4D v16.3

フォーミュラエディター

ホーム

 
4D v16.3
フォーミュラエディター

フォーミュラエディター  


 

 

フォーミュラエディターでは、フォーミュラを作成するために数々のショートカットが提供されます。フィールド名、演算子、コマンド、および任意のプロジェクトメソッドをクリックすると、それがフォーミュラに追加されます。項目をクリックすると、自動的にその項目が編集エリアに表示され、このエリアで標準のカット、コピー、ペースト機能を使用して修正を行うことができます。また、編集エリアに項目を直接入力したり、ドラッグ&ドロップを用いて項目を追加することも可能です。

フォーミュラエディターには次のようなエリアがあります:

  • テーブルとフィールドのリスト:  このエリアには、テーブルのフィールドが表示されます。リストの上にあるメニューを使用すると、表示されるフィールドを設定することができます。カレントテーブルのフィールド、リレートテーブルのフィールド、または全テーブルのフィールドが使用可能です。
    注: 非表示設定されたテーブルやフィールドはリストに表示されません。テーブルやフィールドの非表示設定に関する説明は、テーブルプロパティおよびフィールドプロパティの"属性"項目を参照してください。
  • 演算子リスト:  演算子リストを使用すると、フォーミュラで使用する演算子を選択することができます。演算子は、リストの上のメニューに表示されるテーマ別に分類されています:

    各テーマには、データや処理のタイプに対応する使用可能な演算子が表示されます。例えば、代入演算子“:=”は、すべてのデータタイプで使用可能です。各演算子の説明は、次の項目を参照してください。
  • コマンドリスト:  コマンドリストには、フォーミュラ内で使用できる4D関数や、開発者が認可したプロジェクトメソッドが納められています。リスト上部にあるメニューを使用すると、テーマ別またはアルファベット順にコマンドを表示できます。このメニューに表示される4Dコマンドの説明は、4Dランゲージリファレンスマニュアルを参照してください。
    フォーミュラで使用されるプロジェクトメソッドは、4Dコマンドである SET ALLOWED METHODS を用いて宣言しておかなければなりません。ただし、データベースのデザイナーと管理者にはあらかじめ、フォーミュラエディターにおいてすべてのコマンドとユーザーメソッドへのアクセス権が与えられています。このアクセス権はすべてのユーザーに対して無効に設定することもできます。これらのオプションはデータベース環境設定のセキュリティページにて設定できます。

次に、フォーミュラエディターで利用できる各種演算子について簡単に説明します。これらの演算子で実行できる機能に関する詳しい説明は、4Dランゲージリファレンスマニュアルの演算子の章を参照してください。

  • 文字列演算子
    A と B は文字列、N は数値です。
    演算子使用方法説明
    := 代入A:=B値BをAに代入する
    + 連結A+BABを返す
    * 反復A*N値AをN回繰り返す
    [[ ]] インデックス[[A]]N値AのN桁目を返す
    "" 空の文字列""一組のダブルクオートを挿入する
  • 数値演算子
    XとYは数値です。
    演算子使用方法説明
    := 代入A:=B値BをAに代入する
    + 加算X+YX+Yの結果を返す
    - 減算X-YX-Yの結果を返す
    * 乗算X*YX*Yの結果を返す
    / 除算X/YX/Yの結果を返す
    // 整数値を返す除算X//YX/Yの結果の整数部分を返す (XとYは整数でなければならない)
    % モジューロX%YX/Yの結果の余りを返す
    ^ 指数X^YXのY乗を返す

注: モジューロ演算子 (%) は倍長整数の範囲内 (-2^31から +2^31-1まで) の数値に関して有効数字を返します。この範囲外の数値のモジューロ演算を実行するには、Modコマンドを使用してください。

  • 日付演算子
    D1と D2は日付、N は数値です。
    演算子使用方法説明
    := 代入D1:=D2値D2をD1に代入する
    + 日付の加算D1+ND1+N日の結果を返す
    - -日付の減算D1-D2D1からD2までの日数を返す
    または D1-ND1-N日の結果を返す
    !//! 空の日付!00/00/00!空の日付を挿入する
  • 時間演算子
    H1と H2は時間、N は数値です。
    演算子使用方法説明
    := 代入H1:=H2値H2をH1に代入する
    + 加算H1+H2H1+H2時間の結果を返す
    または H1+NH1+N秒の結果を返す (夜の12時からの経過時間を秒数で表わす)
    - 減算H1-H2H1-H2の結果を返す
    または H1-NH1-N秒の結果を返す (夜の12時からの経過時間を秒数で表わす)
    * 乗算H1*NH1*Nの結果を返す (夜の12時からの経過時間を秒数で表わす)
    / 除算H1/NH1/Nの結果を返す (夜の12時からの経過時間を秒数で表わす)
    // 整数値を返す除算H1//NH1/Nの結果の整数部分を返す (夜の12時からの経過時間を秒数で表わす)
    % モジューロH1%NH1/Nの結果の余りを返す
    ?::? 空の時間?00:00:00?空の時間を挿入する
  • 比較演算子
    Z1と Z2は、文字列、数値、日付、または時間タイプです。
    演算子使用方法説明
    = 等号Z1=Z2Z1=Z2であればTrueを返す
    # 不等号Z1#Z2Z1#Z2であればTrueを返す
    > より大きいZ1>DZ1>Z2であればTrueを返す
    >= より大きいまたは等しいZ1>=Z2Z1>=Z2であればTrueを返す
    < より小さいZ1<Z2Z1<Z2であればTrueを返す
    <= より小さいまたは等しいZ1<=Z2Z1<=Z2であればTrueを返す
  • 論理演算子
    B1と B2はブールタイプでなければなりません (TRUE 式または FALSE 式)。
    演算子使用方法説明
    & かつB1 & B2B1がTrueでB2がTrueであれば、Trueを返す
    ¦ またはB1 ¦ B2B1がTrueかB2がTrueであれば、Trueを返す

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: フォーミュラエディター

 
履歴 

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v16)
デザインリファレンス ( 4D v16.1)
デザインリファレンス ( 4D v16.3)