コンパイル済みストラクチャーページでは標準のコンパイル済みストラクチャーファイルやコンパイル済みコンポーネントをビルドできます。
どちらを選択しても生成されるストラクチャーファイルは同じものです。生成されるフォルダーの構造だけが異なります。
ビルド時に4Dは生成したファイルを格納するためのサブフォルダーを自動で作成します。どちらのオプションを選択しても、カレントのアプリケーションは変更されません。ディスク上にコピーが作成されます。
コンパイル済みストラクチャーファイルに32-bitと64-bit両方のコードが含まれる場合 (コンパイルオプション参照)、対応するバージョンのコンパイル済みデータベースがビルドされます。
このウィンドウでオプションを設定したら、ビルドボタンをクリックすると、指定された場所にファイルが生成されます。
このオプションはコンパイル済みコードだけを含むアプリケーションをビルドします。"アプリケーション名"エリアに"MyDatabase"と指定した場合、以下が生成されます:
- MyDatabase.4dc (コンパイル済みストラクチャーファイル)
- MyDatabase.4DIndy (ストラクチャーインデックスファイル)
適切なライセンスをもつ4D、4D Server、4D Desktopが.4dcファイルを開けます。ビルド中、4Dはストラクチャーからインタープリターコードを削除します。このファイルを使用してデザインモードにアクセスすることはできません。
コンパイル済みアプリケーションは保存先フォルダー内の"Compiled Database"サブフォルダー内、"MyDatabase.4dbase"タイプのフォルダー (このタイプのフォルダーはMac OS Xで特別なプロパティを持ちます (.4dbase拡張子参照)) に配置されます。
警告: コンパイル済みアプリケーションをビルドする際に、4Dは"Compiled Database"フォルダーの内容を置換します。以前のビルド内容を保持しておきたい場合、ファイル名を変更するか移動しなければなりません。
このオプションを選択すると、アプリケーションに関連するフォルダー ("Plugins"、"Resources"、"Components") がコンパイル済みアプリケーションにコピーされます。これらのフォルダーに関する情報は データベースアーキテクチャーを参照してください。
このオプションが有効になっていると、コンパイル済みストラクチャーをすぐに使い始められる状態でビルドできます。このオプションが選択されている場合の典型的な構造は以下の通りです:
![](../../picture/515306/pict515306.en.png)
このオプションを使用してストラクチャーからコンパイル済みコンポーネントをビルドできます。
コンポーネントは特定の機能を実装した4Dの標準ストラクチャーファイルです。コンポーネントをビルドして他の4Dデータベース (ホストデータベース) にインストールすると、ホストデータベースからその機能にアクセスできるようになります。コンポーネントに関する詳細は4Dコンポーネントの開発とインストールを参照してください。
"アプリケーション名"エリアに"MyComponent"と指定した場合、以下のファイルが生成されます:
- MyComponent.4dc (コンパイル済みストラクチャーファイル)
- MyComponent.4DIndy (ストラクチャーインデックスファイル)
生成されるファイルはコンパイル済みストラクチャーと同様ですが、以下の点で異なります:
- コンポーネントは"Components"フォルダー内にフォルダーあるいはパッケージとして生成されます。
- "Resources"フォルダーは自動でコンポーネントフォルダー内にコピーされます。他方"Components"や"Plugins"フォルダーはコピーされません。コンポーネントからはプラグインや他のコンポーネントを含めることができないためです。
コンパイル済みストラクチャーの典型的な構造は以下の通りです:
![](../../picture/515375/pict515375.en.png)