WR SET PRINT OPTIONコマンドは、area 引数で指定した4D Writeエリアの印刷オプションをプログラムで変更するために使用します。このコマンドを使用して定義されたオプションは、area が削除されるまで適用されます。通常4D Writeドキュメントに保存される (用紙方向のような) オプションも保存されます。
4Dおよび他の4D Writeの現在のプリントパラメターは変更されません。
optionは変更するオプションを指定します。値あるいはWR Print optionsテーマの定義済み定数を指定できます。
指定したoption の新しい値をvalue1 および (オプションで) value2 と value3 引数に渡します。渡すことのできる値はoptionにより異なります。
値によってはWR Parametersの定数を使用して指定します。オプションと対応する値について以下の表で説明します:
オプション定数 (値) | value1 | value2 | value3 |
wr paper option (1) | 高さ | 幅 | - |
| 0 | 0 | 名前 |
wr orientation option (2) | wr portrait (1), wr landscape (2) | - | - |
wr scale option (3) | 数値 (%) | - | - |
wr number of copies option (4) | 数値 | - | - |
wr paper source option (5) | Windowsのみ: |
| インデックス (数値) | - | - |
wr pages from option (6) | 数値 (1=デフォルト) | - | - |
wr pages to option (7) | 数値 (1=デフォルト, ドキュメントの終わり) | - | - |
wr color option (8) | wr black and white (1), wr color (2) | - | - |
wr destination option (9) | wr send to printer (1), | 0 | - |
| wr send to file (2), | 0 | アクセスパス |
| wr send to PDF file (3) | 0 | アクセスパス |
wr double sided option (11) | Windows のみ: |
| wr single sided (0) (標準) | - | - |
| wr double sided (1) | wr left binding (0) | - |
| (default), wr top binding |
wr spooler document name option (12) | 0 | 0 | ドキュメント名 |
- wr paper option (1): プリンターで使用できるすべての名前、高さ、幅を取得するには、PRINT OPTION VALUESコマンドを使用します。
value3に用紙名 (この場合value1とvalue2には0を渡す)、あるいは用紙の高さをvalue1に、幅をvalue2に渡します。高さと幅はピクセルで指定します。 - wr orientation option (2): value1に定数wr portrait (1) または wr landscape (2) を渡します。
- wr scale option (3): value1に倍率を渡します。プリンターによっては倍率の変更ができない点に留意してください。無効な値を渡すと、印刷時にプロパティは100%にリセットされます。
- wr number of copies option (4): value1に印刷枚数を渡します。
- wr paper source option (5): value1にはPRINT OPTION VALUESコマンドから返されるnamesArray配列の要素に対応するinfo1Array要素の値を渡します。この配列には使用する用紙トレーの名前が含まれます。
注:このオプションはWindowsでのみ使用できます。 - wr pages from option (6): Pass the number of the page where you want printing to start in value1. The default value is 1.
- wr pages to option (7): Pass the number of the last page that you want to be printed in value1. If you pass -1, the entire document will be printed (-1 is equivalent to passing the last page of the document).
- wr color option (8): In value1, pass the constant wr black and white (1) (monochrome) or wr color (2).
Note: このオプションはWindowsでのみ使用できます。 - wr destination option (9): value1に以下の定数のいずれかを渡します: wr send to printer (1), wr send to file (2) (Windowsではファイル、Mac OSではPS) または wr send to PDF file (3) (Mac OSのみ)。
value2には常に0を渡します。
value1が1以外の場合、ドキュメントのアクセスパスをvalue3に渡します。このパスは他のパスが指定されるまで使用されます。同じ名前のファイルが存在する場合、それは置き換えられます。
Windowsのみ: value3に空の文字列を渡すかこの引数を省略すると、印刷時にファイルを保存ダイアログが表示されます。処理に失敗すると、プリンター (1) 設定が適用されます。 - wr double sided option (11): 定数wr single sided (0) (標準) または wr double sided (1) をvalue1に渡せます。value1が1に設定されると、value2を使用して綴じのタイプを設定できます: 定数wr left binding (0, デフォルト値) または wr top binding (1).
Note: このオプションはWindowsでのみ使用できます。 - wr spooler document name option (12): value3に、スプーラードキュメント名として表示する名前を渡します。value1 と value2には0を渡します。
標準の処理 (メソッドの場合メソッド名、レコードの場合テーブル名等) を使用または復元するには、空の文字列をvalue3に渡します。
警告: このステートメントで指定され名前はる、新しい名前が指定されるか空の文字列が渡されるまで、セッション中のすべての印刷ドキュメントで使用されます。
optionに渡された値が無効かプリンターで利用できない場合、コマンドはエラーを返し、オプションの現在値は変更されません。このエラーはWR ON ERRORコマンドでインストールされるエラー処理メソッドでとらえることができます。
コマンドが正しく実行されるとOKシステム変数は1に、そうでなければ0に設定されます。