プラグインやコンポーネントを使用するとアプリケーションに機能を追加することができます。
- プラグインは外部プログラムであり、通常はC言語を使用して開発され、さまざまな機能を提供することができます。例えば4D Writeプラグインはワープロソフトウェアの機能を追加します。4D Internet Commandsなど特定のプラグインは無料で提供されます。あるいは追加のライセンス料が必要なものもあります。プラグインは4D SASあるいはサードパーティーから提供されます。また開発者が自分で作成することも可能です。
- コンポーネントは4Dで開発された独立したプログラムで、ハイレベルな機能を提供するものです。例えば4D SVGコンポーネントはSVGを利用する4D標準の機能を拡張します。コンポーネントも開発者が自分で作成できます。
プラグインとコンポーネントは4Dおよび4D Server環境の適切な場所にインストールして使用します。利用形態に応じて異なる場所にインストールできます。
注: コンポーネントの開発と配布については4Dコンポーネントの開発とインストールを参照してください。
プラグインやコンポーネントは4D環境の適切なフォルダーにコピーすることでインストールされます。プラグインはPlugInsフォルダーに、コンポーネントはComponentsフォルダーに配置します。これらのフォルダーは必要に応じて異なる2つの場所に配置できます (次節参照)。
フォルダーに配置するものは以下の通りです:
- “PluginName.bundle” フォルダー (Mac OSではパッケージと呼ばれます)。このフォルダーにはWindowsおよびMac OS用の4Dプラグインが含まれます。この構造により、4D Server環境において、接続するクライアントのOSに応じたプラグインがロード/配信され、クライアント上で実行されます。プラグインをインストールするには、“PluginName.bundle”フォルダー (パッケージ) をPlugInsフォルダーに配置します。
- コンポーネントは拡張子が.4db (インタープリターマトリクスデータベース)、.4dc (コンパイル済みマトリクスデータベース) あるいは.4dbase (パッケージタイプマトリクスデータベース、.4dbase拡張子参照) のファイルであるマトリクスデータベースです。マトリクスデータベースのエイリアス (Mac OS)やショートカット (Windows) を使用できます。Componentsフォルダーにはコンポーネントの動作に必要なファイル (XLIFFや画像など) やフォルダーを配置できます。他方、プラグインやコンポーネントのサブフォルダー、データファイル、ユーザーストラクチャーファイル (.4DA) などは配置できません。これらのファイルが存在しても4Dは無視します。コンポーネントアーキテクチャーに関する詳細は概要を参照してください。
プラグインやコンポーネントは4D起動時にロードされるので、これらをインストールする際には4Dアプリケーションを終了する必要があります。
インストールが終了したら4Dでデータベースを開きます。プラグインの利用に特別なライセンスが必要な場合、ライセンスをインストールするまで、プラグインはロードされますが、使用することはできません。
PlugInsやComponentsフォルダーは2つの異なる場所に配置できます:
- 4D実行アプリケーションレベル:
- Windows: .exeファイルと同階層
- Mac OS: アプリケーションパッケージ内のContentsフォルダーの直下。
この場合、プラグインやコンポーネントはこのアプリケーションで開かれるすべてのデータベースから利用できます。
- データベースストラクチャーファイルと同階層:
この場合、プラグインやコンポーネントはそのデータベースでのみ利用可能です。
場所の選択はプラグインやコンポーネントをどのように使用するかによって決定します。
同じプラグインやコンポーネントが両方の場所にインストールされている場合、4Dはストラクチャーファイルと同階層にインストールされたもののみをロードします。コンパイルされ4D Volume Desktopがマージされたアプリケーションでは、同じプラグインやコンポーネントのインスタンスが複数存在する場合、アプリケーションを開くことができません。
v14では、64-ビットWindows版のプラグインも用意されています。これを使用することによって、In v14, 4DServerの64-ビットWindows版の環境設定の中で64-ビットアーキテクチャの恩恵にあずかれることができます。
64-ビット版はプラグインバンドル の中に含まれています。特別なインストール操作は必要ありません。
64-ビットWindows版では以下のプラグインがご利用いただけます:
- 4D Write
- 4D View
- 4D Internet Commands
- 4D Pack
- 4D ODBC Pro
- 4D For OCI (64-bit 4D For OCI プラグインをインストールする前に、64-bit OCI をインストールする必要があります。このバージョンのOCIはOracle, Inc.からダウンロードすることができます。)
32-ビット版のプラグインと 64-ビット版のプラグインの機能は基本的には全く同じです。ただし、 Open external window コマンドは64-ビット版 4D Serverでは使用できないことに注意して下さい。