WR LOCK COMMAND

4D Write v16

WR LOCK COMMAND


WR LOCK COMMAND ( area ; cmdNumber ; locked )

引数	型	説明
area	倍長整数	4D Writeエリア
cmdNumber	倍長整数	処理するコマンドの番号
locked	整数	0=実行可能にする、1=実行できないようにする

説明

WR LOCK COMMANDを使用することで、cmdNumberに渡された番号で指定したコマンドを実行不能にできます。メニュー項目やパレット項目のコマンドが関連します。このコマンドはareaで参照された4D Writeエリア内の、指定されたコマンドへのアクセスに影響します。他の4D Writeエリア内のコマンドへのアクセスには影響を及ぼしません。

lockedには"WR Parameters"テーマの以下の定数を渡すことができます:

定数	型	値	コメント
wr enabled command	倍長整数	0	コマンドは呼び出されたときに実行されます。
wr locked command	倍長整数	1	コマンドは呼び出し時に実行されず、メニューは使用不可になります。

Notes:

コマンドがロックされていても、WR EXECUTE COMMANDを利用すればコードを使用してコマンドを実行できます。
使用不可にされているコマンドを選択した場合、WR ON COMMANDは呼び出されません。
cmdNumberにメニューやサブメニューを渡すと、そのメニューとメニュー内の全コマンドが使用不可（グレー表示される）になります。

実行不能にしたメニューのコマンドを選択することはできませんが、キーボードショートカットあるいはツールバーのボタンは使用できます。これらのコマンドを完全にロックしたい場合は、各メニュー項目に対しWR LOCK COMMANDを呼び出さなければなりません。

Note: メニュー、コマンド、そしてその参照は“WR Commands”定数テーマにあります。定数名あるいは値を渡すことができます。

例題 1

デザイナにのみ、デザインモードへのアクセスを許可します:

 If(Current user="Designer")

    WR LOCK COMMAND(Area;wr cmd insert 4D expression;wr enabled command)

 Else

    WR LOCK COMMAND(Area;wr cmd insert 4D expression;wr locked command)

 End if

例題 2

ユーザ名が"Guru"でなければ、新しいドキュメントを作成できません:

 If(Form event=On Load)

    If(Current user#"Guru")

       WR LOCK COMMAND(Area;wr cmd new;wr locked command)

    End if

 End if

参照

WR ON COMMAND
付録B: メニュー項目番号