演算子とは、式の間で行われる操作を指定するために使用する記号です。演算子の機能は、以下のとおりです:
- 数値、日付、時間の計算を行います。
- 文字列操作、論理式における論理演算、図形上での特殊演算を行います。
- 単純な式を組み合わせて新たな式を生成します。
式を評価する順番を優先順位と呼びます。4Dの優先順位は厳密に左から右で、代数的順序は採用されていません。次の例を見てみましょう:
3+4*5
これは35を返します。最初に式3+4の結果7を求め、それに5を乗じるので、結果は35になります。
左から右の優先順位を変更するには、必ずカッコを使用します。例えば:
3+(4*5)
この式は、23を返します。カッコがあるため、最初に式(4*5)の結果20を求め、それに3を加えて、結果は23になります。
カッコは、他のカッコの組の内側にネストすることができます。式の評価が正しく行われるように、必ず各左カッコに対応する右カッコを指定してくださ い。カッコが足りなかったり、誤って使用した場合は、予測できない結果、または式が無効になります。またコンパイル行おうとする場合は、左カッコと右カッ コは同じ数でなければなりません。コンパイラは、組になっていないカッコをシンタックスエラーとして検出します。
代入演算 := は必ず他の演算と区別しなければなりません。代入演算子は、式を組み合わせて新しい一つのものにするのではなく、右側の式の値を演算子の左側の変数やフィールドにコピーします。例えば、次のステートメントは数値4("Acme"の文字数)を変数MyVarに代入します。MyVarのデータタイプは数値です。
重要: 代入演算子:=と等号比較演算子=とを混同しないでください。
4D言語の他の演算子については、以下の節で説明します: