Webエリアはフォーム中で静的および動的なHTMLページ、ファイル、ピクチャー、Javascript、Flash、PDF(1) 、さらにはMS Officeドキュメント (Windows環境でMS Officeがインストールされている場合) などのWeb用ファイルを表示することのできるオブジェクトです。.

(1) PDFドキュメントを表示するために、Mac OSはシステムに含まれるプレビューツールを使用しますが、WindowsではAcrobat Readerのインストールが必要です。
Webエリアの描画エンジンはアプリケーションの実行プラットフォームにより異なります:
- Mac OS Xの場合、4DはApple WebKitエンジンを使用します (Safariブラウザーの描画エンジンと同じもの)。
- Windowsの場合、4DはActiveX Web Controlsを使用します (Internet Explorerブラウザーの描画エンジンと同じもの)。
同じフォーム内に複数のWebエリアを配置できます。
いくつかの標準アクション、ランゲージコマンド、そして汎用および専用のフォームイベントを使用して、開発者はWebエリアの動作を制御できます。特別な変数を使用してエリアと4D環境間で情報を交換できます。
この節ではフォームエディターにおけるWebエリアの利用や設定に関連する原則を説明します。このオブジェクトをプログラムで管理することに関する情報は、4DランゲージリファレンスマニュアルのWebエリアを参照してください。
フォームエディターでWebエリアを選択すると、プロパティリストには専用のプロパティが表示されます:

Webエリアでコンテキストメニュープロパティを設定すると、フォーム実行時にユーザーは標準のコンテキストメニューにアクセスできます。
メニューの内容はプラットフォームの描画エンジン (Mac OSではApple WebKit、WindowsではActiveX Web Controls) により設定されます。
注: WA SET PREFERENCEコマンドを使用してコンテキストメニューへのアクセスを制御できます。
Webエリアには2つの特別な変数“URL”と“進捗状況”が自動で割り当てられます。これらの変数はそれぞれWebエリアに表示されているURLやロード中のページのパーセンテージを知るために使用できます。デフォルトでこれらの変数はそれぞれWebエリア_urlとWebエリア_progressという名前です。必要に応じてこの名称を変更できます。
これらの変数はWebエリアを選択した状態でプロパティリストで設定できます。
これらの変数の動作に関する詳細は4DランゲージリファレンスマニュアルのWebエリアのプログラムによる管理を参照してください。
Webエリアを自動で管理するために、4つの特別な自動アクション、Open Back URL、Open Next URL、Refresh Current URL、そしてStop Loading URLを使用できます。これらのアクションをボタンやメニューコマンドに割り当て、基礎的なWebインターフェースを素早く実装できます。これらのアクションについては標準アクションで説明しています。