PV GET BORDER COLUMN RANGES

4D v14 R4 から導入

テーマ: PV Borders

新しいPV GET BORDER COLUMN RANGES コマンドは、同じ左側の枠線スタイルを共有するセルの範囲のリストを返します(枠線スタイルは、タイプとカラーの二つの要素からなります)。

それぞれの範囲は、 left、top、right と bottom という、同期した配列を通して返されます。それぞれの要素は、範囲の左側、上側、右側、そして下側のセル番号を表します。

対応する枠線スタイルはborderTypes と borderColors 配列内に返されます:

• borderTypes の値は、PV Border style テーマの定数と比較する事ができます:
  

  定数	型	値
  pv border style 1	倍長整数	1
  pv border style 111	倍長整数	7
  pv border style 112	倍長整数	9
  pv border style 2	倍長整数	2
  pv border style 211	倍長整数	8
  pv border style 212	倍長整数	10
  pv border style 222	倍長整数	11
  pv border style 232	倍長整数	12
  pv border style 3	倍長整数	3
  pv border style 4	倍長整数	4
  pv border style 5	倍長整数	5
  pv border style 6	倍長整数	6
  pv border style half	倍長整数	14
  pv border style none	倍長整数	0
  pv border style quarter	倍長整数	13

   
• borderColors の値は、BGR-型の倍長整数です。詳細な情報に関しては、 PV Color to index PV Color to index コマンドを参照して下さい。

このコマンドは、新しい PV GET BORDER ROW RANGES コマンドと組み合わせることで、エリアの枠線の完全な定義を取得することができます。これは、例えば4D ViewエリアをMSエクセルフォーマットに書き出したいときなどに有効です。

注: コマンドによって返される範囲のリストは、その範囲がどのように定義されたかによって異なってきます。例えば、範囲(1B;5B)を選択している状態で垂 直な線を描画した場合、コマンドはその範囲(1B;5B)に対応した単一の値のみを返します。それに対し、列Bに対して垂直な線を描画し、それを行1～5 に対してループさせた場合、コマンドはそれぞれの描画に対応して5つの値を返します。描画の結果は見た目上では全く同じですが、内部で保存されている情報 は異なるという事です。

エリア内に、以下の様に枠線が配置されていたとします:

このとき、以下のコードを実行すると:

二つの範囲が検出され、その結果配列内には以下の様な値が格納されて返されます: