4D v16.3

リストボックス列特有のプロパティ

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リストボックス列特有のプロパティ

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リストボックスオブジェクトが選択されているときにリストボックスレッツをクリックすると、その列を選択することができます:

リストボックス列ごとに標準のプロパティ (テキスト、背景色等) を設定できます。ここで設定されたプロパティは、リストボックスオブジェクトで設定されたものよりも優先されます。

この節ではその他のリストボックス列に特有のプロパティについて説明します。

注: データソース テーマはオブジェクト配列型のリストボックスのカラムでは使用できません。このコンテキストにおいては、それぞれのカラムのセルの中身は、対応するオブジェクト配列の要素の属性に基づきます。詳細な情報については、[#title id="3748"/] の章を参照して下さい。

  • (セレクションタイプリストボックス): 列に割り当てる4D式を、式欄で定義します:

  • 以下を指定できます:
    • 4D式 (単純な式、フォーミュラ、または4Dメソッド)。式は値を返す必要があります。式の結果はアプリケーションモードでフォームを実行すると自動で表示されます。式はマスターテーブルの (カレントまたは一時)セレクションの各レコード毎に評価されます。セレクションが空の場合、列には何も表示されません。
    • 変数 (この場合、コンパイルするためには、明示的に宣言しなければなりません)。Blobや配列以外、どの型の変数でも使用できます。変数の値は通常On Display Detailイベントで計算されます。
    • 標準の[Table]Fieldシンタックスを使用したフィールド (例: [Employees]LastName)。以下の型のフィールドを使用できます:
      • 文字
      • テキスト
      • 数値
      • 日付
      • 時間
      • ピクチャー
      • ブール
      マスターテーブルおよび他のテーブルのフィールドを指定できます。
      いずれの場合もプロパティリストの[...]ボタンをクリックして4Dフォーミュラエディターを開き、式を定義することができます。式を使用する場合、入力可オプションが選択されていても、その列に値を入力することはできません。
      フィールドや変数を使用する場合、入力可 (とストラクチャーエディターの"更新不可"属性) の設定に基づき列への入力可/不可が決定されます。
      デザインモードでは、列の最初の行にデータソースのタイプが表示されます。例えばField=[Table1]MyFldのように表示されます。
      定義された式が正しくない場合、アプリケーションモードでその列にはエラーメッセージが表示されます。
  • デフォルト値 (配列タイプリストボックス): 列のデフォルト値のリストを入力するためのダイアログボックスを表示すすには編集...ボタンをクリックします。入力した値は自動で、フォームを実行したときにその列に割り当てられた配列変数に代入されます。
    各要素は改行で区切ります。このダイアログボックスに関する詳細はデータ入力の制御と補助デフォルト値を参照してください。
  • データタイプ (セレクションタイプリストボックス): このメニューを使用して列に割り当てられた式や変数の型を指定します。これは適用する表示フォーマットを示し、"表示"テーマの表示タイプメニューを更新するために使用します。
    式エリアにフィールドが入力されると、データタイププロパティは表示されません。フィールド型に対応した表示フォーマットが使用されます。
  • 選択リスト: このプロパティを使用してリストボックス列に選択リストを割り当てることができます。選択リストを使用すると、ポップアップメニューを使用して列の値を変更することができます:

    依然キーボードからの入力も可能である点に留意してください。選択リストを使用してのみ、値の変更を許可したい場合は、指定リストも選択します (後述)。
    注:
    • 数値カラムに対して選択リストを関連付けた場合、必ず"." を小数点区切りとして使用してください。これはポップアップメニュー内では自動的に一般的な小数点区切りに変換され、他の記号(",", "$" ...) はポップアップメニューにおいては無視されます。
    • 階層リストを指定した場合、第一レベルだけが利用できます。
  • 関連付け(リスト項目の値/参照番号): 列が選択リストと関連付けられているとき、このプロパティによって列のフィールドまたは変数の中に保存されるコンテンツの型を定義することが出来ます。このオプションについての詳細は、関連付け(値または参照番号)を参照して下さい。

このテーマにはリストボックス列の幅に関するプロパティが集められています。

  • : デフォルトの列幅 (ピクセル単位)。この値はフォームエディターでマウスを使用して列をリサイズすると更新されます。
    サイズ変更可プロパティが選択されていると、ユーザーがマウスで列幅を変更することもできます。
  • 最小幅: 列の最小幅 (ピクセル単位)。列やフォームをサイズ変更する際、列幅はこのサイズよりも小さくすることができません。
  • 最大幅: 列の最大幅 (ピクセル単位)。列やフォームをサイズ変更する際、列幅はこのサイズよりも大きくすることができません。

注: フォームをリサイズする際、リストボックスの水平サイジングに拡大が設定されていると、一番右の列は必要に応じて最大サイズを超えて拡大します。

このテーマには (デフォルトで選択されている) リサイズ可オプションのみがあります。このオプションが選択されていると、ユーザーはヘッダーエリアの右側をドラッグすることで列のサイズを変更できます。

このテーマにはリストボックス列へのデータ入力に関するプロパティがまとめられています。

  • 入力可: 列への入力を許可します (デフォルトで選択)。入力モードに入るには、ユーザーはセル上で2回クリックします。
    このプロパティを選択しない場合、"データソース"や"値の範囲"テーマにある、値を選択するためのリストは選択できなくなります。
    注: リストボックスへのデータ入力のために実装されたメカニズムについては4Dランゲージリファレンスマニュアルの入力の管理を参照してください。
  • 入力フィルター: 列のセルに入力フィルターを割り当てます。入力可プロパティが選択されていない場合、このプロパティは表示されません。

このテーマではリストボックス列への入力を管理するためのリストを設定します。

  • 指定リスト: 列に入力することができる値のリストを指定するために使用します。各セルに割り当てられたポップアップメニューを使用してリストの値にアクセスできます (データソーステーマの“選択リスト”プロパティ参照)。
    選択リストプロパティと異なり、指定リストが指定されると、キーボードからの入力はできなくなります。ポップアップメニューを使用した値の選択のみが可能となります。選択リスト指定リストプロパティで異なるリストが選択されると、指定リストプロパティが優先されます。
  • 除外リスト: 列に入力することができない値のリストを指定するために使用します。除外された値が入力されると受け入れられず、エラーメッセージが表示されます。

注: 指定されたリストが階層の場合、第一レベルのみが使用されます。

このテーマでは、列値の表示フォーマットや非表示プロパティの状態を設定します。このテーマの内容はオブジェクトテーマで設定された変数の型によって変化します。

注: リストボックスが階層モードで表示される際、第一列目において、このテーマのすべてのプロパティはすべて設定不可となります。

  • タイプ フォーマット: 列のデータに表示フォーマットを割り当てるために使用します。提供されるフォーマットは変数型 (配列タイプのリストボックス) またはデータ/フィールド型 (セレクションタイプのリストボックス) により異なります。使用できる標準の4Dフォーマットは文字、数値、日付、時間、ピクチャー、そしてブールです。テキスト型に特別な表示フォーマットはあ りません。既存のカスタムフォーマットを使用することもできます。
  • ブール配列をチェックボックスやポップアップメニューとして表示することもできます。チェックボックスオプションを選択するとタイトルプロパティが表示され、チェックボックスのタイトルを設定できます。ポップアップオプションを選択すると、テキスト (True時)テキスト (False時) プロパティが表示され、ポップアップメニューの対応するタイトルを設定できます。
  • 数値を表示する列は3ステートチェックボックスとして表示できます。このオプションは表示タイプドロップダウンリストにあります。3ステートチェックボックスタイプを選択すると、以下の値が表示されます:
    • 0 = チェックされていない
    • 1 = チェックされている
    • 2 (または2以上の任意の数値) セミチェックボックス (三番目の状態)、データ入力時、この状態は2を返します。
    • -1 = 非表示チェックボックス
    • -2 = チェックされていない、入力不可
    • -3 = チェックされている、入力不可
    • -4 = セミチェックボックス、入力不可
    この場合もタイトルプロパティが表示され、チェックボックスのタイトルを指定できます。
  • 非表示プロパティが選択されていると、アプリケーションモードで列が隠されます。
    デザインモードでは非表示列を表示するか隠すかを、リストボックスのコンテキストメニューで選択できます (列または列ヘッダー上で右クリック):
  • ワードラップ(テキスト型の列のみ): このオプションは列の中身がカラムの幅を超えた時の表示の仕方を管理します。
    このオプションがチェックされていると、テキストがカラムの幅を越えたときに、カラムの高さが許容する範囲内で自動的に次の行へと改行します。
    このオプションがチェックされていない場合、長すぎるテキストは全て切り落とされ、省略記号(...)が表示されます。
    以下の例では、左の列ではワードラップのオプションがチェックされていて、右の列ではされていません:

    ワードラップの オプションの値に関わらず、行の高さは変化しないことに注意して下さい。改行を含むテキストがカラムの中に全て表示しきれないとき、表示しきれない部分は 切り落とされ、省略記号も表示されません。単一の行を表示するリストボックスの場合、テキストの最初の行のみ表示されます:
  • エリプシスで省略: リストボックスのカラムが、中身を全て表示するのには細すぎる場合の値の表示を管理します。このオプションはどのような型の中身に対しても利用可能です(ただしピクチャーとオブジェクトを除く)。
    • このオプションがチェックされているとき(デフォルト)、リストボックスセルの中身がカラムの幅を超えた場合、それらは省略され、エリプシスが表示されます:

      注:
      リプシスの位置はOSによって変わります。上記の例(Windows)では、テキストの右側に表示されます(テキストの後半が省略されます)。OS X上では、テキストの真ん中に表示されます(テキストの中盤が省略されます)。
    • このオプションのチェックが外れているとき、セルの中身がカラムの幅を超えていた場合、収まりきらない部分は表示されず、エリプシスも表示されません:

      エリプシスで省略オプションはデフォルトではチェックされており、配列型またはセレクション型のリストボックスに対して指定可能です。

    エリプシスで省略オプションはリストボックス全体に対して、あるいはそれぞれのリストボックスフッターに対して使用可能です。詳細な情報については、リストボックス特有のプロパティリストボックスフッター特有のプロパティの章を参照して下さい。
    注:

    • テキストまたは文字列型のカラムに対して適用した場合、エリプシスで省略オプションはワードラップオプションがチェックされていない場合にのみ使用可能です。ワードラップオプションがチェックされていた場合、セル内を超えたコンテンツについてはワードラップ機能によって管理されますので、エリプシスで省略オプションは使用できません。
    • エリプシスで省略オプションはブール型のカラムに対しても適用可能です。しかしながら、セルのフォーマットによって表示される結果は異なります:
      • ポップアップ型のブールフォーマットに対しては、ラベルはエリプシスで省略されます。
      • チェックボックス型のブールフォーマットに対しては、ラベルは常に見切れます(エリプシスで省略されません)。

プロパティリストのこのテーマでは、列のセルの背景色を設定します。

  • 背景色: 列の背景色を設定することが出来ます。デフォルトでは、自動が選択されています。列は、この背景色をリストボックスレベルで使用します。
  • 交互に使用する背景色: 列の中の奇数番の行に使用するための異なる背景色を設定することが出来ます。デフォルトでは、自動が選択されています。列は、この交互に使用する背景色をリストボックスレベルで使用します。
  • 行背景色配列(配列型リストボックス)/背景色(セレクション型リストボックス): 列のそれぞれのセルにカスタムの背景色を指定することが出来ます。指定するにはRGBカラー値を使用します。
    • 配列型のリストボックスの場合には、倍長整数型配列の名前を入力しなければなりません。この配列のそれぞれの要素は列のそれぞれのセルと対応するので、二つの配列のサイズは同じである必要があります。この背景色を指定するときに"SET RGB COLORS"テーマ内の定数を使用することができます。もし上のレベルで定義されている背景色をそのまま継承したい場合 (継承を参照して下さい)には、対応する配列の要素に -255 を渡して下さい。
    • セレクション型リストボックスの場合には、4D式か変数(ただし配列型を除く)を入力しなければなりません。4D式または変数は、それぞれの表示されているセルごとに評価されます。フォーミューラーエディターを使用して4D式を編集することが可能です。そのためにはエリアを選択したときに表示される [...] ボタンをクリックして下さい。"SET RGB COLORS"テーマ内の定数を使用することができます。

  • 行スタイル配列(配列型リストボックス)/スタイル(セレクション型リストボックス):列のそれぞれのセルにカスタムのスタイルを指定することが出来ます。
    • 配列型のリストボックスには、倍長整数型配列の名前を入力しなければなりません。この配列のそれぞれの要素は、列のそれぞれのセルと対応するので、二つの配列のサイズは同じである必要があります。配列へは、"Font Styles"テーマ内の定数を使用することができます(メソッドを使用しての入力も可能)。定数同士を足し合わせてスタイルを組み合わせることもできます。もし上のレベルで定義されているスタイルをそのまま継承したい場合(継承を参照して下さい)には、対応する配列の要素に -255 を渡して下さい。
    • セレクション型リストボックスの場合には、4D 式か変数(ただし配列型を除く)を入力しなければなりません。4D 式または変数は、それぞれの表示されているセルごとに評価されます。フォーミューラーエディターを使用して 4D 式を編集することが可能です。そのためにはエリアを選択したときに表示される [...] ボタンをクリックして下さい。"Font Styles" テーマ内の定数を使用することができます。
  • 行フォントカラー配列(配列型リストボックス)/フォントカラー(セレクション型リストボックス): 列のそれぞれのセルにカスタムのフォントカラーを指定することが出来ます。指定するには RGB カラー値を使用しなければなりません。
    • 配列型のリストボックスの場合には、倍長整数型配列の名前を入力しなければなりません。この配列のそれぞれの要素は列のそれぞれのセルと対応するので、二つの配列のサイズは同じである必要があります。このフォントカラーを指定するときに"SET RGB COLORS"テーマ内の定数を使用することができます。もし上のレベルで定義されているフォントカラーをそのまま継承したい場合(継承を参照して下さい)には、対応する配列の要素に -255 を渡して下さい。
    • セレクション型リストボックスの場合には、4D式か変数(ただし配列型を除く)を入力しなければなりません。4D 式または変数は、それぞれの表示されているセルごとに評価されます。フォーミューラーエディターを使用して 4D式を編集することが可能です。そのためにはエリアを選択したときに表示される [...] ボタンをクリックして下さい。 "SET RGB COLORS" テーマ内の定数を使用することができます。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: リストボックス

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v16)
デザインリファレンス ( 4D v16.1)
デザインリファレンス ( 4D v16.3)