに関連する場合、その参照 (名前) は移動先オブジェクト内で保持されることに留意してください。Alt+click (Windows) または Option+click (Mac OS) を行うと、すべてのチェックボックスのチェック/チェック解除を切り替えることができます。
デフォルトの移動設定で問題ない場合、直接OKをクリックしてオブジェクトの移動を実行できます。
注: いずれかのオブジェクトに他のオブジェクトを使用アクションが割り当てられている場合、まず移動先データベース内での代わりのオブジェクトを指定しなければ (またはこのオブジェクトをコピー対象から外す)、コピー処理を開始することはできません。
特定のアクションを変更したい場合、次へ> ボタンをクリックして詳細ページを表示します。オブジェクトの移動をキャンセルするにはキャンセルをクリックします。
詳細ページにはコピーされるオブジェクト (メインページでチェックされたままになっているオブジェクト) がリストされ、移動設定を変更することができます:
![](../../picture/105453/pict105453.en.png)
"アクション"列のポップアップを使用してそのオブジェクトに対して実行されるアクションを変更できます。メニューに表示されるアクションは選択されたオブジェクトのタイプにより異なります。
一回の処理で複数の行に割り当てられたアクションを変更できます。これを行うには変更する行を選択し、そのいずれかの"アクション"列で新しいアクションを選択します。変更は適切である限り選択されたすべての行に適用されます。いずれかの行のアクションに互換性がない場合、その行は変更されず、警告ダイアログボックスが表示されます。
“新しい名前または他のオブジェクト”列には、コピー先データベースにオブジェクトがコピーされるときに割り当てられる名前が表示されます。この名前は変更できますが、移動先データベースに既に存在する名前を使用しないように注意しなければなりません。そうでなければ新しい名前の衝突が発生してしまいます。依存オブジェクトの場合、この列を使用して移動先データベースの他のオブジェクトを指定することもできます (他のオブジェクトを使用アクションが選択されている場合)。例えばテーブルフォームを移動する場合、テーブルを作成するのではなく、属するテーブルを指定するために、移動先データベースのテーブルを指定することができます。
以下のアクションを選択することができます:
- 作成しない: オブジェクトはコピーされません。依存オブジェクトの場合、データベース中に同じ名前のオブジェクトが既に存在する場合、その参照 (名前) は保持されます (この場合それがメインオブジェクトによって使用されます)。同じ名前のオブジェクトを利用できない場合、参照は削除されます。
- 置換: このオプションは同じタイプで同じ名前のオブジェクトがデータベース中に既に存在する場合に提供されます。この場合、移動先データベース中のオブジェクトは移動元データベースのオブジェクトで置き換えられます。
- 作成: 依存オブジェクトはプロパティとともに移動先データベースにコピーされます (オプションは名前の衝突がない場合に提供されます)。
- 作成して名称変更: このオプションは同じタイプで同じ名前のオブジェクトがデータベース中に既に存在する場合に提供されます。デフォルトで、オブジェクトは名前に番号を付加することで名称変更されます。この場合、"新しい名前または他のオブジェクト"列を使用して移動するオブジェクトの名称を変更できます。オブジェクト参照は移動先データベース内で更新されます。
- 他のオブジェクトを使用: このオプションは依存オブジェクトでのみ利用できます。このオプションは、参照として移動先データベースに既に存在する他のオブジェクトを利用可能にします。この場合、“新しい名前または他のオブジェクト”列には使用できる他のオブジェクトのリストが表示されます。
- 同じ名前のテーブルを使用: このオプションはデータベースに同じ名前のテーブルが既に存在する場合に提供されます。この場合、“新しい名前または他のオブジェクト”列には依存テーブルの代わりに使用できるテーブルのリストが表示されます。
依存オブジェクト自身が他のオブジェクトを参照している場合、設定に基づいてリストが更新されます。
移動設定に問題がない場合、OKをクリックしてオブジェクトの移動を実行できます。<戻るをクリックするとメインページに戻ります。オブジェクトの移動をキャンセルするにはキャンセルをクリックします。