4D v15

メソッドエディターでのEnglish-US設定

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4D v15
メソッドエディターでのEnglish-US設定

メソッドエディターでのEnglish-US設定  


 

 

4D v15より、4Dメソッドエディターは、4Dのバージョンやローカルのシステム設定値に関わらず、デフォルトで国際的な"English-US"言語を使用します。この新しい特徴により、4Dアプリケーションでのコード解釈を妨げうるリージョン間での差異(例えば日付フォーマットなど)を全て統一します。またフランス語版の4Dであっても、コマンドと定数は常に"English-US"で書かれます。

この新しいデフォルト設定により、4Dデベロッパには主に二つの利点があります:

  • 国、地域と言語の設定、使用している4Dのバージョンに関わらず、4Dデベロッパー間でのコードの共有が簡単になります。4Dメソッドは単純なコピー/ペースト、またはテキストファイルへの保存だけで、互換性の問題なく交換することが可能になりました。
  • また、ソースコントロールツールに4Dメソッドを含めることが可能になりました。これは一般的にリージョン設定や言語とは関係なく書き出される必要があるものです。

この新しい設定は4D設定ダイアログボックス内の新しいオプションにより無効化することもできます。

新しい地域特有のシステム設定を使うオプションは、4D環境設定ダイアログボックス内のメソッド/オプションタブを有効化/無効化することができ、"国際的な"コーディングを可能にするものです:

このオプションがチェックされていない(4D v15でのデフォルト設定)場合、カレントの4Dアプリケーションの4Dメソッド内にてEnglish-US設定が使用されます。このオプションがチェックされていた場合以前の4Dのバージョン同様、カレントの4Dアプリケーションの4Dメソッド内ではリージョン設定が使用されます。

このオプションを変更した場合、変更が有効になるためには4Dアプリケーションを再起動する必要があります。  

新しいEnglish-US設定の採用により、メソッドの書き方に影響がでる可能性があります。これは開発モードで書かれるコードに加え、配付されたアプリケーションでのフォーミュラにも関係します。

この新しいモードにおいては、コードは以下のルールに従う必要があります:

  • 実数値の小数点は、全てのバージョンに置いてピリオド(".") が使用されます(例えばフランス語版で一般的に使用されていたカンマ(",")は使用されません)。
  • 日付定数は全てのバージョンにおいてISOフォーマットに準拠する必要があります。
  • コマンド名と定数名は英語である必要があります(これはフランス語版の4Dにのみ影響します。他の言語ではもともとこのルールが適用されていました)。

注: メソッドエディターには、必要に応じて不正な入力を自動的に修正するメカニズムが搭載されています。

以下の一覧は4D v15と以前のバージョンのコードでの違いをまとめたものです:

メソッド/フォーミュラでのコード例
4D v15 (デフォルトモードの全てのバージョン)a:=12.50
b:=!2013-12-31!
Current date
4D v14 または 4D v15 (設定がチェックされている、USバージョン等)a:=12.50
b:=!12/31/2013!
Current date
4D v14 または 4D v15 (設定がチェックされている、フランス語版)a:=12,50
b:=!31/12/2013!
Date du jour

注: 4D の以前のバージョンと、設定がチェックされている4D v15においては、実数と日付のフォーマットはシステム設定によって変化します。

一部の特定の変更は、フランス語版の4Dにのみ影響します。このバージョンにおいては、ランゲージ(コマンド名と定数名)とオンラインヘルプ、そしてドキュメントにおいて、フランス語の名前を使用してきました。

より詳細な情報は、このマニュアルのフランス語版にまとめてあります。

以前のバージョンから変換されたアプリケーションに付いては、4D v15のでの4DコードのEnglisu-US設定を使用するために変更を加えなければならない場合があります。例えばEXECUTE FORMULA など、コードがオンザフライで解釈され、トークナイズされていない場合には問題が起こる可能性があります。これは4Dの開発モードだけではなく、配付された製品(リモートモードの4Dまたは組み込まれた4Dアプリケーション)にも関係する問題です。

以下の一覧は4D v15での影響を言語ごとにまとめたものです(ここに記載のないその他のバージョンは、US版と同じように影響を受けます):

機能4Dの言語設定がUSの場合の影響4Dの言語設定がFRの場合の影響4Dの言語設定がDEの場合の影響
フォーミュラエディターの適用フォーミュラ内: 日付フォーマットのみフォーミュラ内: コマンド言語(US)と日付/時刻/小数点フォーミュラ内: 日付フォーマット+小数点
クイックレポートフォーミュラ内: 日付フォーマットのみフォーミュラ内: コマンド言語(US)と日付/時刻/小数点フォーミュラ内: 日付フォーマット+小数点
4D Writeフォーミュラ内: 日付フォーマットのみフォーミュラ内: コマンド言語(US)と日付/時刻/小数点フォーミュラ内: 日付フォーマット+小数点
4D Viewなしフォーミュラ内(4Dコマンドを使用する場合、4D Viewコマンドは含めない): コマンドランゲージ(US)なし
PROCESS 4D TAGS日付フォーマットのみコマンド(Cxxxを使用していない場合) 日付/時刻/小数点日付フォーマット+小数点
EXECUTE FORMULA日付フォーマットのみコマンド言語(US)と日付/時刻/小数点日付フォーマット+小数点
METHOD GET CODE/METHOD SET CODE日付フォーマットのみコマンド言語(US)と日付/時刻/小数点日付フォーマット+小数点

必要があれば、新しい地域特有のシステム設定を使うオプションをチェックすることで4D v14の振る舞いへと戻せる、ということに注意して下さい。

この設定はマシンごとにローカルに保存されるため、リージョン設定を使用したい場合には、4Dアプリケーションを実行するコンピューターにおいてそれぞれ設定しなければなりません。組み込みアプリのコンテキストに置いては、それぞれのマシンにおいて4D v15設定ファイルを編集した上で、"use_localized_language"キーを"true"へと設定しなければなりません。

注: リージョン設定を配付されたアプリケーションにおいて使用するためのソリューションは、このマニュアルのフランス語版において提供されています。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: デザインモード

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

4D v15 - アップグレードリファレンス(Rリリース版) ( 4D v15)

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