4D Internet Commands v14

引数フォーマット

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4D Internet Commands v14
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ここでは、このマニュアルを通して使用される主要なパラメーターの意味やフォーマットを説明します。

パラメーター説明
hostName文字列ホスト名 (例: "www.companyname.com")
IP アドレス (例: "204.118.90.2")
ip_LongInt倍長整数IPアドレスの倍長整数参照
mailAddressテキスト例: "jsmith@4d.com"
addressListテキスト例: "jsmith@4d.com, jdupont@4d.fr" または
"jsmith@4d.com"+Char(13)+"jdupont@4d.fr"
localPathテキスト- ドキュメント
Mac: "My Hard Drive:4DDB:SalesDB:Report"
Win: "C:\MyDrive\4DDB\SalesDB\Report.txt"
- ディレクトリ
Mac: "My Hard Drive:CoolStuff:"
Win: "C:\MyDrive\CoolStuff\"
hostPathテキスト- ドキュメント
"/usr/jsmith/reports/salesreport.txt"
- ディレクトリ
"/usr/jsmith/reports/"
tcp_ID倍長整数開かれたTCPセッション参照
smtp_ID倍長整数新規メールメッセージ参照
pop3_ID倍長整数開かれたPOP3セッション参照
imap_ID倍長整数開かれたIMAP接続参照
ftp_ID倍長整数開かれたFTPセッション参照
udp_ID倍長整数UDPソケット参照
戻り値整数エラーコード

hostName は"dns.4d.com" や "204.118.90.2"のようなホスト名またはIPアドレスです。ホスト名はドメイン名システムを使用して解決されます。プライマリおよびセカンダリDNSは通常OSのコントロールパネルを使用して設定されます。hostName を引数として受け取る4DICのコマンドはホスト名、あるいはIPアドレス形式いずれのフォーマットも受け入れますが、サーバーのIPアドレスは変更されることがあるため、ホスト名形式を使用することが推奨されます。

ホスト名はドメイン名システムを使用してIPアドレスに変換されます。IPアドレスは文字であらわされますが、計算を行うことで倍長整数に変換することができます。NET_NameToAddrNET_AddrToName などのコマンドを使用すればこの変換処理を実行させることができます。この倍長整数値をこのマニュアルでは ip_LongInt という名前で参照します。倍長整数値は直接的にTCP接続を行う特別な状況下でのみ利用されます。またホスト名の代わりに解決済みの倍長整数値を使用することで、ディスクスペースを節約できます。しかしIPV6との互換性のため、倍長整数値は使用すべきではありません。

MailAddress は "user_name@domain_name" という形式のメールアドレスです。このドキュメントでは mailAddress はひとつのメールアドレスを表します。メールアドレスのリストは addressList で参照します。引数が mailAddress のみである場合、ひとつのメールアドレスしか引数として渡せないことを意味します。mailAddress のフォーマットはユーザー名とドメイン名両方を含んでいなければなりません:

  • "Felix Unger" <felix@pristine.com>
  • oscar@slobs.com (Oscar Madison)

addressList は一つ以上のメールアドレスを含みます。各メールアドレスはカンマまたはキャリッジリターンで区切ります。以下の例題はいずれも有効なアドレスリストを生成します:

 $AddressList:="jsmith@4d.com"
 $AddressList:="jsmith@4d.com,scott@4d.com,marcel@4d.fr"
 For($i;1;Size of array(aAddresses))
    $AddressList:=$AddressList+aAddresses{$i}+"\r"
 End for
 

localPath はユーザーマシン上におけるファイルやディレクトリの場所です。MacOSではコロンをディレクトリ区切り文字として使用します。たとえば"My Hard Drive"ハードディスク内の"Reports"フォルダーにある"My Report.txt"は"My Hard Drive:Reports:My Report.txt"というパス名であらわすことができます。MacOSにおいて、ディレクトリのパスはコロンで終了しなければなりません。たとえば新しいレポートを同じフォルダーに保存するには"My Hard Drive:Reports:"と指定します。ファイルとディレクトリいずれを参照するかは、コマンドが呼び出されるコンテキストに基づきます。Windowsでも同様のルールを用いますが、ディレクトリ区切り文字にはバックスラッシュ (\ 日本語フォント環境では円マークになることがあります) を使用します。

注: 4DICのFTP コマンドでは、31文字を超える名前を持つファイルを扱うことができません (ファイル転送 - 概要参照)。

hostPath はUnix OSで実行されているコンピューター上のファイルやディレクトリを示す場所です。Unix環境ではディレクトリ区切り文字としてスラッシュ (/) を使用します。たとえば"4D"ディレクトリ中の"reports"ディレクトリの中の"report.txt"ファイルは"/4D/reports /report.txt"で示すことができます。ディレクトリパス名は "/" で終了しなければなりません。パス名先頭の"/"はボリュームのルートを表します。

注: 4DICのFTPプロトコルでは、扱う事ができるファイル名に限度があります。詳細な情報に関しては、 ファイル転送 - 概要 の章を参照して下さい。

4D Internet Commandsは多くのコマンドで"ID"を引数にとります。各通信機能のコマンドセットは独自のセッションを確立し、それは"ID"で参照できます。セッションを開くコマンドに続く一連のコマンドはこのIDを使用してセッションを特定します。

各通信コマンド (SMTP, POP3, IMAP, FTP, TCP, UDP) で取得できるIDを他の通信コマンドに渡すことはできません。しかしPOP3, IMAP, FTP接続のIDは低レベルのTCPコマンドに渡すことができます。詳細は低レベルルーチン - 概要を参照してください。

セッション参照セッションを開くセッションを閉じる
tcp_IDTCP_Open または TCP_ListenTCP_Close
smtp_IDSMTP_NewSMTP_Clear
pop3_IDPOP3_LoginPOP3_Logout または POP3_VerifyID
imap_IDIMAP_LoginIMAP_Logout または IMAP_VerifyID
ftp_IDFTP_LoginFTP_Logout または FTP_VerifyID
udp_IDUDP_NewUDP_Delete

すべての4D Internet Commands (IT_ErrorTextIT_Versionを除く) は関数の結果として整数値を返します。この整数値には4Dデータベースに通知すべき関数の結果としてエラーコードが含まれます。コマンドの実行に成功すると、0が返されます。非0が返された場合、エラーが発生したことを意味します。4D Internet CommandsのエラーコードについてはAppendix C, 4D Internet Commandsエラーコードを参照してください。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D Internet Commands
テーマ: 4D Internet Commands

 
ARTICLE USAGE

4D Internet Commands ( 4D Internet Commands v11.4)
4D Internet Commands ( 4D v13.2)
4D Internet Commands ( 4D Internet Commands v12.1)
4D Internet Commands ( 4D Internet Commands v14 R2)
4D Internet Commands ( 4D Internet Commands v14)
4D Internet Commands ( 4D Internet Commands v14 R3)

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