4Dには、データベースのフルバックアップと復元用のモジュールが組み込まれています。
このモジュールにより、現在使用中のデータベースを終了しなくても、そのバックアップを作成することができます。各バックアップには、ストラクチャーファイル、データファイル (およびすべてのセグメント)、任意の追加ファイルやフォルダーが含まれます。まず初めに、アプリケーションの環境設定でこれらのパラメーターを設定します。
バックアップの開始は、手動で実行するか、またはユーザーが操作しなくても定期的に自動実行することができます。特定のランゲージコマンドや特定のデータベースメソッドを使用すると、独自のインタフェースにバックアップ機能を統合することができます。
損傷したデータベースが開かれると、自動的にデータベースが復元されます。
また、この統合バックアップモジュールではログファイルを利用することができます。このファイルにより、データに上で実行された全操作の記録が保管され、2回のバックアップ間の安全性が完全に保証されます。使用中のデータベースに問題が発生した場合は、次回そのデータベースを開いた時に、データファイルから失われた全操作が自動的に再統合されます。ログファイルの内容はいつでも確認することができます。
統合されたバックアップモジュールにより、次の操作を行うことができます:
- 随時、データベースファイルのフルバックアップを開始する (ストラクチャーファイル、ログファイル、同封ファイルなど)。
- 定期的な自動バックアップを導入する (時間単位、日単位、週単位、月単位)。
- 上級バックアップパラメーターを設定する (世代数、ファイル圧縮、復元後の再起動オプションなど)。
- 障害の発生時に、データベースと同封ファイルを自動的に復元する。
- ログファイルに保存された不足分の処理を復元後のデータベースへ自動的に統合する。
- データベースのデータに関するロールバック操作を実行する。
注: バックアップを目的にデータを複製・同期することで、常に複数の完全一致するデータベースを管理したい場合には、他のソリューションを採用することもできます。これらのソリューションは次のメカニズムや技術に基づいています:
- 4D Serverを使い、(統合されたバックアップモジュールメカニズムを使用して) 論理ミラーを設定する: 4D Server - リファレンスマニュアルの論理ミラーの設定を参照。
- SQL による同期: 4D - SQLリファレンスマニュアルのSQLを使用した複製を参照。
- HTTP による同期: 4DランゲージリファレンスマニュアルのURL 4DSYNC/を参照。