4D Internet Commands v16

TCP_Open

ホーム

 
4D Internet Commands v16
TCP_Open

TCP_Open 


 

TCP_Open ( hostName ; remotePort ; tcp_ID ; sessionSettings ) -> 戻り値 
引数   説明
hostName  文字 in ホスト名またはIPアドレス
remotePort  整数 in 接続するリモートポート (0 = any)
tcp_ID  倍長整数 in このTCPセッションへの参照
sessionSettings  整数 in TCPセッション設定: 0 = 同期 (省略時のデフォルト); 1 = 非同期; 2 = SSL使用, 同期; 3 = SSL使用, 非同期
戻り値  整数 in エラーコード

説明   

TCP_Open コマンドは、ドメインへの外向きのTCP接続を開始します。

TCP_Openは、hostNameで指定されたリモートのTCPへ、指定したremotePort (0でない場合) ポート番号で接続を開始します。倍長整数値がtcp_IDに返されます。この番号は、このセッションを参照するTCPコマンドで使用されます。TCP_Openにはデータを受信しない場合のタイムアウトが30秒に設定されます。デフォルトのタイムアウト値はIT_SetTimeOutコマンドで変更できます。

hostName は接続を開くマシンのホスト名またはIPアドレスです。

remotePorthostNameで指定したマシンの、接続を行うTCPポートです。

Note: remotePortに渡した値が32767より大きい場合、TCP_Open (またはTCP_Listen) 実行後、remotePortにマイナスの値が格納されていることがあります。このことは接続に影響ありません。これを避けたい場合、代わりの変数を使用します:

 $v_ RemotePort:=v_ RemotePort
 $err:=TCP_Open(v_ RemoteHostIPAdr;$v_ RemotePort;v_ SessionID)


tcp_ID には開かれたセッションへの参照が返されます。この参照は、このセッションを参照するTCPコマンドで使用されます。

sessionSettings はオプションの引数で、TCPセッション設定を指定するための整数値です。この設定は、セッションの間TCPコマンドを実行するたびに適用されます。デフォルト値は 0 (同期, 非SSL) です。

SSL (Secured Socket Layer) はセキュアなTCP接続を行うためのプロトコルです。詳細とインストールに関する要件は4Dのリファレンスを参照してください。

TCP_Open コマンドによるすべてのTCP接続は、TCP_Close コマンドで閉じなければなりません。

非同期 モードは、接続処理の終了を待たず (リモートホストとの接続が確立されるのを待たず) に即座にコントロールを4Dカーネルに返します。非同期モードは、TCPコマンドが4Dの時間を使用することを望まない場合に利用できます。

同期 モードは、接続処理が終了した後 (成功または非成功) に、4Dカーネルにコントロールを返します。

  • 0 = 同期モード (デフォルトモード、以前の4D Internet Commandsと同様の動作)
  • 1 = 非同期モード
  • 2 = SSL使用, 同期。このTCPセッションを参照するすべてのTCPコマンドは、SSLプロトコルを使用して、同期モードで動作します。
  • 3 = SSL使用, 非同期。このTCPセッションを参照するすべてのTCPコマンドは、SSLプロトコルを使用して、非同期モードで動作します。
Note: 2または3を渡した場合、SSL接続を開くことができないとエラー10089が返されます (SLIライブラリが4D Extensionsフォルダに見つからない)。

例題  

HTTPSを使用してWebサイトに接続します。SLIが正しくインストールされていることを確認し、ポート番号443を使用して接続を行います:

 $vError:=TCP_Open(hostName;443;tcp_ID;2)
 ...
 $vError:=TCP_Close(tcp_ID) `セッションを閉じることを忘れないように



参照 

IT_SetTimeOut

 
プロパティ 

プロダクト: 4D Internet Commands
テーマ: IC TCP/IP
番号: 88933

 
履歴 

変更: 4D Internet Commands 6.8.1

 
ARTICLE USAGE

4D Internet Commands ( 4D Internet Commands v16)