4D v16.3

検索の基本

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4D v16.3
検索の基本

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検索は、最も頻繁に用いられるデータベース操作の 1 つであり、多くの場合、作業を行おうとするレコードを選択する最も便利な方法です。

“検 索”という用語は、1 つ以上のフィールド内容に基づいて、データベースのレコードグループを探し出すことを意味します。クエリを指定することにより、検索を実行します。“クエ リ”とは、いずれのレコードを新しいカレントセレクションに含めるか (例えば、会社名が4Dのもの) を4Dに対して指示する一連の命令です。

通 常、クエリには“フィールド名”、“比較演算子”、“値”という 3 つの要素があります。フィールド名は、カレントテーブルまたはリレートテーブルのフィールドです。比較演算子は、フィールド内容と指定した値をと比較する 方法 (等しい、より大きい、より小さいなど) を4Dに対して指示します。値には、数値や文字列、または他の値を指定し、この値と各レコードとが比較されます。
例えば、給与が 3,000,000 円以上である従業員のレコードを調べたい場合は、“給与が 3000000 以上”というクエリを使用します。“給与”はフィールド、“以上”は比較演算子、“3000000”は値に相当します。
デー タベースを検索する時に、4Dはクエリ上のフィールド内容と、指定された値とを比較します。新しいカレントセレクションは、クエリで指定した条件を満たす レコードで構成されます。また、この新しいカレントセレクションには、レコードが全く含まれないか、1 レコードのみ、レコードのグループ、またはテーブルの全レコードが含まれている可能性があります。

入力フォームまたは出力フォームのいずれかを使用しながら、クエリを実行することができます。入力フォームの使用中にクエリを実行すると、新しいカレントセレクションの先頭レコードが入力フォーム上に表示されます。このレコードの参照や、修正、印刷を行うことができます。

新 しいカレントセレクションが複数のレコードで構成される場合は、レコードナビゲーションボタン (前レコード、次レコード、先頭レコード、最終レコード) を用いて、レコード間を移動することができます。レコードを修正した後にレコードナビゲーションボタンをクリックした場合、4Dにより変更内容が保存され ます。リレーショナルデータベースにおいて、テーブル間にリレートが設定されている場合は、
他のテーブルのフィールドを使って検索することができます。リレートに関する詳細は、4Dデザインリファレンスマニュアルを参照してください。

出力フォームを用いてクエリを実行すると、新しいカレントセレクションが出力フォーム上に表示されます。レコードメニューのすべて表示を選択すると、カレントセレクションをカレントテーブルの全レコードにリセットすることができます。

注: デー タベースストラクチャー内の任意のフィールドが、カレントデータベースで使用されていない場合、データベース設計者はそのフィールドに“非表示”属性を設 定し、隠してしまうことができます。クエリエディター上には、非表示ではないテーブルとフィールドだけが現れます。テーブルやフィールドを非表示にする方 法についての詳細は、テーブルプロパティおよび フィールドプロパティの属性項目を参照してください。

4Dでは、強力なデータベース検索方法がいくつか提供されています。任意の検索方法を使用して、クエリを作成することができます。検索条件を満たすレコードが新しいカレントセレクションになります。

入力フォームまたは出力フォームを使用している場合、あらゆる検索方法を選択することができます。

デザインモードでは、レコード>クエリメニューまたは4Dツールバーのクエリボタンメニューにて、検索に関連して4つのメニューコマンドが用意されています。各メニューコマンドは、異なるダイアログボックスやウインドウを表示し、各種オプションを提供します。これらは、実行するクエリのタイプやカレントセレクションの表示方法が異なります。

アプリケーションモードでは、クエリテーマのランゲージコマンドを使用することでこれらダイアログボックスのウインドウを表示することができます。

このメニューコマンドは、異なる3つの検索方法を示します:

  • 検索... (QUERY および QUERY SELECTION ランゲージコマンド): このメニューコマンドは、クエリエディターを表示します。これは汎用的な検索ダイアログボックスで、単一検索や複合検索を実行することができます。また、 検索条件をディスクに保存したり、クエリをカレントセレクションに限定することもできます。
    このエディターにはフォーミュラに基づいてクエリを作成することができると上級者向けのモードも備え付けられています。(QUERY BY FORMULAQUERY SELECTION BY FORMULA ランゲージコマンド)。例えば、フォーミュラによる検索を使い、6桁の部品番号の後ろ3桁を検索することができます。有効なフォーミュラは、ブール式 (TRUE または FALSE) を返します。
  • フォームによるクエリ... (QUERY BY EXAMPLE ランゲージコマンド): このメニューコマンドは、カレント入力フォームを表示して検索ウインドウとして使用します。検索されるフィールドに相当するエリアに検索したい値を入力し て、クエリを指定します。複数のエリアに値を入力すると、複合検索条件を指定することができます。検索結果はカレント出力フォームに表示されます。
  • クエリ&修正...: このメニューコマンドは、フォームによるクエリメニューコマンドと似ていますが、検索結果であるセレクションの最初のレコードがロードされ、修正可能とな る点が異なります。ここで修正を行い、検索結果のレコードを閲覧しながらレコードを1件ずつ修正することができます。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: レコードの検索

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v16)
デザインリファレンス ( 4D v16.1)
デザインリファレンス ( 4D v16.3)