4D v16.3

ABORT

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4D v16.3
ABORT

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このコマンドは引数を必要としません

説明   

ABORT コマンドは、 ON ERR CALLコマンドでインストールされたエラー処理プロジェクトメソッド内で使用します。

エラー処理プロジェクトメソッドが存在しない場合、エラーが発生すると(例えばデータベースエンジンエラー)、4Dは標準のエラーダイアログボックスを表示し、コードの実行が中断されます。実行しているコードにより、次のようになります:

  • オブジェクトメソッド、フォームメソッド(あるいはフォームメソッドやオブジェクトメソッドからコールされたプロジェクトメソッド)の場合、現在表示されているフォームに制御が戻ります。
  • メニューから呼び出されたメソッドの場合、メニューバーまたは現在表示されているフォームに制御が戻ります。
  • プロセスのマスターメソッドの場合、プロセスは終了します。
  • データの読み込み、または書き出し処理により直接的あるいは間接的に呼び出されたメソッドの場合、処理は中止されます。順次クエリや並び替え処理に関しても同様です。
  • その他

エラー処理メソッドを使用してエラーを検知する場合、4Dは標準のエラーダイアログボックスの表示もコードの実行の中断も行いません。この代りに、4Dはエラー処理プロジェクトメソッドを呼び出し、エラーを発生したメソッドの次のコード行から実行を再開します。

プログラムで処理できるエラーもあります。例えば、インポート処理中にデータベースエンジンからの重複値エラーを検出した場合、このエラーを“カバー”して、インポート処理を続けることができます。しかし、対処できないエラーや“カバー”してはいけないエラーもあります。この場合、エラー処理プロジェクトメソッドからABORTコマンドを呼び出して、実行を中止する必要があります。

ABORT コマンドはエラー処理プロジェクトメソッド内でのみ使用されるようになっていますが、4Dコミュニティには実行を中断するために他のプロジェクトメソッド で使用しているメンバーも存在します。これが動作するというのは単に副次的な効果に過ぎません。このコマンドをエラー処理メソッド以外のメ ソッド内で使用することはお勧めできません。



参照 

ON ERR CALL

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 割込
番号: 156

This command can be run in preemptive processes

 
履歴 

初出: < 4D v6

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v16)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.1)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.2)
ランゲージリファレンス ( 4D v16.3)